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【200回を迎えて】

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 200回である。
 過去のシリーズも含めれば累計で300以上である。
 正直もう200回? という気持ちもあるしストックはまだまだあるので
【終わりが見えない】という気持ちもまたある。
 無論、此処まで歩んで来れたのは識者諸兄の御陰であるし、
反響が少なければ此処まで続いたかどうかは疑問の残る処だ。
 そして相も変わらずの【ラノベ暗黒時代】
 其処に一抹の曙光を注ぎたいという気持ちも
連載当初からあったが、現状はまだ「道半ば」と云った次第である。
 しかしソレに絶望しているわけではなく、
描きたい事は描けている状態なので変わらぬ現状もまた悪くはない。
 おそらく今年中に300回は確実にいくだろうし、
その過程で『この場所』はもっと大きくなって往くと想う。
 当然他サイトへの進出も同時進行しているし、
此処の【土台】は大分固まったのでそろそろ
『次のステージ』にフェイズ・シフトすべきであろう。

【作家クラスタ】という言葉がある。
 今は『相互評価』や『作家同士の談合』、有体に云えば『イカサマ』
という意味を差すので非常に悪い意味で捉えられているが、
『作家同士の交流』という意味では概念自体に是非は無いと想う。
 ソレを“此の場所”を基軸に創って往きたいのだ。
 現状『小説投稿サイト』の一番弊害は
 そして上記の『不正』によって良作が【埋もれてしまう事】にある。
 ならば『最低限読まれる場所』 
面白ければ評価するしそうじゃないなら何もしない、
そんな “当たり前の場所” を構築していく事こそが
これからのライトノベルの【命題】であると想う。
 小説を描く、創作を行う、という事での一番喜びは
【正当な評価を受ける事】
 決してランキングに上がったり書籍化する事ではない、

そうならなければ意味が無いのだ。
 書籍化されようがアニメ化されようが
【読者に評価】されなければ経済として成り立たない。
 アニメになっても【大赤字】なら無意味どころか逆効果なのだ、
故に1990~2000年代の「ライトノベル作家」など
その殆どが消え去っている。
【読者に評価されない】=【お金にならない】からである。 

 この兆候、即ち【ライトノベルのレベルの低さ】は
黎明期からずっとあったし、現状の『小説投稿サイトの乱立』
『素人でも書籍化出来る』の流れは
その “成れの果て” と云って良いであろう。
【一般書籍】でそのような現象は起こらない、
“ランキングに上がって書籍化”の流れは
全て「ライトノベル」に於いてであろう。
 この潮流を変えるには、 やはり『正統なる場所』を創るしか方法が無い。
 読んでも心が震えない、涙も流れないモノは作品ではない。
 ソレを変えて往けるのは、やはり、
今、眼の前にいる、アナタ方なのであろう――。
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