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【第一章・彷 徨 う 混 沌】

EPILOGUE ~Death & Rebirth~ ②

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 もういいじゃん、 充分やったじゃん、 こいつも許してくれるさ、
ヤるだけヤったんだからな。
 とうとうまで敵に回りやがった。
 諦めがどんどん心を浸蝕してくる、
楽になりたいという気持ちが堪え難く競り上がって来る、
結局、 最後は気合いだけじゃどうにもならない。

「ク、 ソ……」

 左眼から血涙を滴らせたまま、 膝の力がガクリと抜ける。
 バジンッ! と帯流の繭が消え去り、 ピンクの亡骸が地に落ちる。
 魔氣が、 尽きた。
 魔那も、 同じコト。
 ただ終焉を先延ばしにするだけで根本的な解決にはならない。
 嗚呼、 魂が、 離れる。
 あんなに必死で創った幽体から、 嘘みたいにり抜けていく。

「あ……」

 視えないが感じた魂魄に、 届かない手を伸ばす。
 昇っていく、 昇って、 いく。
 もう決して、 手の届かない場所へ。
 何処どこかで、 見た光景。
 アレは、 オレが――
 、 

「繫がれェェェッ!」







 瞬間、 残った魔那をピンクへと伸ばす。
 だがオレに出来るコトはもうコレだけだ。
 だから――!
 掴め!
『生きたい』 なら、 
 オレの魂に繫がった、 この魔那いとを!



CAUTIONコーション! 【魔 皇 種 源 泉サタン・オリジン
逢 魔 ヶ 刻デビルズ・ライン』 開放リヴェレーション
磔架クリスファイ劫哭・ティアーズ、192%!? 限界突破リミット・ブレイクッ!〙


 待ちに待ち兼ねた左眼の激痛。
 コトこの状態に至っては苦痛いたみすらも心地良い。
 烙印らくいんだろうが焼印やきいんだろうがもっとし付けろ!
 そうすればするほどより強く魂が繫がっていく。
 ! 取り返した!
 魔那を通じての視えない魂の繋がりが、
スライム一匹ここまで取り戻してやったぞ!
 後の作業は、 今までに比べれば恐ろしいほどに簡単だ。
無傷の幽体に魔那の糸で繫がったままの魂魄を定着させる!
今度は暴れ回らない、 オレの能 力デビルズ・ライン
魔皇眷属まおうけんぞく』 として存在が 「支配」 されているから、
もう一回殺さない限り 『契約』 が切れない!
 ハハ、 ざまあみやがれ!
 そういつもいつも、 神々お前等勝手不条理が通ると想うなよ?
 さあ、 最後の仕上げだッ!


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