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【小説と料理の類似性】
しおりを挟む彼の山本周五郎は云った、
『創作料理の二つや三つ考え出せないようでは
物書きの資格はない』
『小説』と『料理』は同じだと想っているワタシには
正に我が意を得たりという想いである。
決してワタシが料理が好きだったり料理漫画が好きだったり
するからではない、ないったらない。
まぁ言われてみればその通りで「ライトノベル」に
料理が得意な「男キャラ」というのは少ない。
みんな作ってもらうヤツばっかりである。
ワタシは女性に任せっきりで自分の飯も作れない者など
男として認めていないが、
まぁそこらへんに作者の【甘え】が透けているのかもしれない。
小説も料理も様々な素材を扱い調理し味付けし
「一品」に仕上げるという点では同じ作業である。
事実筆力の高い作家の作品には美味しそうな料理が出てくるのが常であり、
『ジョジョ』など料理漫画ではないのに出てくる料理は
「美〇しんぼ」よりも旨そうだったりする。
料理経験のない、【作ってもらう事前提 (ただし妄想)】の者が
書いたヤツほど食感、匂い、甘味などの『表面的』な部分しか描けておらず
全く食欲をそそられない、そしてそのコトは
『小説全体』に波及して往くのである。
(故に「栄養バランス」が悪い、野菜が全然無い、
母親が弁当を作らないなどの杜撰な描写にも繫がっていく)
「ライトノベル」をカップラーメンのようなモノだと想っているのか?
フザけるんじゃない、アンタは湯を注ぐだけかも知れないが
それだけで食べられる料理に仕上げるために
一体どれだけの【企業努力】が在ると想っている?
だから容易く「テンプレ」に手を出し、
ソレが『料理』だと想っているんじゃないのか?
簡単に作れる『料理』などない、
故に簡単に出来る『小説』など存在しないのだ。
「食材」や「調味料」を一から作れるのか?
出来ないであろう。
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