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異世界の章:第一部 西のキャロル編
ep62 崩壊の始まり
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ーーーーーーーーーーーーーーー
~これまでのあらすじ~
魔物の森での戦いを経て、新たに勇者ユイリスを加え、導きの欠片を求め西のキャロル公国へ赴いた主人公=須夜崎行路。
途上、猫娘のアミーナと出会い、さらには彼女が導きの欠片を所持している事を知る。
コーロはアミーナに導きの欠片の返還を求めるが、彼女は破滅の黒猫に関する情報と引き換えに返すと条件提示する。
しぶしぶそれを了承したコーロは、キャロルに降り立つと、東の街の宿を拠点に、ユイリスと共に首都タペストリにて黒猫調査を開始する。
しかし、黒猫調査は中々成果が上がらなかった。
また、冒険者登録したギルドのクエスト「野良犬退治」を繰り返し達成する中、ユイリスは嫌な予感を覚える。
一方、アミーナのビジネスパートナーのキースは「ブラックファイナンス」のカイソーの紹介で、タペストリート沿いの好物件を契約する。
しかし、物件には瑕疵が存在し、契約上の特約により多額の修繕費用を用することに。
困ったキースは、カイソーの提案する「融資のプラン」を利用することにする。
ブラックファイナンスの正体は、ブラックキャットCEO率いる、キャロルの闇社会を牛耳る悪徳企業である。
くわえて、魔物の森での戦いの折、賢者エヴァンスと共に暗躍していたヘンドリクス王国の副騎士長マイルスとも関係していた。
そして、コーロ達がクエストで退治していた野犬の正体は、マイルスによって生み出された魔犬だった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
キースが例の融資のプランに申し込み、その融資を受けてから一週間が経ったある日。
キースはタペストリート沿いの好物件に呼び出されていた。
ブラックファイナンスから融資の件で話があるとの事だった。
その日は陰鬱な曇り空が重々しく広がっていた。
キースは雨が降り出さないかと気になり早々と物件内に入ると、室内でいぶかしげに立ったまま待機していた。
しばらくすると、スーツを着たブラックファイナンスの人間らしき者が来訪して来た。
「キース様でよろしいですよね?どうも。わたくし、ブラックファイナンスの者です」
「あ、どうも。僕がキースです。その、今日はカイソーさんは来ないんですか?」
「部長は別件対応中でして」
「そうなんですか......。それで今日は?」
「はい。本日は、最初の利息分の返済日なので」
「え?返済日って?」
「ですから、本日は最初の返済日ですので」
「そ、そんなこと書いてありましたか?」
「今更何を言っているんですか?しっかりと書面に記載ございましたよ?
四百金貨(約四百万円)の融資で七日で五割の利息。
利息分は先払い。
最低、利息分は一週間ごとの返済。
すでに最初の利息分と手数料は融資分から差し引かせていただいていますが」
「四百金貨ってなんですか!?二百金貨じゃないんですか!?そんなの聞いてませんよ!?それに最初の利息分と手数料ってなんですか!?」
「ですから、四百金貨の融資で最初の利息分と手数料を差し引いて二百金貨の融資をしたのです。
つまり、契約上の融資額は四百金貨なんですよ。
ただし、手数料については、わかりやすくするようにと部長から特別にサービスしておいたとのことです」
「!?あの?え??」
「ですので、四百金貨の五割で、本日は利息分二百金貨を返済していただきます」
「えっと?あの?ちょ、ちょっと、おかしいですよ!?今日、二百金貨返済なんて、僕なにも聞いてないですよ!?」
「それは貴方が聞いていなかっただけでしょう」
「どう考えてもおかしいですって!そもそもまだこの物件を使ってすらいないのに!そ、そうだ!カイソーさんを呼んでください!」
「ですから部長は別件対応中です」
「こ、こんなのおかしいです!犯罪です!今からタペストリの...」
キースがここまで言いかけると、白スーツに黒いワイシャツをハダけさしたチンピラ風の男が、突然ドアを開けて入ってきた。
「おいおい。声が聞こえてきたぜ?騒がしいなーおい」
「あ、これはゲアージさん」
「だ、誰ですか!?」
「あらあらこれはどうも。オレはブラックファイナンスのゲアージさんですよ」
「ブラックファイナンスの!?人ですか?」
「そうですとも。で、何を揉めてるのかな?」
「ゲアージさん。本日、こちらのキース様の最初の返済日でして」
「なるほどねぇ。で、なに?払えないってことか?」
「どうでしょう?キース様、どうなんですか?」
「どうもなにも......何もかもがおかしいです!」
「おかしい?何が?」
ここでゲアージは、キースのすぐそばまでゆっくりと歩み寄り、濁った鋭い眼つきで彼をギロッと見つめる。
「何が、おかしいって?」
「あ、えっと、その......」
キースは相手の迫力に口ごもった。
「その?」
「いや、その、契約も、融資も、利息も、何もかもが、おかしいっていうか......」
「何もかもが?そうか......わかった。おい!」
「何でしょう?ゲアージさん」
「契約書から何から、取り交わした書面全部ここに出せ」
「わかりました」
男はカバンを探ると、大きい封筒を取り出した。
そこから一連の関係書類一式を抜き出し、ゲアージに手渡した。
ゲアージは受け取った書類に一通り目を通すと、側にあるテーブルの上に書類をピっと投げた。
「えーと、キース・スチュアートくん。きみはこの書類に全部サインしているよね?」
「え、あ、はい......」
「ここに物件の契約についての特約事項も、ここには融資についての説明も、こっちには利息のことも何もかも、しっかり書いてあるぜ?」
キースは再度取り交わした書面を隅々まで確認した。
ゲアージの言ったとおり、全てがしっかりと記載されていた。
それでも彼はおかしいと思い、今度は念のため持参して来ていた自らが受領した方の書類を鞄から取り出し、テーブルの上にパッと出した。
それらをもう一度、食い入るように、一字一句見逃さないように、隅々まで確認する。
しかし、ブラックファイナンス側の言っている事は全てしっかりと記載されていた。
彼は頭の中がぐちゃぐちゃになった。
訳がわからなかった。
次第に彼は気がおかしくなったように狼狽し始める。
「特約は、この前カイソーさんに言われたから、確かにそうだけど......いや、本当は特約だっておかしいんだ......。
融資の方は......なんだこれ...こんなの、この前見たときは書いてなかった...でも、書いてある...なんで?なんで?どうして!?」
~これまでのあらすじ~
魔物の森での戦いを経て、新たに勇者ユイリスを加え、導きの欠片を求め西のキャロル公国へ赴いた主人公=須夜崎行路。
途上、猫娘のアミーナと出会い、さらには彼女が導きの欠片を所持している事を知る。
コーロはアミーナに導きの欠片の返還を求めるが、彼女は破滅の黒猫に関する情報と引き換えに返すと条件提示する。
しぶしぶそれを了承したコーロは、キャロルに降り立つと、東の街の宿を拠点に、ユイリスと共に首都タペストリにて黒猫調査を開始する。
しかし、黒猫調査は中々成果が上がらなかった。
また、冒険者登録したギルドのクエスト「野良犬退治」を繰り返し達成する中、ユイリスは嫌な予感を覚える。
一方、アミーナのビジネスパートナーのキースは「ブラックファイナンス」のカイソーの紹介で、タペストリート沿いの好物件を契約する。
しかし、物件には瑕疵が存在し、契約上の特約により多額の修繕費用を用することに。
困ったキースは、カイソーの提案する「融資のプラン」を利用することにする。
ブラックファイナンスの正体は、ブラックキャットCEO率いる、キャロルの闇社会を牛耳る悪徳企業である。
くわえて、魔物の森での戦いの折、賢者エヴァンスと共に暗躍していたヘンドリクス王国の副騎士長マイルスとも関係していた。
そして、コーロ達がクエストで退治していた野犬の正体は、マイルスによって生み出された魔犬だった。
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キースが例の融資のプランに申し込み、その融資を受けてから一週間が経ったある日。
キースはタペストリート沿いの好物件に呼び出されていた。
ブラックファイナンスから融資の件で話があるとの事だった。
その日は陰鬱な曇り空が重々しく広がっていた。
キースは雨が降り出さないかと気になり早々と物件内に入ると、室内でいぶかしげに立ったまま待機していた。
しばらくすると、スーツを着たブラックファイナンスの人間らしき者が来訪して来た。
「キース様でよろしいですよね?どうも。わたくし、ブラックファイナンスの者です」
「あ、どうも。僕がキースです。その、今日はカイソーさんは来ないんですか?」
「部長は別件対応中でして」
「そうなんですか......。それで今日は?」
「はい。本日は、最初の利息分の返済日なので」
「え?返済日って?」
「ですから、本日は最初の返済日ですので」
「そ、そんなこと書いてありましたか?」
「今更何を言っているんですか?しっかりと書面に記載ございましたよ?
四百金貨(約四百万円)の融資で七日で五割の利息。
利息分は先払い。
最低、利息分は一週間ごとの返済。
すでに最初の利息分と手数料は融資分から差し引かせていただいていますが」
「四百金貨ってなんですか!?二百金貨じゃないんですか!?そんなの聞いてませんよ!?それに最初の利息分と手数料ってなんですか!?」
「ですから、四百金貨の融資で最初の利息分と手数料を差し引いて二百金貨の融資をしたのです。
つまり、契約上の融資額は四百金貨なんですよ。
ただし、手数料については、わかりやすくするようにと部長から特別にサービスしておいたとのことです」
「!?あの?え??」
「ですので、四百金貨の五割で、本日は利息分二百金貨を返済していただきます」
「えっと?あの?ちょ、ちょっと、おかしいですよ!?今日、二百金貨返済なんて、僕なにも聞いてないですよ!?」
「それは貴方が聞いていなかっただけでしょう」
「どう考えてもおかしいですって!そもそもまだこの物件を使ってすらいないのに!そ、そうだ!カイソーさんを呼んでください!」
「ですから部長は別件対応中です」
「こ、こんなのおかしいです!犯罪です!今からタペストリの...」
キースがここまで言いかけると、白スーツに黒いワイシャツをハダけさしたチンピラ風の男が、突然ドアを開けて入ってきた。
「おいおい。声が聞こえてきたぜ?騒がしいなーおい」
「あ、これはゲアージさん」
「だ、誰ですか!?」
「あらあらこれはどうも。オレはブラックファイナンスのゲアージさんですよ」
「ブラックファイナンスの!?人ですか?」
「そうですとも。で、何を揉めてるのかな?」
「ゲアージさん。本日、こちらのキース様の最初の返済日でして」
「なるほどねぇ。で、なに?払えないってことか?」
「どうでしょう?キース様、どうなんですか?」
「どうもなにも......何もかもがおかしいです!」
「おかしい?何が?」
ここでゲアージは、キースのすぐそばまでゆっくりと歩み寄り、濁った鋭い眼つきで彼をギロッと見つめる。
「何が、おかしいって?」
「あ、えっと、その......」
キースは相手の迫力に口ごもった。
「その?」
「いや、その、契約も、融資も、利息も、何もかもが、おかしいっていうか......」
「何もかもが?そうか......わかった。おい!」
「何でしょう?ゲアージさん」
「契約書から何から、取り交わした書面全部ここに出せ」
「わかりました」
男はカバンを探ると、大きい封筒を取り出した。
そこから一連の関係書類一式を抜き出し、ゲアージに手渡した。
ゲアージは受け取った書類に一通り目を通すと、側にあるテーブルの上に書類をピっと投げた。
「えーと、キース・スチュアートくん。きみはこの書類に全部サインしているよね?」
「え、あ、はい......」
「ここに物件の契約についての特約事項も、ここには融資についての説明も、こっちには利息のことも何もかも、しっかり書いてあるぜ?」
キースは再度取り交わした書面を隅々まで確認した。
ゲアージの言ったとおり、全てがしっかりと記載されていた。
それでも彼はおかしいと思い、今度は念のため持参して来ていた自らが受領した方の書類を鞄から取り出し、テーブルの上にパッと出した。
それらをもう一度、食い入るように、一字一句見逃さないように、隅々まで確認する。
しかし、ブラックファイナンス側の言っている事は全てしっかりと記載されていた。
彼は頭の中がぐちゃぐちゃになった。
訳がわからなかった。
次第に彼は気がおかしくなったように狼狽し始める。
「特約は、この前カイソーさんに言われたから、確かにそうだけど......いや、本当は特約だっておかしいんだ......。
融資の方は......なんだこれ...こんなの、この前見たときは書いてなかった...でも、書いてある...なんで?なんで?どうして!?」
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