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第一章
入学式ですPart5
しおりを挟む「校内序列2位の金糸雀理玖です。どちらかというと座学の方が好きです。魔法だと治癒系統を得意としています。よろしくお願いします。」
理玖の家は、医療系で治癒に関して世界一といってもいいほどだ。
「最後は、僕だね。えっと、小鳥遊蒼っていいます。魔法は一通りはなんでも使えます。よろしくお願いします。」
「さすがは天下の鳳凰ですね。魔法が何でも使えるとは噂で聞いていましたが、本当に使えるとは驚きですね。」
「僕は、鳳凰ではなく小鳥遊ですよ。舞城家のご令嬢さん?」
嫌味ったらしく言われたことに少し、イラっとしてしまい大人げない対応をしてしまった、反省しないとな。そう思っているのが理玖はわかったらしく隣でクスクス笑っている。そして、大人げない対応に舞城家のご令嬢も気が付いたのか慌てて弁解をしてきた。
「そこまでにしていただいて集まってもらった説明をしてもいいかな?」
青翠学園長が話を変えてくれたおかげ室内の空気が和らいだ。
「はい。お願いします。」
理玖の返答を聞いて、青翠学園長が説明を始めた。話が少し長かったので要約すると、この5人が主に学園の顔となるようで、顔合わせをしておいた方がよかったため集めたみたいだ。この5人のことをTop5とまとめられることが多い。
特に、1~3位までは、ファースト、セカンド、サードと呼ばれ学園内でとても強い権力をもつことができる。ってことらしい。権力が強いからといって生徒を引っ張ったりすることはしなくていいみたいで、そういった仕事は生徒会がすることになっているようだ。
「それで、お願いがあるんだけど生徒会に2人とも入ってくれないかしら。」
青翠学園長が頼み込んできたものの僕たち2人は生徒会など全く興味ないどころかめんどくさいからできるだけ距離を置きたいと思っているわけで、丁重にお断りした。学園長や生徒会の3人は残念そうな顔でこっちを見ていたが、生徒会に入ると絶対にろくなことがないからどれだけ押されてもやる気はない。
「ほかに、何かありますか?」
僕は、早く家に帰りたかったのでこの話を終わらせる。
「あと一つだけあって、3年生の3人は知っていると思うけど君達5人はズル休みはだめだけど何かあったときは無断欠席してもテストさえ落とさなければいいことになっているから。」
これも、上位勢の優遇制度みたいだ。でもこれは、とてもありがたくて何かあったときに学校に連絡を入れなくて済むのでその分の無駄な手間が省ける。
「それ以外は、何かありますか?無いようでしたら帰りますね。」
それ以外はないみたいなので、僕と理玖は挨拶をして学園長室を出た。
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