上 下
48 / 205

『過剰積載』 【リクエスト】

しおりを挟む



*これってライトノベルに関係するかわからないのですが
映画と小説の違いというか、
例えば、太宰治の資料を求めて最近
【人間失格~太宰治と3人の女達~】を映画として観たけど
1時間で根を上げて原作の「人間失格」を読むのが萎えた、
とかありませんか?
『映像化』が成功して結果「原作」も読んでみようかなとか、
ライトノベルにそういうのは皆無だと想うのですが。
~『翔田美琴』 様~


【アニメに騙される】、というのは往々にしてある事であろう。
 特に「ライトノベル」の場合はソレが顕著である。
 皮肉にも昨今のアニメ技術の進化速度は凄まじく
『映像』さえ良ければソレで満足してしまう視聴者も多いため、
いざ「原作」を読んでみたら「なんだこりゃ?」
となった人もまたたくさんいる事であろう。
 要するに『音楽』のPVプロモーション・ビデオと同じなのであり、
ミュージック・ビデオ映像作品』なのだから【内容】が無いのは当たり前である。
 兎にも角にも色々と『盛り過ぎ』なのだ、
主題歌には一流の歌手を使ってCVにも人気声優を集めて、
しかし肝心要の【内容】まではテコ入れ出来ないから
結果として「ラノベ原作」の売り上げは振るわず
寧ろ【逆効果】になっている場合が多い。
『映像』『音楽』『声優の演技』で塗り固めた【虚飾】が剥ぎ取られ、
拙い文章だけが後に残るのだから当たり前である。
 去年、嘗てヒットした作品の
「最新刊」が発売されたが、もう既に10年以上前の作品で
アニメがオワコン化していたので当然大して話題にもならず
売り上げも振るわなかった。
 所詮は『アニメの映像』が凄いだけで「小説の内容」は
大して面白くないから必然の帰結である。
 少しはその【幸運】を『ジョジョ』や『HUNTER×HUNTER』、
『寄生獣』に分けてくれと言いたくなるが、
結果として作品自体が面白くなければ、
誰も「原作」は手に取らないというだけの話である。
 逆に上記の作品は、幾ら【アニメが酷くても】
「原作」は素晴らしいのでそのヒットに翳りが差す事は無かったが。
しおりを挟む

処理中です...