66 / 160
異世界の章:第一部 西のキャロル編
ep61 ブラックキャットとブラックファイナンス
しおりを挟む
マイルスは彼らのやり取りを見ながら冷静に思考する。
ーーーここキャロルで、短期間で急成長を遂げたブラックファイナンス。
組織を率いる男はブラックキャット。
新魔王軍ナンバー4である破滅の黒猫。
彼は、いずれは新魔王軍のトップに立とうと考えている野心家。
実際、侮れない才覚を持っている。
今やキャロルの闇社会は彼が牛耳っていると言っていい。
ブラックファイナンスのビジネスモデルはこうだ。
まず、どうやって得たかわからない信用で、ファンドの名の下に貴族達から資金を集める。
だが、実際はまともな運用などしていない、いわゆるポンジスキーム。
しかし、どうやったのかバレもせず資金と会社はみるみる肥大していった。
そして豊富な資金を使い闇賭博や金融業を起こした。
まずはギャンブルの沼にハマった奴らにデタラメな貸付をして、悪質に追い込み金を搾り取る。
その循環でブラックファイナンスはさらなる成長を遂げた。
今では不動産業やコンサルタント業なども行っている。
融資の名のもとに資金提供し、さらに顧客(獲物)層を広げている。
しかも、豊富な資金で警備局に賄賂を送り、多くの連中は買収済み。
今や表向きは優良企業。
裏では貴族だろうが仲間だろうが逆らう者は容赦なく葬る。
まさにやりたい放題という状態。
たいしたものだ。
やっている事の実態は詐欺や恐喝のオンパレードで屍を積み上げるとんでもない悪徳企業だが、超短期間でここまで急成長させたその事実は疑いようがない。
そして、ブラックファイナンスの豊富な資金力・経済力は、エヴァンス様にも魅力的に映ったのだ。
実際、彼らとの取引は魔人形の実験にも有効だ。
ただ、エヴァンス様は、特にブラックキャットの野心に興味を持っているようだ。
私にその真意は計れないが......。
いずれにしても、油断してはならない。
私はエヴァンス様のために任務を遂行するだけーーー
マイルスは柔らかい物腰で、淀みなく彼らと相対した。
しばらく皆の会話が続いていると、
「ところで社長。そういえば......」
カイソーは思い出したように話を切り替えた。
「昨夜、東の街の外れで魔犬が三十頭ばかしやられたそうです」
「街の警備隊か?にしては随分と手際が良いな」
「いえ。やったのはどうやら冒険者のようです」
「ほう?どんな奴らだ?」
「最近キャロルにやってきたばかりの奴らのようで」
「何が気になっているんだ?」
「それがですね。数日前からタペストリでやたらと破滅の黒猫様について調べている輩がいるようでして。それがどうもその冒険者どもらしいのです。
これはタペストリにいる部下とブラックファイナンスお抱えの冒険者からの情報なんでまず間違いありません」
「なるほどな。しかし、破滅の黒猫の名前自体は有名だからな。特にここキャロルでは」
「ええ。これといった目的もわかりませんし。一応、念のためご報告申し上げたまでです」
「ったくカイソー部長は相変わらず慎重だからなぁ!」
ゲアージがヘラヘラしながら口を挟む。
「おいゲアージ。お前は次の追い込みの準備をしておけよ。次は、西の街の中年親父と服飾屋の若店主、その次はタペストリート沿いの物件絡みの坊ちゃん相手になるだろう」
「はいはいわかりましたよ。ったくオレはちーせー仕事ばっかだよな。でもはいやりますよ。ちゃっちゃとゴミども追い込んできてやりますよ」
「そうだ。その後、手が空いたらすぐに冒険者連中も調べてこい」
「マジかよ?人づかいあれーよカイソー部長!」
ーーーーーー
数日後。
日が沈んだ暗がりの東の街の街外れ。
コーロ達は再び野犬退治を行っていた。
今回は十頭ばかしの駆除だった。
「なあユイ」
「なに?コーロ」
「こういう奴らって、街にウヨウヨいるもんなのか?」
「地域にもよるけど、少なくともキャロルではそんなことはないはずだわ」
「じゃあなんなんだろう。こいつら」
「私にもわからない。でも、ごめんなさいね」
「うん?」
「私が気になるからって、野犬退治ばかりに付き合わせてしまって」
「それは全然構わないよ。お金も稼げるわけだし。(そもそも俺は自分の旅にユイを付き合わせてしまっているようなもんだし...)」
「むしろコーロ様の脱ヒモ生活への道に大きく貢献してますからね!」
「ミッチー。いい加減その言い方やめてくれ......」
「ねえ?前から気になっていたけれど、それどういう意味なの?」
「えっと、それはですねぇ......」
ミッチーはふわ~とユイの耳元に近寄っていき、ごにょごにょした。
「お、おいミッチー、変な説明の仕方はやめてくれよ......」
コーロはひどく不安そうに言った。
彼の悪い予感は見事に的中する。
ユイは急に顔を火照らせてぷんすか怒り出した。
「なっ!!もう!バカ!!」
コーロは豹変したユイの様子を見てすぐに悟った。
「ミッチー!おまえどんな説明の仕方した!?」
「え?とりあえずわかりやすくキャバ嬢&クズ男カップルの実例でご説明申し上げましたが?」
「言い方!!」
「もう知らない!!」
ユイは背を向けて一人でずんずんと歩いて行ってしまった。
「いやユイ!違うんだ!ってミッチー!おまえは俺達をどこに導こうしてるんだ!?」
彼らの絆とチームワークはますます深まるばかりであった...。
......さて、これで彼らの野犬退治はすでに四回目を終えていた。
というのも、ユイの希望で、同クエストが出るたびに名乗り出ていたからだ。
そして望む望まざるに関わらず、彼らの存在は、さらにブラックファイナンスへ浸透していくこととなる。
一体ブラックキャット達は、どう判断し、どう行動するのだろうか。
暗黒魔導師と勇者。夢を追いかける猫娘と青年。新魔王軍と破滅の黒猫。傀儡魔導師の副騎士長。
まるで必然でもあったかの如くキャロルの街へと集まった彼等達。
やがてそれぞれの者達は、それぞれのところから、それぞれの思いをもって、ひとつのところへと輻輳してゆく......。
ーーーここキャロルで、短期間で急成長を遂げたブラックファイナンス。
組織を率いる男はブラックキャット。
新魔王軍ナンバー4である破滅の黒猫。
彼は、いずれは新魔王軍のトップに立とうと考えている野心家。
実際、侮れない才覚を持っている。
今やキャロルの闇社会は彼が牛耳っていると言っていい。
ブラックファイナンスのビジネスモデルはこうだ。
まず、どうやって得たかわからない信用で、ファンドの名の下に貴族達から資金を集める。
だが、実際はまともな運用などしていない、いわゆるポンジスキーム。
しかし、どうやったのかバレもせず資金と会社はみるみる肥大していった。
そして豊富な資金を使い闇賭博や金融業を起こした。
まずはギャンブルの沼にハマった奴らにデタラメな貸付をして、悪質に追い込み金を搾り取る。
その循環でブラックファイナンスはさらなる成長を遂げた。
今では不動産業やコンサルタント業なども行っている。
融資の名のもとに資金提供し、さらに顧客(獲物)層を広げている。
しかも、豊富な資金で警備局に賄賂を送り、多くの連中は買収済み。
今や表向きは優良企業。
裏では貴族だろうが仲間だろうが逆らう者は容赦なく葬る。
まさにやりたい放題という状態。
たいしたものだ。
やっている事の実態は詐欺や恐喝のオンパレードで屍を積み上げるとんでもない悪徳企業だが、超短期間でここまで急成長させたその事実は疑いようがない。
そして、ブラックファイナンスの豊富な資金力・経済力は、エヴァンス様にも魅力的に映ったのだ。
実際、彼らとの取引は魔人形の実験にも有効だ。
ただ、エヴァンス様は、特にブラックキャットの野心に興味を持っているようだ。
私にその真意は計れないが......。
いずれにしても、油断してはならない。
私はエヴァンス様のために任務を遂行するだけーーー
マイルスは柔らかい物腰で、淀みなく彼らと相対した。
しばらく皆の会話が続いていると、
「ところで社長。そういえば......」
カイソーは思い出したように話を切り替えた。
「昨夜、東の街の外れで魔犬が三十頭ばかしやられたそうです」
「街の警備隊か?にしては随分と手際が良いな」
「いえ。やったのはどうやら冒険者のようです」
「ほう?どんな奴らだ?」
「最近キャロルにやってきたばかりの奴らのようで」
「何が気になっているんだ?」
「それがですね。数日前からタペストリでやたらと破滅の黒猫様について調べている輩がいるようでして。それがどうもその冒険者どもらしいのです。
これはタペストリにいる部下とブラックファイナンスお抱えの冒険者からの情報なんでまず間違いありません」
「なるほどな。しかし、破滅の黒猫の名前自体は有名だからな。特にここキャロルでは」
「ええ。これといった目的もわかりませんし。一応、念のためご報告申し上げたまでです」
「ったくカイソー部長は相変わらず慎重だからなぁ!」
ゲアージがヘラヘラしながら口を挟む。
「おいゲアージ。お前は次の追い込みの準備をしておけよ。次は、西の街の中年親父と服飾屋の若店主、その次はタペストリート沿いの物件絡みの坊ちゃん相手になるだろう」
「はいはいわかりましたよ。ったくオレはちーせー仕事ばっかだよな。でもはいやりますよ。ちゃっちゃとゴミども追い込んできてやりますよ」
「そうだ。その後、手が空いたらすぐに冒険者連中も調べてこい」
「マジかよ?人づかいあれーよカイソー部長!」
ーーーーーー
数日後。
日が沈んだ暗がりの東の街の街外れ。
コーロ達は再び野犬退治を行っていた。
今回は十頭ばかしの駆除だった。
「なあユイ」
「なに?コーロ」
「こういう奴らって、街にウヨウヨいるもんなのか?」
「地域にもよるけど、少なくともキャロルではそんなことはないはずだわ」
「じゃあなんなんだろう。こいつら」
「私にもわからない。でも、ごめんなさいね」
「うん?」
「私が気になるからって、野犬退治ばかりに付き合わせてしまって」
「それは全然構わないよ。お金も稼げるわけだし。(そもそも俺は自分の旅にユイを付き合わせてしまっているようなもんだし...)」
「むしろコーロ様の脱ヒモ生活への道に大きく貢献してますからね!」
「ミッチー。いい加減その言い方やめてくれ......」
「ねえ?前から気になっていたけれど、それどういう意味なの?」
「えっと、それはですねぇ......」
ミッチーはふわ~とユイの耳元に近寄っていき、ごにょごにょした。
「お、おいミッチー、変な説明の仕方はやめてくれよ......」
コーロはひどく不安そうに言った。
彼の悪い予感は見事に的中する。
ユイは急に顔を火照らせてぷんすか怒り出した。
「なっ!!もう!バカ!!」
コーロは豹変したユイの様子を見てすぐに悟った。
「ミッチー!おまえどんな説明の仕方した!?」
「え?とりあえずわかりやすくキャバ嬢&クズ男カップルの実例でご説明申し上げましたが?」
「言い方!!」
「もう知らない!!」
ユイは背を向けて一人でずんずんと歩いて行ってしまった。
「いやユイ!違うんだ!ってミッチー!おまえは俺達をどこに導こうしてるんだ!?」
彼らの絆とチームワークはますます深まるばかりであった...。
......さて、これで彼らの野犬退治はすでに四回目を終えていた。
というのも、ユイの希望で、同クエストが出るたびに名乗り出ていたからだ。
そして望む望まざるに関わらず、彼らの存在は、さらにブラックファイナンスへ浸透していくこととなる。
一体ブラックキャット達は、どう判断し、どう行動するのだろうか。
暗黒魔導師と勇者。夢を追いかける猫娘と青年。新魔王軍と破滅の黒猫。傀儡魔導師の副騎士長。
まるで必然でもあったかの如くキャロルの街へと集まった彼等達。
やがてそれぞれの者達は、それぞれのところから、それぞれの思いをもって、ひとつのところへと輻輳してゆく......。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ZOID・of the・DUNGEON〜外れ者の楽園〜
黒木箱 末宝
ファンタジー
これは、はみ出し者の物語。
現代の地球のとある県のある市に、社会に適合できず、その力と才能を腐らせた男が居た。
彼の名は山城 大器(やましろ たいき)。
今年でニート四年目の、見てくれだけは立派な二七歳の男である。
そんな社会からはみ出た大器が、現代に突如出現した上位存在の侵略施設である迷宮回廊──ダンジョンで自身の存在意義を見出だし、荒ぶり、溺れて染まるまでの物語。
【ハーメル】にも投稿しています。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる