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『魂の熱狂』 【リクエスト】

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*自分は『80年代の狂騒を現代に持って来れないか』を推します。
かつて自分達を魅了した時代の漫画やアニメは、
何と言うか勢いと不快でないご都合に満ちていた気がします。
それを現在のヌルイ世代に持ってくる方法は無いでしょうか?
熱』と『毒』と、出来れば『勢い』を、今こそ求めるべきではと愚考します。
やはり人を惹き付けるのは、『魂の熱』ですから。
~『外訪楠』 様~


 ライトノベルを代表する言葉に「燃えと萌え」というのがあるが
【水と油】のようなモノで既にして両立しないのが解る。
 アイドルのコンサートでガリガリのハードロックを
演奏したらどうなるだろうか?
 そもそも弾けも歌えもしないのだから無意味な仮定であるが、
その無意味な事をやっているのが「燃えと萌え」である。
 現状、「ライトノベル」の大勢を占めているのが
「萌え」「ラブコメ」「異世界転生」であり
この字面では【魂の狂騒】を想起するのは難しいであろう。

 そもそも
世に対する不満や叫び、餓え、訴え、
破壊したい、創造したい、変革したい、
という強い想いが無ければそのような作品は描けないであろう。
「萌え」だの「ラブコメ」だの言ってる者にソレが在るか?
 無いモノは何をどうしようが生まれる筈がない。

 要するに【イメージ】なのだと想う。
 音楽の話になってしまうが今や伝説のロックバンドとなった
ミュージシャンも、嘗て必ず自分が憧れた
【理想のミュージシャン】がいた筈である。
 その「姿」に自分もなりたいと楽器を手に取り
血の滲むような努力と研鑽を重ね、
素晴らしい楽曲を生み出して今日の地位を確立するに至った。
 その【理想のイメージ】が無ければそもそもミュージシャンに
なろうとすら想わなかった筈である。
 
 ひるがえってどうか? 今も昔も「ライトノベル作家」は?
「ツンデレ幼女に好かれたい」「三角関係で自分を取り合って欲しい」
「部室の女はみんな俺が好きなハーレム状態」
「異世界でチート能力で無双したい」
 こんな【貧困で貧弱な精神】で魂を熱狂させる作品など
描けるわけがないのである!
 故に、作家自身が『この現状』に【餓える】しかない。
“餓えなきゃ勝てない”
 上記の貧弱な作品ではなく、
もっと魂を熱狂させる作品が読みたい、
何度も何度も読み返せる作品が欲しい、
自分の理想のイメージを具現化した作品こそ在って然るべし、
無いなら自分が創ってやる! という強い気持ちが無ければ
表題のような【伝説的な作品】は決して生まれないであろう。

 他人事のような顔をしてはいけない。
 ソレを生み出すのは他の誰でもない。
 今、眼の前にいる、 。
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