僕らが明日を待っている。

 「貴方のことが、好きになってしまいました。」

昼休みになると必ず大学の屋上に1人で現れる4回生 明津廉。
彼はいつも気怠そうで、寂しく鋭い目を空に向けていた。太陽の光が眩しくなくとも。

〝人生ずっと、一人ぼっちだった〟なんとなく普通にそれとなく周りに溶け込み合わせながら生きてきているが、虚無感を常に抱えている2回生 薗田月子。

昼休みに偶然1人になってしまった月子はその日お弁当を持って屋上に向かった。1人隅でお弁当を食べているとそこに静かに現れ1人空を見上げ始めた明津に心臓が波打ち一瞬で心奪われてしまう。



ただ、彼には秘密があった。



いつも1人でいる謎の青年明津と、1人が怖い月子。2人の過去と今が混ざり合う時。


そして、明津の秘密を月子が知る時____。




〝トワイライトゾーン〟
夜でも昼でもない曖昧な時間を、世界の誰かが トワイライトゾーンと言ったらしい。



人生や人の曖昧さを。曖昧に意味を持たせて欲しい。


明津と向き合い始めたことで、月子の思いが動き出す。
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