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第3章
58話 入学式
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入学式
今日は入学式なので、学園に来ているのだが人が多すぎる。本当に多い。どれくらいかというと通勤ラッシュの電車の中くらいだろうか。
「さて、ラウル。講堂に僕たちも行こうか。」
シオンとラウルは、講堂の中に入ったのだが外見と中の広さが釣り合っていない。多分、空間魔法か何かで拡張されえているのだろう。現にこの学園はいくつもの結界によって守られている。なので、それくらい当たり前なのかもしれない。
2人は自分の席に座ろうと思ったらなんと一番前で来賓席が隣にあった。この席順は、クラスごとに並んでおりSクラスからとなっていた。元々寝るつもりなどはないものの近くというのはやはり緊張するものだ。
「ただいまより、入学式をはじめます。」
どうやら時間通り入学式が始まったようだ。式はスムーズに進み校長の話となった。生徒にとってこれが最初の難関である。みんな寝ないで聞こうと頑張るものの校長の口から催眠ガスでも出ているんじゃないかってほど眠くなってしまうのだ。壇上に上がったのは、陛下だった。なぜ陛下が?と思ったのだが、ここは王立学園である。国が作り運営しているのだからありえない話でもなかった。
「校長のブレイブ・ウォーカーだ。そして、この国の王をしている。早速だが、入学おめでとう。だが、君達はまだまだひよっこにすぎない。この学園で知を磨き、力を磨き、親しき友を作りお互いに切磋琢磨して頑張ってほしい。己を理解し、己の強みを生かし、弱みを克服できるよう努力を怠るな。ここには、それを見つける為のものがそろっている。教師にしろ、上級生にしろ、いろいろだ。それを、よい意味で利用し強くなって見せろ。以上で話を終わる。」
「在校生代表挨拶。グロス・エヴァンズ」
「はい。」
うん。だと思ったよ。それ以外ありえないと思ってたよ。
「新入生の皆さん。おめでとうございます。さて、今日から皆さんは晴れてこの王立学園の生徒となったわけです。校長先生がおっしゃっていたように、良き友を見つけお互いに切磋琢磨し己を磨き上げてください。そのためなら、先生方をはじめ、私たち上級生たちもお手伝いいたします。そして、学期ごとに行われる定期考査では評価が良ければ上のクラスに昇格評価が悪ければ下のクラスに降格と厳しいものもあります。慢心せず頑張って下さい。皆さんの学園生活がより良いものになることを願っています。
生徒代表 グロス・エヴァンズ」
盛大な拍手と黄色い声援が送られた。さすがグロスである。次はシオンの番でグロスや家族の顔に泥を塗らないように頑張ろうと意気込んでいた。
「次に、新入生代表挨拶。シオン・エヴァンズ」
「はい。」
そう返事をして、壇上へ上がった。だが、その瞬間に思い出した。話す内容を全く考えていなかったことを。
何も考えられないままマイクの前に立ってしまった。
「おはようございます。シオン・エヴァンズと言います。この王立学園に入学することができ、またこれから6年間ここにいる仲間と切磋琢磨し成長できることを光栄に思います。先生方や先輩方にはご迷惑をおかけすることが多々あるとは思いますがこれからよろしくお願いいたします。さて、最後になってしまいましたが、私は幼少期に両親にたくさん迷惑をかけてしまいました。ですので、少しでもこの学園で成長し早く親孝行できるよう頑張りたいと思っています。
新入生代表 シオン・エヴァンズ。」
まあまあの出来だったと思う。拍手も起こり黄色い声援も聞こえた気もするが勘違いだろうか。
俺は壇上から降り自分の席に座った。すると、隣にいたリーナに良かったよと褒められた。それを聞いて安心したよ。
そのまま式は終わり自分たちの教室へと上がっていくよう指示がありシオンはラウルとリーナの3人で話をしながら教室まで行くのだった。
今日は入学式なので、学園に来ているのだが人が多すぎる。本当に多い。どれくらいかというと通勤ラッシュの電車の中くらいだろうか。
「さて、ラウル。講堂に僕たちも行こうか。」
シオンとラウルは、講堂の中に入ったのだが外見と中の広さが釣り合っていない。多分、空間魔法か何かで拡張されえているのだろう。現にこの学園はいくつもの結界によって守られている。なので、それくらい当たり前なのかもしれない。
2人は自分の席に座ろうと思ったらなんと一番前で来賓席が隣にあった。この席順は、クラスごとに並んでおりSクラスからとなっていた。元々寝るつもりなどはないものの近くというのはやはり緊張するものだ。
「ただいまより、入学式をはじめます。」
どうやら時間通り入学式が始まったようだ。式はスムーズに進み校長の話となった。生徒にとってこれが最初の難関である。みんな寝ないで聞こうと頑張るものの校長の口から催眠ガスでも出ているんじゃないかってほど眠くなってしまうのだ。壇上に上がったのは、陛下だった。なぜ陛下が?と思ったのだが、ここは王立学園である。国が作り運営しているのだからありえない話でもなかった。
「校長のブレイブ・ウォーカーだ。そして、この国の王をしている。早速だが、入学おめでとう。だが、君達はまだまだひよっこにすぎない。この学園で知を磨き、力を磨き、親しき友を作りお互いに切磋琢磨して頑張ってほしい。己を理解し、己の強みを生かし、弱みを克服できるよう努力を怠るな。ここには、それを見つける為のものがそろっている。教師にしろ、上級生にしろ、いろいろだ。それを、よい意味で利用し強くなって見せろ。以上で話を終わる。」
「在校生代表挨拶。グロス・エヴァンズ」
「はい。」
うん。だと思ったよ。それ以外ありえないと思ってたよ。
「新入生の皆さん。おめでとうございます。さて、今日から皆さんは晴れてこの王立学園の生徒となったわけです。校長先生がおっしゃっていたように、良き友を見つけお互いに切磋琢磨し己を磨き上げてください。そのためなら、先生方をはじめ、私たち上級生たちもお手伝いいたします。そして、学期ごとに行われる定期考査では評価が良ければ上のクラスに昇格評価が悪ければ下のクラスに降格と厳しいものもあります。慢心せず頑張って下さい。皆さんの学園生活がより良いものになることを願っています。
生徒代表 グロス・エヴァンズ」
盛大な拍手と黄色い声援が送られた。さすがグロスである。次はシオンの番でグロスや家族の顔に泥を塗らないように頑張ろうと意気込んでいた。
「次に、新入生代表挨拶。シオン・エヴァンズ」
「はい。」
そう返事をして、壇上へ上がった。だが、その瞬間に思い出した。話す内容を全く考えていなかったことを。
何も考えられないままマイクの前に立ってしまった。
「おはようございます。シオン・エヴァンズと言います。この王立学園に入学することができ、またこれから6年間ここにいる仲間と切磋琢磨し成長できることを光栄に思います。先生方や先輩方にはご迷惑をおかけすることが多々あるとは思いますがこれからよろしくお願いいたします。さて、最後になってしまいましたが、私は幼少期に両親にたくさん迷惑をかけてしまいました。ですので、少しでもこの学園で成長し早く親孝行できるよう頑張りたいと思っています。
新入生代表 シオン・エヴァンズ。」
まあまあの出来だったと思う。拍手も起こり黄色い声援も聞こえた気もするが勘違いだろうか。
俺は壇上から降り自分の席に座った。すると、隣にいたリーナに良かったよと褒められた。それを聞いて安心したよ。
そのまま式は終わり自分たちの教室へと上がっていくよう指示がありシオンはラウルとリーナの3人で話をしながら教室まで行くのだった。
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