導きの暗黒魔導師

根上真気

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番外編

ep151 商いの猫娘②

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 そして...

「......ここでいいのか?」
「この地図を見る限り、そうみたいね?」

「なんだかこう、なんというか......趣のある建物だが...」
「でも、看板もあるわね?」

「ああ。し、しかも......猫カフェだと!!?」

 コーロにぃとユイねぇが、ウチがわざわざ宿屋のおばさん経由で渡した手紙(案内状)を見て、そこへやって来たんや。
 そう。
 ウチが考案・開発・実装した...(?)
 猫カフェ『NEKOYASHIKI』に!

 ガチャッ

「いらっしゃいませ~!コーロにぃ!ユイねぇ!」

「おっ」
「アミ」

「ここ、カフェっていうか...家じゃないのか?」
「普通の屋敷よね」

「にゃっふっふ。それはどーかにゃ?とりあえず中まで案内するわ」
 ほんでウチは二人を食卓のある広い部屋へ案内したんや。

「ここや!」

「...お、おおお!!」
「こ、この子達は??」

「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」
 ...その他大勢。

「...ね、猫だらけだ!!」
 興奮しよるコーロにぃ。

「 ほ、本当に猫屋敷ね」
 ぎょうさんおる猫達に圧倒されるユイねぇ。

「さあ、ここからが本番やで!」
 ウチはまず二人を席に着かせて猫達に合図した。

 ほんだら、広いテーブルに向かい合って座る二人のもとへ、水の入ったグラスが乗ったお盆を背中に乗せて、二匹の猫がトコトコ歩いていく。

「ね、猫の給仕係!?」
 さらに興奮するコーロにぃ。

「か、かわいい...」
 ユイねぇも手応えありや。

 ウチはもうこの時、イケると確信したんや!
 ほんで自信たっぷりに言ったで!
「コーロにぃ!ユイねぇ!ほんだらこっから当店のおまかせコースでいってもええか!?」

「え?まあ、俺はそれでいいけど」
「私もそれで構わないわ」

 こっからは、怒涛のサービス展開や!

「まずは当店自慢のメニューをご馳走するで!」

 また二匹の猫達が背中に皿を乗せてトコトコやって来る。
「前菜はこれや!!」

「こ、これは......!」
「ちょっとアミ。これ、ただのかつおぶしよね?」

「せや!猫カフェやからな!さらにまだまだ続くで!」
 
 また二匹の猫達が背中に皿を乗せてトコトコやって来る。
「次はこれや!」

「こ、これは......!」
「ねえアミ。これ、ただの生魚よね」

「せや!猫カフェやからな!まだまだ行くで!」

 また二匹の猫達が背中に皿を乗せてトコトコやって来る。
「次はこれや!」

「こ、これは......猫じゃらし!」
「ただの植物......もはや食べ物ですらないわね...」

「まだまだ続くで!ほな次は...」

「待て待てアミ!も、もう食事はいいから!」
「そうよ!私達、お腹空いていないし!」

「ホンマ?ほな、次は猫カフェならではのサービスに行こか!ニャンズ!カモン!」

 ウチの呼びこみに従って、わらわらと猫達がコーロにぃとユイねぇのもとへ集まる!
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