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ゼツボウ
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朝5時にアラーム音が鳴り響く。
建築関係の現場仕事をしている俺の朝は早い。
『おはよう。あなた今日も早いのね。』
『あぁ。現場が遠いいから帰りもおそいなぁ夜ご飯は食べてくるよ』
『そう。気をつけてね』
マイホームを購入したばかりの俺の朝は目覚めがよかった。
『いってきます!』
まだ眠たそうな妻とまだ寝ている娘
これが最後にした会話だった
『おはようございます!よろしくお願いします。』
部下であるタチバナを拾い現場に向かった
『ヨネダさん、今度の休み家に遊びにいっていいですか!?』
『ちゃんとお祝いもってこいよ!』
『わかってますよ!いいなぁ一戸建て
。』
『ホントは早く家に帰って家の事したいよ。まぁ平日はあきらめてるけど』
ここのところ10時に現場に到着し18時まで作業をするスケジュールだった
『ヨネダさんおつかれ様です。帰り運転しますよ。』
『あぁ頼むわ、飯くって帰ろう。ここの現場はあと2週間の辛抱だなぁ。』
『つらいっすね。明日も5時起きは。』
『ごちそうさまでした。また明日よろしくお願いします。』
『おつかれさま。また明日。』
タチバナと別れ家の前についたのだが家の中の灯りが消えていた。
(あれ、もう寝たか。)
いつもは11時過ぎでも妻が起きていたのだが家の灯りが一切なく、どんよりと感じた
『ただいま。』
なにか嫌な予感がした。
(あれ!家にいないのか?)
リビングに行くとテーブルには携帯、洗われていない食器、片付けられていないおもちゃ
『おいおい!体調でも壊したか?』
俺は2階の寝室に上がった。
『おーい。寝てるのかい?』
寝室にも姿はなかった。
(まさか実家に帰ったか?まさか。まさか!なにか事件に!)
できれば実家に帰ったと思いたかった
心臓の音で自分が考えてる事すら脳内で聞こえない。
そしてクローゼットに違和感を感じ
(やめてくれ…やめて)
吐き気さえ感じ
クローゼットをあけると
そこにはもう息のしていない妻と娘の姿があった。
『うわぁああああ!おいっ!おいっ!おっい!』
おそらく首を絞められて殺されたのであろうアザがあった。
犯人はつかまらず2ヶ月が経ち俺はもはや仕事をする気にもならず会社を辞めた。
何もする気になれない。家にひきこもる生活
(犯人はなぜ捕まらない。なんの手がかりもないのか。)
(必ず見つけ出す。)
悲しみから犯人への復讐心のほうが強くなっていた。
流石にあれから2ヶ月が経ち食欲がでてきた。
少しでも何か手がかりがないかと最寄りのスーパーまで歩いて向かう途中
『ちょっとお兄さん。』
漫画などでよく見るような明らかに怪しい路上で占いをしている女性に話しかけられた。
『あなた大切な人を失う未来が見えるわよ!』
『はぁ?』
建築関係の現場仕事をしている俺の朝は早い。
『おはよう。あなた今日も早いのね。』
『あぁ。現場が遠いいから帰りもおそいなぁ夜ご飯は食べてくるよ』
『そう。気をつけてね』
マイホームを購入したばかりの俺の朝は目覚めがよかった。
『いってきます!』
まだ眠たそうな妻とまだ寝ている娘
これが最後にした会話だった
『おはようございます!よろしくお願いします。』
部下であるタチバナを拾い現場に向かった
『ヨネダさん、今度の休み家に遊びにいっていいですか!?』
『ちゃんとお祝いもってこいよ!』
『わかってますよ!いいなぁ一戸建て
。』
『ホントは早く家に帰って家の事したいよ。まぁ平日はあきらめてるけど』
ここのところ10時に現場に到着し18時まで作業をするスケジュールだった
『ヨネダさんおつかれ様です。帰り運転しますよ。』
『あぁ頼むわ、飯くって帰ろう。ここの現場はあと2週間の辛抱だなぁ。』
『つらいっすね。明日も5時起きは。』
『ごちそうさまでした。また明日よろしくお願いします。』
『おつかれさま。また明日。』
タチバナと別れ家の前についたのだが家の中の灯りが消えていた。
(あれ、もう寝たか。)
いつもは11時過ぎでも妻が起きていたのだが家の灯りが一切なく、どんよりと感じた
『ただいま。』
なにか嫌な予感がした。
(あれ!家にいないのか?)
リビングに行くとテーブルには携帯、洗われていない食器、片付けられていないおもちゃ
『おいおい!体調でも壊したか?』
俺は2階の寝室に上がった。
『おーい。寝てるのかい?』
寝室にも姿はなかった。
(まさか実家に帰ったか?まさか。まさか!なにか事件に!)
できれば実家に帰ったと思いたかった
心臓の音で自分が考えてる事すら脳内で聞こえない。
そしてクローゼットに違和感を感じ
(やめてくれ…やめて)
吐き気さえ感じ
クローゼットをあけると
そこにはもう息のしていない妻と娘の姿があった。
『うわぁああああ!おいっ!おいっ!おっい!』
おそらく首を絞められて殺されたのであろうアザがあった。
犯人はつかまらず2ヶ月が経ち俺はもはや仕事をする気にもならず会社を辞めた。
何もする気になれない。家にひきこもる生活
(犯人はなぜ捕まらない。なんの手がかりもないのか。)
(必ず見つけ出す。)
悲しみから犯人への復讐心のほうが強くなっていた。
流石にあれから2ヶ月が経ち食欲がでてきた。
少しでも何か手がかりがないかと最寄りのスーパーまで歩いて向かう途中
『ちょっとお兄さん。』
漫画などでよく見るような明らかに怪しい路上で占いをしている女性に話しかけられた。
『あなた大切な人を失う未来が見えるわよ!』
『はぁ?』
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