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第2章
29話 祝福とあいさつ?
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祝福とあいさつ?
会場に到着するとたくさんの子どもたちがおりとても騒がしかった。同じ7歳でもシオンと、差が出てしまうのは当たり前のことだろう。
「今年は商人たちが多いわね。」
エミリアがそうつぶやいたがそれも仕方ないことである。今年は、王族と公爵家の子どもがいるためそれを見に来るという意味でとても多くなってしまっているらしい。それに、シオンは三男であり将来は自由なのでもしかしたらという希望にかけている人たちもいたりいなかったり。
「見てみろよ。英雄一家が来たぞ。」
「賢者様綺麗ね。」
「長男と次男もイケメンに育ったわね。」
「アリティア様素敵」
などなど、たくさんの声が聞こえる。これもわかっていたことである。ギルドに行った時もそうだったがアルフレッドが英雄と呼ばれていて有名、エミリアも賢者と呼ばれていて有名、アリティアは社交界で人気でここにはたくさんの貴族もいるため有名、グロスは頭が良く、グレンは剣術に秀でていてどちらも学園ではトップをとれるくらいの実力。そのため結構知られている。ということで注目されるのは理解していたことだが、ほとんどの人がこっちを見ていて少し恥ずかしくなる。
「本日は、お集まりいただきありがとうございます。」
司祭が前に立ち、話を始めた。平民から順に祝福を始めるみたいだ。1人ひとり名前が呼ばれ前に出てお祈りをすることでステータスがもらえているようだ。10人くらいに1回、神様の像が光ったりしている。商人たちの目が鋭くなっているため将来性を見込める人間を狙っているのだろう。
平民が終わり、次は貴族のようで威張っている貴族たちが次々と前に出ていく。
そろそろかな、そんなことを考えているときだった。
「シオン・フォン・エヴァンズ様」
ついに僕の番になった。
僕は、ゆっくり神様の像の前に行き、膝をついて祈りをささげた。
すると、あたりが真っ白になった。
「へっ?」
「久しぶりじゃな。月神 詩君、いや今はシオン君か。」
なんとユーティス様がいた。
「僕はまさか死んじゃったんですか?」
「いや死んではおらんよ。精神だけを神界に呼んだのじゃ。」
「そうなんですか。それで、今日はどうしたのですか?それと後ろの方々は?」
そうさっきから気になっていることがあるのだ。それは、なぜか知らない美形の男女が後ろにいるからだ。
「そのことで今日は呼ばせてもらったんじゃ。」
「俺は、破壊神をしているジャックだ。破壊神だからと言って悪いことをしているわけではないからな。」
「俺は、武神のリオネルだ。」
「私は、魔法神のマノンです。よろしくお願いします。シオンさん。」
それから、神様の自己紹介を聞いていった。
「豊穣神ステルです。よろしくね。」
「生命神フランだよ。よろしくシオン君。」
「技術神ファレスだ。よろしく頼む。」
「えっと、よろしくお願いします。シオン・フォン・エヴァンズと言います。」
一応僕も自己紹介をしておいた。でも神様たちが僕に何の用なんだろう。そう思っていると、
「実はな、君にあげた加護なんじゃがこ奴らのも入っておってなそれで今日は呼んだのじゃ。どうじゃ?今の世界は楽しいか?」
「はい!とても楽しい生活を送らせてもらっています。」
今の生活が楽しいことを伝えると神様たちは楽しそうにうなずいていた。なんでなんだろう?
「おっと、そろそろ時間のようじゃな。また会おうシオン君。」
目を開けると元の場所に戻っておりひざをついて祈っている状態だった。
「あんなに光っているのを見たのは初めてだ!」
「何が起きたんだ。」
神様の像が一斉に光ったことで教会内は、混乱となっていた。次は、リーナの番となっているのだがそれどころではなくなっており申し訳なく思った。本人としては、周りの人に注目されなくてよかったと思っていたらしいが。
「それでは、本日の祝福を終了いたします。」
周りの人たちが次々に帰っていく。貴族たちも馬車に乗り、パーティー会場に向かう。シオンにとっての戦いはここからであった。ステータスを披露することになっており、シオンはそれだけが不安であった。みんなで馬車に乗り王宮に向かった。
会場に到着するとたくさんの子どもたちがおりとても騒がしかった。同じ7歳でもシオンと、差が出てしまうのは当たり前のことだろう。
「今年は商人たちが多いわね。」
エミリアがそうつぶやいたがそれも仕方ないことである。今年は、王族と公爵家の子どもがいるためそれを見に来るという意味でとても多くなってしまっているらしい。それに、シオンは三男であり将来は自由なのでもしかしたらという希望にかけている人たちもいたりいなかったり。
「見てみろよ。英雄一家が来たぞ。」
「賢者様綺麗ね。」
「長男と次男もイケメンに育ったわね。」
「アリティア様素敵」
などなど、たくさんの声が聞こえる。これもわかっていたことである。ギルドに行った時もそうだったがアルフレッドが英雄と呼ばれていて有名、エミリアも賢者と呼ばれていて有名、アリティアは社交界で人気でここにはたくさんの貴族もいるため有名、グロスは頭が良く、グレンは剣術に秀でていてどちらも学園ではトップをとれるくらいの実力。そのため結構知られている。ということで注目されるのは理解していたことだが、ほとんどの人がこっちを見ていて少し恥ずかしくなる。
「本日は、お集まりいただきありがとうございます。」
司祭が前に立ち、話を始めた。平民から順に祝福を始めるみたいだ。1人ひとり名前が呼ばれ前に出てお祈りをすることでステータスがもらえているようだ。10人くらいに1回、神様の像が光ったりしている。商人たちの目が鋭くなっているため将来性を見込める人間を狙っているのだろう。
平民が終わり、次は貴族のようで威張っている貴族たちが次々と前に出ていく。
そろそろかな、そんなことを考えているときだった。
「シオン・フォン・エヴァンズ様」
ついに僕の番になった。
僕は、ゆっくり神様の像の前に行き、膝をついて祈りをささげた。
すると、あたりが真っ白になった。
「へっ?」
「久しぶりじゃな。月神 詩君、いや今はシオン君か。」
なんとユーティス様がいた。
「僕はまさか死んじゃったんですか?」
「いや死んではおらんよ。精神だけを神界に呼んだのじゃ。」
「そうなんですか。それで、今日はどうしたのですか?それと後ろの方々は?」
そうさっきから気になっていることがあるのだ。それは、なぜか知らない美形の男女が後ろにいるからだ。
「そのことで今日は呼ばせてもらったんじゃ。」
「俺は、破壊神をしているジャックだ。破壊神だからと言って悪いことをしているわけではないからな。」
「俺は、武神のリオネルだ。」
「私は、魔法神のマノンです。よろしくお願いします。シオンさん。」
それから、神様の自己紹介を聞いていった。
「豊穣神ステルです。よろしくね。」
「生命神フランだよ。よろしくシオン君。」
「技術神ファレスだ。よろしく頼む。」
「えっと、よろしくお願いします。シオン・フォン・エヴァンズと言います。」
一応僕も自己紹介をしておいた。でも神様たちが僕に何の用なんだろう。そう思っていると、
「実はな、君にあげた加護なんじゃがこ奴らのも入っておってなそれで今日は呼んだのじゃ。どうじゃ?今の世界は楽しいか?」
「はい!とても楽しい生活を送らせてもらっています。」
今の生活が楽しいことを伝えると神様たちは楽しそうにうなずいていた。なんでなんだろう?
「おっと、そろそろ時間のようじゃな。また会おうシオン君。」
目を開けると元の場所に戻っておりひざをついて祈っている状態だった。
「あんなに光っているのを見たのは初めてだ!」
「何が起きたんだ。」
神様の像が一斉に光ったことで教会内は、混乱となっていた。次は、リーナの番となっているのだがそれどころではなくなっており申し訳なく思った。本人としては、周りの人に注目されなくてよかったと思っていたらしいが。
「それでは、本日の祝福を終了いたします。」
周りの人たちが次々に帰っていく。貴族たちも馬車に乗り、パーティー会場に向かう。シオンにとっての戦いはここからであった。ステータスを披露することになっており、シオンはそれだけが不安であった。みんなで馬車に乗り王宮に向かった。
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