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【第二章・叛 逆 の 双 星】

Ж-28 破滅への宣告 ~Dear Garbages~ ②

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「――と、 いう事をヤらかしてきたわけだ。
防衛力のない拠点で籠城戦とかナンセンスだし
逆に開き直ってこっちから仕掛けまくるしかない。
村にはどっちか一人いないとマズイし、
多分オレの方が頭は回る。
「和解」 が論外である以上、 リュカには内を護ってもらった方が心強い」

 取り敢えず英霊に引っ付いてたハーフ・エルフの子供ガキ共を
引っ剥がして、 それでも諦めないから千切っては投げ、千切っては投げるという
どっかで見たような事を繰り返して爺ちゃんの家に逃げ込んだ頃は
もう周囲はすっかり暗くなった時だった。
 相方曰く外で訓練がてら剣を振ってたらいつの間にか
子供がたくさん集まってて、 手慰てなぐさみに基本動作教えてたら
いつの間にか懐かれてたんだってさ。

 それにしても限度があるだろ! どこぞのハー〇ルンじゃないんだから。
DI〇でももう少し 「波」 あったぞ慕われ方に!
まぁ相方は子供が好きみたいだし嬉しそうだったから
ソレは別にいいんだけどさ。
裏腹に今は仏頂面だけど。

「私に動くな、 と――?」

 こーゆー静かで言外に 「含み」 持たせる時の相方って
本当ホント、 コワイんだよなぁ~。
 邪魔だなんて想うわけないし実際自分が何も出来ない事に
苛立ってるンだろうけど、 「外」 での活動はオレ一人の方が
ヤり易いってのも事実なんだよね。
 相方リュカいると相手も警戒するだろうし
女一人なら油断するだろうし。
 正直こちらの手の内はあんまり晒したくないのよ、
『英霊』 っていうのは 【切り札】 になるから
魔皇がハーフ・エルフを下僕にした、 
に留めてきたいんだよね。
「英霊様の眼を醒まさせる!」 とかいう莫迦も出てきかねないし。

 そーゆーコトを脳内で 『思考超加速』 を利用して
言い訳してるわけだけど多分全部気づいてるね。
向こうも同じ異能持ち、 加えてオレ達ばかり
ってのがネックになってるんだろうけど、
誰もそんなコト考えてないのにさ。
 だから仕方がないので妥協ってか折衷案せっちゅうあん

「んじゃさ、 “変わりばんこ” ってコトでどう?
オレもあんまり毎日森をうろちょろしてると流石に目立つだろうし、
冒険者全部皆殺しにするってワケにもいかないから
まともなヤツから 「情報収集」 とかしてくれるとありがたい。
ソレは顔を晒せないオレには出来ないし」

「うむ――。 良いだろう」

 異能が在るのにちょっと考えた。
多分 “布都フツ” ってヤツが脳内でなんか言いやがったな。
 直接喋った事はないけどなんかあのヤローは
オレを眼のかたきにしてるらしーからな。
 まぁオレが涼〇 ハ〇ヒ張りにトラブル・メーカーだから
文句は言えんけど。

 まぁ取り敢えず明日以降も、 くずの皮いっぱいぐどぉ~!






 NEXT PHANTASM…Ж



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