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俺の彼氏がバースデイ
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以来、榊、基、哲ちゃんは派手な祝いをしたことはない。
「ねえ、哲ちゃん」
「ん?何?」
「…もしかしてだけど、哲ちゃんって誕生日とか記念日にちゃんとお祝いしたいとか思ってる?」
そう言うとはあ?という顔付きで返されてしまった。
「何、急に」
「ん、なんとなく?」
まさか、菅さんに言われて意識したなんて恥ずかしくて言える訳がないと、俺は言葉少なめに返す。
「どうせ、職場の誰かに何か言われたとかで気にしてるんだろ?」
ギクッと音がしそうなくらいに図星な理由の一つは、今日の日めくりカレンダーが9月23日を指しているからだ。
結局、菅さんの預言通りに公務員で祝日は休みの哲ちゃんと仕事が偶然休みだった俺は、二人仲良く家で過ごすことになっていた。
とは言っても、朝はゆっくり起きて哲ちゃんが作ってくれた朝食兼昼食をのんびりと食べ、前日にレンタルしておいた最新作の映画を観ているという、普段と変わり映えしない休日だ。
「別に俺は、今までのままがいいけど?それとも雪が何かしたいって言うなら話は別だが」
「…それ、本当?」
「本当」
つい、しつこく聞いてしまった。けれども哲ちゃんは至って普通に返してくれる。
本当は少しだけ、ずっと不安に思っていたんだ。
よくあるカップルの過ごし方を好まない俺を哲ちゃんがどう思っているのかと。
もし俺がいまだに若かりし頃のトラウマで誕生日や記念日が苦手だと知れば、愛想を尽かされるかもしれない。
言葉少なめな哲ちゃんのことだ、そうなれば突然に「別れてくれ」と一言だけ告げるかもしれない。
それが怖かった、いや、榊 哲太が俺の側にいない未来が怖いんだ。
だから一々、些細なことでも確認したくなる、不安になる。
ゲイじゃない哲ちゃんがいつ、女の人に心惹かれてしまうのかと、俺はいつもそればかりを考えている。
夕飯時の食卓は豪華なものだった。
生ハムのサラダに雑穀が入ったパンプキンスープ、それから副菜がたくさん乗ったビーフステーキ。
何気なく用意されたそれらは明らかに甘い物よりしょっぱい物が好きな俺の好みで、それだけでもう胸が一杯になる。
しかも、好物であるデザートのティラミスまで哲ちゃんの手作りであるとなると、感動が胸から口から溢れ出しそうだ。
「雪はまだ誕生日嫌いか?」
夕飯の片付けも終わりリビングのソファで哲ちゃんが淹れてくれたコーヒーを片手に寛いでいると、唐突に哲ちゃんが聞いて来た。
「え?いや、嫌いではないよ?ただ、お祝いだって騒ぐ雰囲気が苦手というか」
実際に哲ちゃんと知り合ってからも付き合ってからも、さり気なく祝ってくれる雰囲気は心から落ち着くものでじわじわと嬉しさのボルテージが上がっていく。
けれど今更、どうしてと不思議に思い、哲ちゃんを見る。
「んー、これはな?別に深い意味はないんだが、その、なんていうか。つまり、恋人の誕生日に俺も何かできればと思ってだな、買ってみた」
すると、光沢で煌めく白い紙袋を無造作に突き出された。
「な、に?これ。」
「一応先に言っておくが、気にいるかの保証はないぞ?雪はあんまり装飾品に興味ないみたいだし、これはあくまで俺の独断で」
「哲ちゃん」
「な、何だ?」
よっぽど自信がないのか、焦ったように口を動かす哲ちゃんの声を聞きつつ、袋の中の小包を震える手で開ける。
「…哲ちゃん」
思わず何度も哲ちゃんと名前を呼んでいたのは、箱から輝くブレスレットのせいだろう。
銀色に輝くプレートを細身のチェーンがぐるりと囲むそれは素人から見ても、高級な代物だ。
アクセサリーに詳しくない俺でもわかる、きっとこれはいつもなら足を運ばない煌びやかな宝石店でしか売られていない物だ。となるともしかしてと、ある考えに至り胸が熱くなる。
喜ぶかもわからない俺のために、大きな体躯を丸めてこれを選んだ哲ちゃんがとてつもなく愛おしくて堪らない。
しかもよく見ると、プレートにはローマ字で俺の名前と誕生日、それから透き通るように青い宝石が埋め込まれている。
歳をとると涙腺が緩くなる、たとえば子どもがお遊戯会で踊っているのを見るだけで泣けてくるわよと言った菅さんの言葉の通りなのか、俺の目にもしっかりと涙の膜が張り始めていた。
「せ、雪?どうした?やっぱりこれは重かったか。気に入らないなら無理しなくていい。ああ~ごめん、雪。やっぱこれなしで」
「ふっ…ハハッ…!」
なのに思わず笑っていたのは、哲ちゃんのあまりにも大袈裟な慌てぶりのせいだった。
「なんだよ、雪。めっちゃ焦った」
「だって、哲ちゃんが!」
雪が、哲ちゃんがと互いの名前を呼びながら笑う様をもし菅さんが見たらどう思うだろうと、頭の片隅でふと思っていた。
いい年して、と呆れられるかもしれない、けれど結局、これが俺たちらしいのだと思う。
「着けてくれるか?雪。」
「もちろん、毎日着けるに決まってる」
そう言うと哲ちゃんが輝くそれを手に取り、俺の手首に嵌める。
「やっぱり雪はシルバーがよく似合う」
「…そう、かな?」
熱っぽい眼差しでブレスレットを見る哲ちゃんに、まるで結婚式みたいだと思う。
いつか、二人だけでもいいからお前と結婚式を挙げてみたいな。
「雪、ちょっとこっち来て」
センチメンタルに浸っていたところ、またもや唐突に言われて子ども一人分ほどに空いていたソファの隙間を埋める。
すると、突然物凄い力で引き寄せられ、気付けば俺の背中は力強い手で抱き込まれていた。
驚く俺を他所に哲ちゃんは俺の背中を抱く腕を更に強くし、俺たちは文字通りぴったりとくっついていた。
そしてー。
「誕生日おめでとう、雪」
耳許で低く甘く囁く声にもう我慢はしていられないと、辛うじて堪えていた涙がボロボロと滝のように流れる。
「ずっと言いたかった。…愛してる」
…ようやくわかった気がした。哲ちゃんが今まで何を思って俺の誕生日を何年も迎えてきたのか。
きっと哲ちゃんには高校一年生のあの時のことが、俺以上にトラウマとして強く記憶に根付いていたのだ。
俺が逃げて逃げて、それでも哲ちゃんが追いかけてくれたあの年、俺たちは確かに人生で記憶に残る経験をした。
嫉妬して初めて喧嘩して気まずくなって避けるようになって、けれど最後は今日みたいに笑っていたはずだ。
ふと、あの日の記憶が蘇り、今と重なる。
そうだ、あの時もこうやって笑って哲ちゃんの「誕生日おめでとう」に泣きたくなるほど胸が熱く滾っていたんだ。
けれど今はあの時にはなかった「愛してる」が存在している、そう思うとどうしてもこの仏頂面の男の顔が見たくなり、「ありがと、哲ちゃん。」と言いながらその広い肩に手を掛けた。
「俺も愛してるよ」
「ば、バカか!お前のはいつも軽すぎるんだ!」
端正な顔から真っ赤にさせた顔で言う哲ちゃんを、来年も再来年も見れますように。
27歳の秋、俺は確かにそう誓っていた。
「ねえ、哲ちゃん」
「ん?何?」
「…もしかしてだけど、哲ちゃんって誕生日とか記念日にちゃんとお祝いしたいとか思ってる?」
そう言うとはあ?という顔付きで返されてしまった。
「何、急に」
「ん、なんとなく?」
まさか、菅さんに言われて意識したなんて恥ずかしくて言える訳がないと、俺は言葉少なめに返す。
「どうせ、職場の誰かに何か言われたとかで気にしてるんだろ?」
ギクッと音がしそうなくらいに図星な理由の一つは、今日の日めくりカレンダーが9月23日を指しているからだ。
結局、菅さんの預言通りに公務員で祝日は休みの哲ちゃんと仕事が偶然休みだった俺は、二人仲良く家で過ごすことになっていた。
とは言っても、朝はゆっくり起きて哲ちゃんが作ってくれた朝食兼昼食をのんびりと食べ、前日にレンタルしておいた最新作の映画を観ているという、普段と変わり映えしない休日だ。
「別に俺は、今までのままがいいけど?それとも雪が何かしたいって言うなら話は別だが」
「…それ、本当?」
「本当」
つい、しつこく聞いてしまった。けれども哲ちゃんは至って普通に返してくれる。
本当は少しだけ、ずっと不安に思っていたんだ。
よくあるカップルの過ごし方を好まない俺を哲ちゃんがどう思っているのかと。
もし俺がいまだに若かりし頃のトラウマで誕生日や記念日が苦手だと知れば、愛想を尽かされるかもしれない。
言葉少なめな哲ちゃんのことだ、そうなれば突然に「別れてくれ」と一言だけ告げるかもしれない。
それが怖かった、いや、榊 哲太が俺の側にいない未来が怖いんだ。
だから一々、些細なことでも確認したくなる、不安になる。
ゲイじゃない哲ちゃんがいつ、女の人に心惹かれてしまうのかと、俺はいつもそればかりを考えている。
夕飯時の食卓は豪華なものだった。
生ハムのサラダに雑穀が入ったパンプキンスープ、それから副菜がたくさん乗ったビーフステーキ。
何気なく用意されたそれらは明らかに甘い物よりしょっぱい物が好きな俺の好みで、それだけでもう胸が一杯になる。
しかも、好物であるデザートのティラミスまで哲ちゃんの手作りであるとなると、感動が胸から口から溢れ出しそうだ。
「雪はまだ誕生日嫌いか?」
夕飯の片付けも終わりリビングのソファで哲ちゃんが淹れてくれたコーヒーを片手に寛いでいると、唐突に哲ちゃんが聞いて来た。
「え?いや、嫌いではないよ?ただ、お祝いだって騒ぐ雰囲気が苦手というか」
実際に哲ちゃんと知り合ってからも付き合ってからも、さり気なく祝ってくれる雰囲気は心から落ち着くものでじわじわと嬉しさのボルテージが上がっていく。
けれど今更、どうしてと不思議に思い、哲ちゃんを見る。
「んー、これはな?別に深い意味はないんだが、その、なんていうか。つまり、恋人の誕生日に俺も何かできればと思ってだな、買ってみた」
すると、光沢で煌めく白い紙袋を無造作に突き出された。
「な、に?これ。」
「一応先に言っておくが、気にいるかの保証はないぞ?雪はあんまり装飾品に興味ないみたいだし、これはあくまで俺の独断で」
「哲ちゃん」
「な、何だ?」
よっぽど自信がないのか、焦ったように口を動かす哲ちゃんの声を聞きつつ、袋の中の小包を震える手で開ける。
「…哲ちゃん」
思わず何度も哲ちゃんと名前を呼んでいたのは、箱から輝くブレスレットのせいだろう。
銀色に輝くプレートを細身のチェーンがぐるりと囲むそれは素人から見ても、高級な代物だ。
アクセサリーに詳しくない俺でもわかる、きっとこれはいつもなら足を運ばない煌びやかな宝石店でしか売られていない物だ。となるともしかしてと、ある考えに至り胸が熱くなる。
喜ぶかもわからない俺のために、大きな体躯を丸めてこれを選んだ哲ちゃんがとてつもなく愛おしくて堪らない。
しかもよく見ると、プレートにはローマ字で俺の名前と誕生日、それから透き通るように青い宝石が埋め込まれている。
歳をとると涙腺が緩くなる、たとえば子どもがお遊戯会で踊っているのを見るだけで泣けてくるわよと言った菅さんの言葉の通りなのか、俺の目にもしっかりと涙の膜が張り始めていた。
「せ、雪?どうした?やっぱりこれは重かったか。気に入らないなら無理しなくていい。ああ~ごめん、雪。やっぱこれなしで」
「ふっ…ハハッ…!」
なのに思わず笑っていたのは、哲ちゃんのあまりにも大袈裟な慌てぶりのせいだった。
「なんだよ、雪。めっちゃ焦った」
「だって、哲ちゃんが!」
雪が、哲ちゃんがと互いの名前を呼びながら笑う様をもし菅さんが見たらどう思うだろうと、頭の片隅でふと思っていた。
いい年して、と呆れられるかもしれない、けれど結局、これが俺たちらしいのだと思う。
「着けてくれるか?雪。」
「もちろん、毎日着けるに決まってる」
そう言うと哲ちゃんが輝くそれを手に取り、俺の手首に嵌める。
「やっぱり雪はシルバーがよく似合う」
「…そう、かな?」
熱っぽい眼差しでブレスレットを見る哲ちゃんに、まるで結婚式みたいだと思う。
いつか、二人だけでもいいからお前と結婚式を挙げてみたいな。
「雪、ちょっとこっち来て」
センチメンタルに浸っていたところ、またもや唐突に言われて子ども一人分ほどに空いていたソファの隙間を埋める。
すると、突然物凄い力で引き寄せられ、気付けば俺の背中は力強い手で抱き込まれていた。
驚く俺を他所に哲ちゃんは俺の背中を抱く腕を更に強くし、俺たちは文字通りぴったりとくっついていた。
そしてー。
「誕生日おめでとう、雪」
耳許で低く甘く囁く声にもう我慢はしていられないと、辛うじて堪えていた涙がボロボロと滝のように流れる。
「ずっと言いたかった。…愛してる」
…ようやくわかった気がした。哲ちゃんが今まで何を思って俺の誕生日を何年も迎えてきたのか。
きっと哲ちゃんには高校一年生のあの時のことが、俺以上にトラウマとして強く記憶に根付いていたのだ。
俺が逃げて逃げて、それでも哲ちゃんが追いかけてくれたあの年、俺たちは確かに人生で記憶に残る経験をした。
嫉妬して初めて喧嘩して気まずくなって避けるようになって、けれど最後は今日みたいに笑っていたはずだ。
ふと、あの日の記憶が蘇り、今と重なる。
そうだ、あの時もこうやって笑って哲ちゃんの「誕生日おめでとう」に泣きたくなるほど胸が熱く滾っていたんだ。
けれど今はあの時にはなかった「愛してる」が存在している、そう思うとどうしてもこの仏頂面の男の顔が見たくなり、「ありがと、哲ちゃん。」と言いながらその広い肩に手を掛けた。
「俺も愛してるよ」
「ば、バカか!お前のはいつも軽すぎるんだ!」
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27歳の秋、俺は確かにそう誓っていた。
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