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第2章
13話 それぞれの役割
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守るべきルール
「失礼しました。今現在我々が掴んでいる情報をお伝えします。ファイアドラゴンがこちらに向かってきているそうです。距離は、60kmほど時間にして30分ほどでここまで到着するそうです。」
騎士は、公爵家の名前を出すとすぐに情報を教えてくれた。
「ありがとう。」
シオンは、そういうと騎士たちの集団から離れた。
さて、どうしようか。
シオンは、集中して今後の展開を予想する。自分が出来ること、街の人を守る方法。ドラゴンに関しては正直両親に任せればいいと思っているシオンは街を守ることを最優先に考えた。その中で、左耳につけているイヤリングの結界ならこの街すべてを覆うことが出来るという自信がどこからか沸きあがってきた。数分後、馬車で到着した両親にシオンは2人に近づいた。
「お父様、お母様。ファイアドラゴンがこちらに向かっているらしいです。先ほど聞いたとき60kmほどだったので今は40㎞ほどかと。」
「そうか、ありがとう。父さんが行ったこと忘れていなかったらしいな。えらいぞシオン。」
アルフレッドは、シオンが状況把握をしっかりして自分が出来ることを探していることを褒めた。
「そうね。でも今回は私たちがいるから大丈夫よ。ねぇ、あなた。」
エミリアは、シオンの頭を撫でてからそう言った。
「わかりました!」
両親がそういうなら大丈夫だろう。シオンは、安心して見守ることにした。
「ここの、指揮官を呼んでくれ。」
アルフレッドが大声でそう言う。英雄と呼ばれているだけありほとんどの人が顔を知っているためシオンの時とは違いすぐさま指揮官が来た。
「アルフレッド様。私が、指揮官でございます。」
指揮官は敬礼してそう言った。
「騎士は最低限残して住民の避難の方に回してくれ。また、俺とエミリアでドラゴンは倒す。あまり、前に出てくると被害にあうかもしれないから気を付けるようにしてくれ。
「わかりました。すべてに通達しておきます。」
話がまとまったようでアルフレッドとエミリアは門の外へと出ていく。シオンも、それについていき離れたところで見学することにした。
「来たぞ!!」
ドラゴンの姿が見えたことで誰かが叫ぶ。
「本当は、ここから一発で仕留められるんだけどね。」
「君の一撃じゃ、ドラゴンどころかこの街にまで被害が出てしまうだろう?」
エミリアの不満げな声にアルフレッドが苦笑いをする。
「負けることは無いと思うけど、気を引き締めていこうか。」
「了解よ。」
2人は気を引き締めドラゴンと対峙するのだった。
「失礼しました。今現在我々が掴んでいる情報をお伝えします。ファイアドラゴンがこちらに向かってきているそうです。距離は、60kmほど時間にして30分ほどでここまで到着するそうです。」
騎士は、公爵家の名前を出すとすぐに情報を教えてくれた。
「ありがとう。」
シオンは、そういうと騎士たちの集団から離れた。
さて、どうしようか。
シオンは、集中して今後の展開を予想する。自分が出来ること、街の人を守る方法。ドラゴンに関しては正直両親に任せればいいと思っているシオンは街を守ることを最優先に考えた。その中で、左耳につけているイヤリングの結界ならこの街すべてを覆うことが出来るという自信がどこからか沸きあがってきた。数分後、馬車で到着した両親にシオンは2人に近づいた。
「お父様、お母様。ファイアドラゴンがこちらに向かっているらしいです。先ほど聞いたとき60kmほどだったので今は40㎞ほどかと。」
「そうか、ありがとう。父さんが行ったこと忘れていなかったらしいな。えらいぞシオン。」
アルフレッドは、シオンが状況把握をしっかりして自分が出来ることを探していることを褒めた。
「そうね。でも今回は私たちがいるから大丈夫よ。ねぇ、あなた。」
エミリアは、シオンの頭を撫でてからそう言った。
「わかりました!」
両親がそういうなら大丈夫だろう。シオンは、安心して見守ることにした。
「ここの、指揮官を呼んでくれ。」
アルフレッドが大声でそう言う。英雄と呼ばれているだけありほとんどの人が顔を知っているためシオンの時とは違いすぐさま指揮官が来た。
「アルフレッド様。私が、指揮官でございます。」
指揮官は敬礼してそう言った。
「騎士は最低限残して住民の避難の方に回してくれ。また、俺とエミリアでドラゴンは倒す。あまり、前に出てくると被害にあうかもしれないから気を付けるようにしてくれ。
「わかりました。すべてに通達しておきます。」
話がまとまったようでアルフレッドとエミリアは門の外へと出ていく。シオンも、それについていき離れたところで見学することにした。
「来たぞ!!」
ドラゴンの姿が見えたことで誰かが叫ぶ。
「本当は、ここから一発で仕留められるんだけどね。」
「君の一撃じゃ、ドラゴンどころかこの街にまで被害が出てしまうだろう?」
エミリアの不満げな声にアルフレッドが苦笑いをする。
「負けることは無いと思うけど、気を引き締めていこうか。」
「了解よ。」
2人は気を引き締めドラゴンと対峙するのだった。
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