導きの暗黒魔導師

根上真気

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異世界の章:第一部 魔物の森編

ep24 異変の正体

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 音の正体は...森の魔物達のものである!

「お、おい!」
「なんだ!?何かに囲まれているのか!?」
「これ、暗闇の中、魔物達に囲まれてるんじゃないのか!?」

 兵士達の動揺はピークに達し、それはすぐに恐怖へと変貌する。

「おい!やめろ!化け物ども!」
「く、来るな!!」
「こ、このままじゃ、喰われる!!」

 副騎士長マイルスが叫ぶ!
「落ち着け!お前達!まだ奴等は何も、直接の攻撃はして来てはいないぞ!?」

 すると今度は、ドサッ、ドサッ、とそこらじゅうから次々と人が倒れる音が響く。

「なんだ!?何が起きているんだ!?」
「みんな大丈夫か!?」

 さらに、また一人、また一人と、次々と兵士が倒れていく。
 気がつけば、ものの数分の間に、大半の兵士が原因不明に地に伏せてしまった。
 これは一体何なのか!?

 だが、そんな混乱の闇の中で一人、聖なる光を放ちながら颯爽と翔けていく者がいた...!
 勇者ユイリスである!
 
 闇を翔ける聖なる閃光を見てエヴァンスは判断する。
「あれは、ユイ!確かにユイならば......でも、そうか、そうだな。ここは、を使うか......」

『おい!聞こえるか?おまえは起きているよな?この程度大丈夫だろうな?』

『はい。エヴァンス様。もちろん私は大丈夫ですよ。
 しかし、少々厄介な事になりましたね。
 いくら戦闘経験の少ない兵士で編成されているとはいえ、この混乱状況は......
 して、エヴァンス様。どうされますか?』

『アレを使う』
を、使いますか』
『アレなら、この闇の中でも、あの妖精とユイの所までいち早く辿り着いてくれるだろう』
『わかりました。では』

 その者はおもむろに懐をさぐると、一つの笛を取り出し、口に当て、鳴らした。
 笛は、キィィィと、音とも言えない奇怪な音を発した。
 その音とも言えない音に反応して、闇の中、一人の騎士がぬらりと二人の元へやって来る...。

『闇で見えないが、来たか』
『ええ、来ましたね』
「......」
『では始めるぞ』
『はい』

『マリオネット(〇〇〇)』
 ......
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