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番外編
ep152 商いの猫娘③
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「な、なんだ?」
「私達のまわりに集まってきたわね?」
ウチはニヒヒと笑い、叫んだ!
「おさわりターイム!!!」
ウチの号令とともに、二人の体に猫達がぴょんぴょんぴょんと飛び乗りよる!
「うおっ」
「きゃっ」
一匹は膝の上、一匹は肩の上、一匹は頭の上、等々......二人は全身猫まみれや!
「さあ!さわり放題や!追加料金もいらん!撫で撫でモフモフし放題やで!!」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
下記、訳。
「アミーナ店長!これでいいんでしょうか?」
「アミーナ店長!僕らはただモフられればいいんですね?」
「アミーナ店長!あたし、頑張りますっ!」
可愛い猫達で揉みくちゃになった二人は、否が応でもどんどん顔がほころんでいくで!
とりわけコーロにぃの様子は尋常やあらへん!
「こ、こここ、これは......この世の天国かぁーー!!!」
喜悦の極みに狂乱するコーロにぃ。
そんな中、満を持したように、あの茶トラ親父がのっしのっしと出て来よった。
「お?茶トラのおっさんも接客するんか?」
茶トラ親父はウチを見上げてニィっと笑った。
「俺の中の、ケモノの血が騒いで来やがったぜ」
「...何言うとんねんな自分?」
ウチが「ん?」となったのも束の間、茶トラ親父はユイねぇの胸元にウニャーっと飛び込んだ!
「きゃっ」
「ニャーニャー」
茶トラ親父は猫らしく甘えるように猫撫で声を放ちながら、ユイねぇの胸元にぐりぐり頭を押し付けつけよった!
「おまえ何しとんねん!」
「ニャーニャー」
訳
「ぐへへへ。いいパイオツしてんじゃねーかぁ。胸の防具が邪魔だが、上から手でまさぐれんじゃねーか?こうなりゃ直接触ってやるぜ」
「な、なに、この茶トラの子。なんだか妙に鼻息が荒い気がするけど......」
猫相手とはいえさすがにユイねぇも不審がる。
ほんで、茶トラ親父がイヤらしく手を伸ばしてユイねぇの胸元をまさぐろうとしよった!
「この......エロ猫がぁ!!」
ウチは即座に茶トラ親父の首根っこを引っ掴んでユイねぇの胸元から引っぺがし、逆方向にブンと投げ飛ばした!
「チッ!惜しいところを!だがまだまだぁ!」
茶トラ親父は壁までビューンと飛んでいくと、身体をクルンと反転させて後ろ足でダンッと壁面に着地し、ピョーンと三角跳びで跳ね返って来よった!
「ニャー!!」
訳
「パツキンのねーちゃーん!!」
「コイツ!しぶといやっちゃな!」
ウチはサッとすぐさまユイねぇのバリケードとなり、茶トラ親父の魔の手を阻む!
「ユイねぇの貞操はウチが守る!」
そっから、ウチと茶トラ親父の壮絶なバトルが始まったんや!
「うにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!!」
...五分後。
「ぜえぜえ......さすが俺が見込んだねーちゃんだ。やるじゃねーか」
「お、おまえのスケベ根性も中々たいしたもんやな」
ウチと茶トラ親父が肩で息をしながら見合っていると、いぶかしげにコーロにぃとユイねぇが訊いてくる。
「な、なあアミ。さっきから何やってるんだ?」
「アミ?何だかよくわからないけど、大丈夫?」
ウチはハッとして、次の展開を思い出した!
「こんなことしとる場合ちゃうわ!コーロにぃ!ユイねぇ!こっからは本格キャットショーの始まりやで!ほら!茶トラ親父もやるで!」
「チッ。しょーがねぇ。お楽しみはまた後だな」
「さあニャンズ!ショータイムに移るで!」
「ニャー!」
「ニャー!」
「ニャー!」
茶トラ親父を含め、コーロにぃとユイねぇに群がっていた猫達は、ウチの号令に従って部屋の一角に設けた特設ステージに集まった!
さらに、残りの猫達全員もステージ周辺に集合した!
「何が始まるんだ?てゆーかあんなステージみたいなのあったか?」
「なんなのかしらね?」
「私達のまわりに集まってきたわね?」
ウチはニヒヒと笑い、叫んだ!
「おさわりターイム!!!」
ウチの号令とともに、二人の体に猫達がぴょんぴょんぴょんと飛び乗りよる!
「うおっ」
「きゃっ」
一匹は膝の上、一匹は肩の上、一匹は頭の上、等々......二人は全身猫まみれや!
「さあ!さわり放題や!追加料金もいらん!撫で撫でモフモフし放題やで!!」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
下記、訳。
「アミーナ店長!これでいいんでしょうか?」
「アミーナ店長!僕らはただモフられればいいんですね?」
「アミーナ店長!あたし、頑張りますっ!」
可愛い猫達で揉みくちゃになった二人は、否が応でもどんどん顔がほころんでいくで!
とりわけコーロにぃの様子は尋常やあらへん!
「こ、こここ、これは......この世の天国かぁーー!!!」
喜悦の極みに狂乱するコーロにぃ。
そんな中、満を持したように、あの茶トラ親父がのっしのっしと出て来よった。
「お?茶トラのおっさんも接客するんか?」
茶トラ親父はウチを見上げてニィっと笑った。
「俺の中の、ケモノの血が騒いで来やがったぜ」
「...何言うとんねんな自分?」
ウチが「ん?」となったのも束の間、茶トラ親父はユイねぇの胸元にウニャーっと飛び込んだ!
「きゃっ」
「ニャーニャー」
茶トラ親父は猫らしく甘えるように猫撫で声を放ちながら、ユイねぇの胸元にぐりぐり頭を押し付けつけよった!
「おまえ何しとんねん!」
「ニャーニャー」
訳
「ぐへへへ。いいパイオツしてんじゃねーかぁ。胸の防具が邪魔だが、上から手でまさぐれんじゃねーか?こうなりゃ直接触ってやるぜ」
「な、なに、この茶トラの子。なんだか妙に鼻息が荒い気がするけど......」
猫相手とはいえさすがにユイねぇも不審がる。
ほんで、茶トラ親父がイヤらしく手を伸ばしてユイねぇの胸元をまさぐろうとしよった!
「この......エロ猫がぁ!!」
ウチは即座に茶トラ親父の首根っこを引っ掴んでユイねぇの胸元から引っぺがし、逆方向にブンと投げ飛ばした!
「チッ!惜しいところを!だがまだまだぁ!」
茶トラ親父は壁までビューンと飛んでいくと、身体をクルンと反転させて後ろ足でダンッと壁面に着地し、ピョーンと三角跳びで跳ね返って来よった!
「ニャー!!」
訳
「パツキンのねーちゃーん!!」
「コイツ!しぶといやっちゃな!」
ウチはサッとすぐさまユイねぇのバリケードとなり、茶トラ親父の魔の手を阻む!
「ユイねぇの貞操はウチが守る!」
そっから、ウチと茶トラ親父の壮絶なバトルが始まったんや!
「うにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!!」
...五分後。
「ぜえぜえ......さすが俺が見込んだねーちゃんだ。やるじゃねーか」
「お、おまえのスケベ根性も中々たいしたもんやな」
ウチと茶トラ親父が肩で息をしながら見合っていると、いぶかしげにコーロにぃとユイねぇが訊いてくる。
「な、なあアミ。さっきから何やってるんだ?」
「アミ?何だかよくわからないけど、大丈夫?」
ウチはハッとして、次の展開を思い出した!
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「チッ。しょーがねぇ。お楽しみはまた後だな」
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「ニャー!」
「ニャー!」
「ニャー!」
茶トラ親父を含め、コーロにぃとユイねぇに群がっていた猫達は、ウチの号令に従って部屋の一角に設けた特設ステージに集まった!
さらに、残りの猫達全員もステージ周辺に集合した!
「何が始まるんだ?てゆーかあんなステージみたいなのあったか?」
「なんなのかしらね?」
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