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【第一章・彷 徨 う 混 沌】

Ж-13 もう一つの大罪 ~Another Deadly Sins~ ⑥

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「ママー、 おいし~」「ママー、 ありがとー」とスライム共が
肩や頭で跳ね回るが今は許してやろう、
怒りながらの食事ほど不味いものはない。
だが感謝するのはオレじゃなく御屋形サマだという事は
きっちり釘を刺しておく。
「オヤカタさま~」 「オヤカタさま~」 とリュカにもスライム共が群がるが
流石は人格者、 ガサツなオレと違い 「フフッ、 私と一緒に食べるか?」 等と
爽やかな表情で社交的に振る舞っていらっしゃる。
 ピンクを始めスライム数匹が頑なにオレから離れないが
そんな瑣事さじは無視して黙々と肉を喰らう。
ステーキは熱いうちが命なのだ、
冷めたモノは焼肉ではなくただの動物の焼死体なのだ。
 そんなコトをどこぞの白髪オールバックの美食家ジジイが高笑いする所を
背景に想い描きながら、 重いヘヴィーが豪勢な朝餉あさけを堪能した。

 おい、 ソコ、 何か物足りないとか言うんじゃない。
 毎回毎回トラブルに出喰わしてたら身がもたんわ!



NEXT PHANTASM…Ж


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