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第一章
入学式ですPart6
しおりを挟む「理玖、これからどうする?」
「蒼の家でゆっくりさせてもらおうかな。家じゃゆっくりできないし。」
理玖は、自分の家でもゆっくりできないみたいでよくうちに遊びに来る。泊りなんてよくあることなので、一緒に家に行くために車に向かった。
「お待ちしておりました、蒼様。理玖様もお疲れ様でした。」
僕たちの気配に気が付いていたようで車の外で待機していた。南園がドアを開けてくれた。
「南園ありがとう。」
「南園さんありがとうございます。」
僕と理玖はお礼を言って車に乗り込んだ。
「滅相もありません。出発してよろしいでしょうか。」
「うん。お願いね。」
「かしこまりました。」
車が発車して理玖とお喋りをしていると、南園に声をかけられた。
「後を付けられているみたいですがどういたします?」
「うーん。どうしようか。めんどくさいからそのまま家に直行していいよ。」
どうせ、家は目立つためバレているのだから、撒く必要もないので家にそのまま帰る。
家に着いた。後をつけていた車はどうやらいなくなったようだ。
「おかえりなさいませ。蒼様、理玖様。」
いつからだっただろうか。いつの間にか、理玖もおかえりと言われるようになった。
「ただいま。理玖が、泊まるだろうから準備しておいて。」
「かしこまりました。蒼様は旦那様がお呼びしていましたので書斎に向かうようにお願いいたします。」
「りょーかい。理玖、ごめんだけど先に部屋に行ってて。書斎に行ってくる。」
理玖にそう伝えて、書斎に向かった。
ドアをノックすると父さんから返事が返ってきたので中に入った。
中には、父さんと僕の祖父である鳳凰財閥当主の鳳凰 寛臣(ほうおう ひろおみ)がいた。
「蒼、お疲れ様。理玖君も来ているみたいだね。すまないが理玖君も連れてきてもらえるかな。」
「じいちゃん、こんにちは。わかった、理玖を呼んでくるよ。」
書斎を出て自分の部屋にいる理玖を呼びに行った。
「理玖、じいちゃんが来てて、父さんが呼んでるから書斎行こう。」
「わかった。当主様が来てるってどうしたんだろうね。」
「確かにそうだよね。普通なら本邸に呼べばいいのにわざわざ来たってことは何かあったのかな。」
そんな疑問を抱きながら書斎へ急いで向かった。
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