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【大したことしてないのに騒ぐ】

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 例えば名前のないヒロインに「名前を付けた」だけで騒ぐ。
 ヒドイのになると『冒頭』からモノローグ・ポエムで語ってたりする。
『千と千〇の神隠し』でも観たのであろう、
作中では適当に付けた「名前」の筈なのに
まぁ金科玉条のように騒ぐ騒ぐ。
自画自賛を通り越して自作自演もイイ処である。
 よっぽど褒められた経験がないのか
或いは褒められた事すらないのか、
そりゃあそんな甘ったれた精神では
人に認められるような事は出来ないであろう。

 俗に『主人公接待』と呼ばれたりもするが、
厳密には書いている『作者の接待』である。
だってその主人公は作者の【分身】なのだから。
 赤の他人が「名前を付けただけで」スゴイスゴイと騒ぐか?
スゴイように【錯覚】するのである。
 いい面の皮なのは「読者」の方だ。
他人の『自慢話』ですらムカつくのに
「俺はスゴイ!」と素面シラフで吹聴していれば
最悪ワンパン貰っても文句は云えない。
 アンタの幸薄い人生には(本当に)少しだけ同情するが、
ソレを作中で書くのは控えるが宜しい。
「読者」にソレは関係無いし付き合う義務もまたない。
 世界の中心で「俺はスゴイ!」と叫んでも、
見ているコッチは悲しくなってくるのである。
『何もしてなきゃ』尚更だ……('A`) 
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