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【伏線と後付けの違い】

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 昨今、彼の【進撃の巨人】の大ヒットもあって
「伏線が~」という言葉をよく耳にするようになった。
 だがその『区別』が付いてない人は意外と多いように想う。
 最初から全て綿密に練られたシナリオと、
行き当たりばったりで書いて
過去の言葉に無理矢理事は違う。
 その相違は作品の『クオリティー』として如実に表れる、
『伏線』と「後付け」は違うのである。

 よくあるパターンで主人公が「新技」を披露して、
過去に似たような技があったから「伏線だ!」 と
騒いだりするがコレは『伏線』ではなく「後付け」である。
使
という疑問が即座に差し込まれソレに答える言葉は無い。
『最初から考えていた』のではなく【途中で思い付いた】から
ストーリーに齟齬が生じるのである。
(ワ〇ピースの「覇気」などがコレにあたる)

 あと「ウォーリーを探せ」のように、細かい部分を読者が指差して
後の描写に無理矢理こじつけて「伏線だ!伏線だ!」と騒いだりもするが、
読者の記憶にも残らない小さな「点」は『伏線』とは呼ばない。
 あからさまに目立つような「張り方」をしてはダメだが、
誰にも気づいてもらえないような描写もまたダメなのだ。
 第一描いてる作者が忘れているだろう、そんな小さな事。

 そもそも『伏線』とは作品を面白くする
“ギミック” の一つに過ぎないのであって、 
無いなら無いで別に構わないのである。
 出来もしないのに無理に「張る」くらいなら
無い方がずっと良い。
『伏線』があるから高尚なわけでもないし、
無いからと云って作品が劣るわけでもない。
 にならないよう
気をつけて往きたいモノである。
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