『沙波羅 或珂の呟き』

『一日一食』 追記２

　そもそもの話ですが【一日三食】は多過ぎるのですよ。
　厳密には、性別、年齢別、個人別的にも
それぞれ「食べる量」は違うというコトです。
　子供、成長期の青年、成長が終わった壮年、老齢に差し掛かった時期、
その全ての「食事量」が同じというのもまた随分と乱暴な話でしょう。
　若い頃はスポーツマンでスマートだったのにも関らず、
３０～４０代で嘘のように『中年太り』になった人、
というのも決して珍しい話ではありません。
『成長期』に必要なエネルギーと、
【成長が止まった後】に要するエネルギーは違うのです。
　そして加齢によって身体の『代謝』は弱まりますから
若い頃と「同じ量」だけ食べていれば
ソレが消費できずに体内に脂肪という形で
『蓄積』されるのは当たり前なのです。
　そして何より重要なのが【内臓への負担】
　コレも加齢によって働きは弱まって行きますし、
しかしそこに「若い頃」と変わらない分量が
注ぎ込まれれば、【劣化】しない方がどうかしています。
　よく齢をとると「体力が落ちる」と言われていますが、
厳密には【内臓が弱まる】から運動できる状態ではなくなる、
というコトなのです。
　人間の身体が【老化】するという現象は
脚でも腰でもなくまず【内臓】なのですよ、
ソコから順に動かさない場所が弱まっていくというだけの話です。
更に云えば近年では【老化】とは加齢による自然現象ではなく
【老化】という名前の『病気』なのであり、
その疾患が生まれる場所が【内臓】だというコトです。
　故に【一日三食】は内臓を酷使する行為以外の何モノでもなく、
加齢によって成長エネルギーをもう必要としないなら
ソレに合わせた「食事量」が求められるというコトです。
　たくさん食べても「体調」が悪く毎日気分が優れないのは
【内臓】が悪くなっているからです。
だから慢性的に【気分が悪い】のです。
　そしてソレを続ければ続けるほど【内臓が劣化】して
どんどん【老化】します。
内臓が万全の状態で働いてないから
新たな「細胞」が満足に作れず『新陳代謝』が行われないからです。

　最後に余談となりますが、『ジョジョの奇妙な冒険』の
荒木　飛呂彦先生が還暦を過ぎてなお『お若い』
外見は４０代にしか見えないのは
若い頃から『一日一食』だからだそうです。