家族もチート!?な貴族に転生しました。

夢見

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第2章

12話 護る力

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 護る力



~~~~~~~~~
コンコンコン
「アルフレッド公爵、エミリア公爵夫人をお連れしました。」
「入れ。」
アルフレッドとエミリアは、中に入った。
「久しぶりだな。ブレイブ。」
「お久しぶりです。」
ブレイブは、作業していた手を止める。
「アル、エミリア。久しぶり」
さわやかな笑顔で2人を出迎えた。
「こんなところでまで仕事とは、ブレイブも大変だな。」
そう笑うアルフレッドに対し、“本当にな...”とため息をつくブレイブだった。
「あれ?子どもは一緒じゃないのか?」
シオンが一緒じゃないことに気づき不思議そうに聞く。
「シオンなら、魔道具屋で目を輝かせてたからな。今頃、魔道具に夢中だと思うぞ。」
アルフレッドの顔が優しいものになったことに気づいたブレイブはクスクスと笑うのだった。

カンカンカンカン
「この鐘は!!」
「音の聞こえ方的に西門からだわ。」
アルフレッドとエミリアが反応する。さすがSSランク冒険者である。今でも全く衰えていないだろう。
「多分、そうだろうね。西門の方で何かあったのだろう。すまないが、私は極秘で来ているため動けそうにない。もしもの時は、出るが出来る限り2人でどうにかしてくれないか?」
「それは、任せてくれ。」
「エミリアも、すまないがよろしく頼む。」
「えぇ、大丈夫ですよ。」
2人は、余裕の表情でそう答える。
馬車を用意してもらい2人は乗り込んだ。
「それじゃあ、2人とも頼んだよ。」
ブレイブはそう言ってから2人を西門まで送り届けるよう指示を出した。
「はっ、急いでリーナを呼び戻すのだ!!」
娘の存在を思い出し急いでそちらも手配する。
幸い、すぐ近くにいたこともあり安心することが出来たのだった。

~~~~~~~~~

「おい、そこの君。こっちに来ては危ないよ!!」
騎士の1人がシオンに向かってそう叫んだ。
「エヴァンズ公爵家の者です。通してください。」
あまり使いたくはないが一刻を争うため家名を出し前に進む。

騎士達が集まり何か話しているところが見えたのでそこに行き事情を聞くことにする。
「何があったか教えてもらってもいいですか?」
子どもが急に話しかけてきたこともあり騎士たちは困惑してしまう。
「君、親はどこだい?ここは危ないから非難しなさい。」
騎士は、シオンの安全のため出来るだけ遠くへ避難するようそう言った。
「エヴァンズ公爵家の者です。何があったか教えてもらえます?」
少しでも早く状況をつかみたいシオンは威圧しながらもう一度聞いた。





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