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第3章
69話 あっけない大氾濫
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あっけない大氾濫
門の前まで来ているのだが相変わらず子どもがどうしてといった感じの視線が突き刺さっている。
「はぁー、ラウルさっさと外に出ようか。ここじゃ、ゆっくりすることもできないし。」
門番にギルドカードを見せる。
「お待ちしておりました。シオン様ですね。陛下より自由に行動させるようにと仰せつかっております。」
そう言って、通してくれた。全く疑うことなく、通してくれたのに交感が持てる。それよりも、ブレイブが出てきたことにシオンは正直驚いていた。
「さて、少し本気を出すべきかもしれないね。黒球“黒弓ヴァイラ”」
「じゃあ、俺もシオンが作ってくれた魔剣使おうかな“魔剣メリアル”」
「準備はいいね。援護は任せて!目の前の敵だけ倒せばいいよ。」
ラウルにそう指示を出し、弓を静かに構える。ラウルは、了解とシオンに告げると物凄い勢いで走り出した。
確実に的確に急所を狙い切っていく。そこまで強い敵も今のところは出ておらずラウルに切られていくものばかりだった。
シオンは、弓を弾き頭にすべて当てていく。ラウルの後ろを狙おうとするやつがいたらそちらを狙う。
傍から見ると簡単そうに見えるがラウルと同じ量を倒しながらラウルの援護もしている。
「あのちびども何者だよ。」
「おい、気を付けろ。エヴァンズ公爵家の子息様だぞ。」
騎士達がそんな話をしているが気にも留めずにシオンとラウルは魔物を葬っていく。
「シオン!俺もっと奥に行くから援護よろしく。」
そう言って返事を聞くこともなくどんどん奥に進んでいく。シオンとしてもそこまで苦にならないため大丈夫だ。
それから、残り200ぐらいになり終わりが見えてきた。
そのころには、騎士や冒険者はみんな疲労が見えており動きも鈍くなっていた。その時だった。
「シオン様、至急報告したいことが。」
後ろにオルフェウスが現れた。
「うん?どうしたの?」
「第一王女が何者かに攫われたようです。」
「それ本気で言っている?影から見守っとくようにいってたはずだよね。」
「申し訳ありません。魔族が15人ほど現れたらしく対応していた時に攫われてしまったようです。」
オルフェウスは、悔しそうにそう言った。
「わかった。それについては僕に任せて。ラウルと残りの魔物の殲滅をよろしく。」
そう伝えて王城前まで転移した。
「シオンです。通してもらってもいいですか?」
門番にそう言うとすぐさま通してくれたので走って状況を確認しに行く。
「第一王女が攫われたというのは本当ですか?」
リーナと第一王女の父で国王であるブレイブに事情を聞く。
「それが、第一王女のレミアが何者かに連れ去られたのだ。それにどうやって侵入したかがよくわからんのだ。王城には結界を張ってあるし、門も騎士を数人付けておる。怪しい奴は入れていないと言っているし全くわからん。」
「陛下、落ち着いてください。第一王女を攫ったと思われるのは魔族で15人ほどだと情報を得ています。魔族関係で心当たりはございませんか?」
そういうと、国王は少し考えてハッとしたように答えだした。
「ま、まさか帝国かもしれん。」
門の前まで来ているのだが相変わらず子どもがどうしてといった感じの視線が突き刺さっている。
「はぁー、ラウルさっさと外に出ようか。ここじゃ、ゆっくりすることもできないし。」
門番にギルドカードを見せる。
「お待ちしておりました。シオン様ですね。陛下より自由に行動させるようにと仰せつかっております。」
そう言って、通してくれた。全く疑うことなく、通してくれたのに交感が持てる。それよりも、ブレイブが出てきたことにシオンは正直驚いていた。
「さて、少し本気を出すべきかもしれないね。黒球“黒弓ヴァイラ”」
「じゃあ、俺もシオンが作ってくれた魔剣使おうかな“魔剣メリアル”」
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ラウルにそう指示を出し、弓を静かに構える。ラウルは、了解とシオンに告げると物凄い勢いで走り出した。
確実に的確に急所を狙い切っていく。そこまで強い敵も今のところは出ておらずラウルに切られていくものばかりだった。
シオンは、弓を弾き頭にすべて当てていく。ラウルの後ろを狙おうとするやつがいたらそちらを狙う。
傍から見ると簡単そうに見えるがラウルと同じ量を倒しながらラウルの援護もしている。
「あのちびども何者だよ。」
「おい、気を付けろ。エヴァンズ公爵家の子息様だぞ。」
騎士達がそんな話をしているが気にも留めずにシオンとラウルは魔物を葬っていく。
「シオン!俺もっと奥に行くから援護よろしく。」
そう言って返事を聞くこともなくどんどん奥に進んでいく。シオンとしてもそこまで苦にならないため大丈夫だ。
それから、残り200ぐらいになり終わりが見えてきた。
そのころには、騎士や冒険者はみんな疲労が見えており動きも鈍くなっていた。その時だった。
「シオン様、至急報告したいことが。」
後ろにオルフェウスが現れた。
「うん?どうしたの?」
「第一王女が何者かに攫われたようです。」
「それ本気で言っている?影から見守っとくようにいってたはずだよね。」
「申し訳ありません。魔族が15人ほど現れたらしく対応していた時に攫われてしまったようです。」
オルフェウスは、悔しそうにそう言った。
「わかった。それについては僕に任せて。ラウルと残りの魔物の殲滅をよろしく。」
そう伝えて王城前まで転移した。
「シオンです。通してもらってもいいですか?」
門番にそう言うとすぐさま通してくれたので走って状況を確認しに行く。
「第一王女が攫われたというのは本当ですか?」
リーナと第一王女の父で国王であるブレイブに事情を聞く。
「それが、第一王女のレミアが何者かに連れ去られたのだ。それにどうやって侵入したかがよくわからんのだ。王城には結界を張ってあるし、門も騎士を数人付けておる。怪しい奴は入れていないと言っているし全くわからん。」
「陛下、落ち着いてください。第一王女を攫ったと思われるのは魔族で15人ほどだと情報を得ています。魔族関係で心当たりはございませんか?」
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「ま、まさか帝国かもしれん。」
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