43 / 84
第2章
42話 友との出会い
しおりを挟む
友との出会い
「君、親とかは?」
シオンは1人で立っている獣人の少年が気になり声をかけた。
「いない、あの盗賊に殺された。」
少年は、淋しそうにそう答えた。
「そっか、なら俺と一緒に来ない?」
「えっ、いいのか?」
獣人は心底驚いた顔をしてこっちを見た。なんでだろう。すると、後ろで控えていたオルフェウスが耳打ちしてきた。
「獣人は、一部の国では人間と敵対しています。この国では、大丈夫のようですが偏見がある貴族とか住民もいるようです。」
そういう事かと納得した。だがシオンは、差別が大嫌いだ。だから、獣人だろうが関係ないと思っていた。
「自分が獣人だからとか思っているなら、気にする必要はないからね。」
「ほんとか?俺は、ラウル。狼族の獣人だ。」
「よろしく。僕は、シオン。それじゃあ、ギルドに行ってから帰ろうか。」
「私は、先に帰っておきますね。」
そう言って、オルフェウスは消えた。
「さすがシオン!!Aランク冒険者のパーティーで挑んで勝てないのをあっさり勝つか。それも数時間で。」
すごくうるさい。今ギルドのギルマスの部屋にいるのだが、本当にうるさいのだ。さっきから、さすがさすがと、褒めることしかしない。さっさとラウルと帰りたいので、本題に入ってほしい。
「そろそろいいですか?」
少しキレ気味に言うと、ギルマスは即座に本題に入った。ギルマスで
「す、すまんな。それで報酬だが、AランクじゃなくてSランクにあげさせてもらう。盗賊のやつらが思っていた以上にやばい奴らだったのと、ほとんど盗賊を傷つけることなく無力化並びに君自体もかすり傷1つついてない。だから、Sランクにあげることが決定した。それと、盗賊は全部で54人。一人金貨一枚ずつ、それから手配されていた人が9人そのうち4人が白金貨一枚、3人が白金貨5枚、残り二人が黒金貨1枚ずつ。全部で、金貨54枚、白金貨19枚、黒金貨が2枚だ。ギルドに口座を作って預けることもできるがどうする?」
「あ、それでお願いします。それで、話は終わりですかね。」
「あぁ、これで、話は終わりだ。下で、シルフィーがカードを準備してくれているはずだ。」
俺は、ギルマスの部屋を出てシルフィーのいる受付のところに来ている。カードをもらうのとラウルが冒険者登録をするためだ。
「シルフィー、カードをもらいに来たんだけど、できてる?」
「はい、これですよね。」
「ありがとう。それと、ここにいるラウルの冒険者登録もしてほしいんだけど。」
「かしこまりました。それでは、ラウル様、ここに必要事項を書いてもらってもよろしいでしょうか。」
「えっと、俺字書けない。」
ラウルは字が書けないらしい。というよりこのくらいの年齢なら普通は書けないと思う。
「じゃあ、僕が書くから今から言う質問に答えてね。じゃあまずはね...」
そう言って、紙に書く欄を埋めていった。そして、シルフィーできた紙を渡し、ギルドカードを作ってもらった。
報酬ももらったし、ラウルの冒険者登録もできたので家に帰ることにした。
「君、親とかは?」
シオンは1人で立っている獣人の少年が気になり声をかけた。
「いない、あの盗賊に殺された。」
少年は、淋しそうにそう答えた。
「そっか、なら俺と一緒に来ない?」
「えっ、いいのか?」
獣人は心底驚いた顔をしてこっちを見た。なんでだろう。すると、後ろで控えていたオルフェウスが耳打ちしてきた。
「獣人は、一部の国では人間と敵対しています。この国では、大丈夫のようですが偏見がある貴族とか住民もいるようです。」
そういう事かと納得した。だがシオンは、差別が大嫌いだ。だから、獣人だろうが関係ないと思っていた。
「自分が獣人だからとか思っているなら、気にする必要はないからね。」
「ほんとか?俺は、ラウル。狼族の獣人だ。」
「よろしく。僕は、シオン。それじゃあ、ギルドに行ってから帰ろうか。」
「私は、先に帰っておきますね。」
そう言って、オルフェウスは消えた。
「さすがシオン!!Aランク冒険者のパーティーで挑んで勝てないのをあっさり勝つか。それも数時間で。」
すごくうるさい。今ギルドのギルマスの部屋にいるのだが、本当にうるさいのだ。さっきから、さすがさすがと、褒めることしかしない。さっさとラウルと帰りたいので、本題に入ってほしい。
「そろそろいいですか?」
少しキレ気味に言うと、ギルマスは即座に本題に入った。ギルマスで
「す、すまんな。それで報酬だが、AランクじゃなくてSランクにあげさせてもらう。盗賊のやつらが思っていた以上にやばい奴らだったのと、ほとんど盗賊を傷つけることなく無力化並びに君自体もかすり傷1つついてない。だから、Sランクにあげることが決定した。それと、盗賊は全部で54人。一人金貨一枚ずつ、それから手配されていた人が9人そのうち4人が白金貨一枚、3人が白金貨5枚、残り二人が黒金貨1枚ずつ。全部で、金貨54枚、白金貨19枚、黒金貨が2枚だ。ギルドに口座を作って預けることもできるがどうする?」
「あ、それでお願いします。それで、話は終わりですかね。」
「あぁ、これで、話は終わりだ。下で、シルフィーがカードを準備してくれているはずだ。」
俺は、ギルマスの部屋を出てシルフィーのいる受付のところに来ている。カードをもらうのとラウルが冒険者登録をするためだ。
「シルフィー、カードをもらいに来たんだけど、できてる?」
「はい、これですよね。」
「ありがとう。それと、ここにいるラウルの冒険者登録もしてほしいんだけど。」
「かしこまりました。それでは、ラウル様、ここに必要事項を書いてもらってもよろしいでしょうか。」
「えっと、俺字書けない。」
ラウルは字が書けないらしい。というよりこのくらいの年齢なら普通は書けないと思う。
「じゃあ、僕が書くから今から言う質問に答えてね。じゃあまずはね...」
そう言って、紙に書く欄を埋めていった。そして、シルフィーできた紙を渡し、ギルドカードを作ってもらった。
報酬ももらったし、ラウルの冒険者登録もできたので家に帰ることにした。
72
お気に入りに追加
4,228
あなたにおすすめの小説

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

職業賢者、魔法はまだない ~サバイバルから始まる異世界生活~
渡琉兎
ファンタジー
日本の高校に通っていた天川賢斗(あまかわけんと)は、突如振り出した豪雨にさらされると落雷を浴びてしまい即死してしまう。
意識だけの存在になった賢斗に女神と名乗るアステアから異世界転生をさせる代わりに、世界を救ってほしいとお願いされる。
ゲーム大好き人間だった賢斗は即答で了承すると、転生時の職業を【賢者】にしてくれると約束してくれた。
──だが、その約束は大きな間違いを伴っていた。
確かに職業は【賢者】だった。きっともの凄い魔法が使えるのだろう。だけど、だけどさあ…………レベル1だから超強い魔法が魔力不足で使えないんですけど!?
魔法欄には現代魔法の最高峰やら、忘れ去られたであろう古代魔法やらがずらりと並んでいるのだが、レベル1で魔力5しかない賢斗には全く、何も使えなかった!
これは、レベル1の最弱賢者がレベリングに躍起になる、そんなお話。
……あれ、世界を救うとかなんとかって、どうなった?
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
転生幼女が魔法無双で素材を集めて物作り&ほのぼの天気予報ライフ 「あたし『お天気キャスター』になるの! 願ったのは『大魔術師』じゃないの!」
なつきコイン
ファンタジー
転生者の幼女レイニィは、女神から現代知識を異世界に広めることの引き換えに、なりたかった『お天気キャスター』になるため、加護と仮職(プレジョブ)を授かった。
授かった加護は、前世の記憶(異世界)、魔力無限、自己再生
そして、仮職(プレジョブ)は『大魔術師(仮)』
仮職が『お天気キャスター』でなかったことにショックを受けるが、まだ仮職だ。『お天気キャスター』の職を得るため、努力を重ねることにした。
魔術の勉強や試練の達成、同時に気象観測もしようとしたが、この世界、肝心の観測器具が温度計すらなかった。なければどうする。作るしかないでしょう。
常識外れの魔法を駆使し、蟻の化け物やスライムを狩り、素材を集めて観測器具を作っていく。
ほのぼの家族と周りのみんなに助けられ、レイニィは『お天気キャスター』目指して、今日も頑張る。時々は頑張り過ぎちゃうけど、それはご愛敬だ。
カクヨム、小説家になろう、ノベルアップ+、Novelism、ノベルバ、アルファポリス、に公開中
タイトルを
「転生したって、あたし『お天気キャスター』になるの! そう女神様にお願いしたのに、なぜ『大魔術師(仮)』?!」
から変更しました。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる