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魔剣使いの闘い~狂戦士編
ep151 提案
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「ジェイズ。アイ。提案がある」
俺の言葉にふたりが振り向いた。
「すぐにシヒロを解放してくれ。その代わりに、俺たちも奴らと戦うのに協力する」
「......これでもオレは〔フリーダム〕の幹部だ。立場上、簡単に承諾はできねえ」
「提案はそれだけじゃない」
「なんだ?」
「この際ヤツらだけでなく、俺とあんたでフリーダムごと潰さないか?」
「なっ!いきなり何を言いだすんだ!」
アイがびっくりして口を挟んだ。
「お前はわかっていないだろうがフリーダムは強大な組織なんだぞ!?それは国際平和維持軍ですら手をこまねいている時点でわかるだろう!?簡単に言って潰せるぐらいならあたしたちだけでやっている!」
彼女の言うとおりだ。
俺は未だにフリーダムの実態をつかめていない。
けど、今ではもう強大な存在だということは充分理解している。
だから自分でも大胆なことを言っているのはよくわかっている。
じゃあなぜこんなことを言ったのか?
勢いで?違う。
それは...今回、シヒロがターゲットにされたから。
相手がジェイズとアイだったから良かったものの、もしキラースやマーリスだったらと考えると......。
もう俺の人生は残り少ない。
生きているうちにシヒロの脅威となるものは取り除いておかなければならない。
それはきっと、他の多くの人たちのためにもなる。
これは俺が死ぬまでにやるべき事であり、俺の責任だ。
ジェイズたちをこちら側へ巻き込めれば、俺の死後も、彼らがシヒロたちを守ってくれるかもしれない。
そうなってくれれば、俺も安心して死ねる。
「俺は本気だ。ジェイズ。アイ。答えをくれ」
「お前は...」とアイが言いかけた時、ジェイズが彼女を制して口をひらいた。
「クロー。テメーはやっぱりおもしれえ。いいだろう。そのハナシ、乗ってやる」
「なっ!ジェイズ!?本気なのか!」
「本気も本気だ」
ジェイズはニヤッと笑った。
「まだ今はいいが、この先〔フリーダム〕に付いていったところでオレたちに未来はねえ。いつかはやんなきゃなんねえことを今やるってだけだ」
「......ハァー。わかった。ボスの好きにしてくれ」
アイが仕方なく賛同したのを見て、俺は次にカレンに振る。
「協力してくれるか?もちろんカレン個人でだ。対フリーダムの利害は一致しているだろうから悪い話ではないはずだ。その後は俺のことを煮るなり焼くなり好きにしてくれてかまわない」
カレンはやや驚いた表情を見せながら、
「最終的には国際平和維持軍に捕らえられてもかまわない、フリーダムさえ倒せれば......そういう意味だろうか?」
念を押すように訊いてきた。
「ああ」
俺に迷いはなかった。
むしろ現状ではベストの状況にもっていけたとさえ思った。
「わたしはクローのためならなんでもやる」
エレサには頼むまでもなかった。
「だ、ダンナ。おれたちも、なのか......?」
トレブルとブーストは及び腰でやりたくなさそうに言ってきた。
俺はふたりを一瞥してからジェイズに振る。
「コイツらをヘッドフィールドで面倒みてやることはできるか?」
俺の唐突な要望にふたりが驚いた。
「だ、ダンナ!?」
「オレは別にかまわねえが」
ジェイズはあっさり承諾した。
俺は再びふたりへ顔を向ける。
「これからはヘッドフィールドの一員として、シヒロを守ってやってくれ」
「だ、ダンナ。なんだかいつもと様子がちげえ気がするが、どうかしたのか......?」
「気のせいだ。まずは目の前の危機を乗り越えるぞ!」
俺の一声に一同が引き締まった。
俺の言葉にふたりが振り向いた。
「すぐにシヒロを解放してくれ。その代わりに、俺たちも奴らと戦うのに協力する」
「......これでもオレは〔フリーダム〕の幹部だ。立場上、簡単に承諾はできねえ」
「提案はそれだけじゃない」
「なんだ?」
「この際ヤツらだけでなく、俺とあんたでフリーダムごと潰さないか?」
「なっ!いきなり何を言いだすんだ!」
アイがびっくりして口を挟んだ。
「お前はわかっていないだろうがフリーダムは強大な組織なんだぞ!?それは国際平和維持軍ですら手をこまねいている時点でわかるだろう!?簡単に言って潰せるぐらいならあたしたちだけでやっている!」
彼女の言うとおりだ。
俺は未だにフリーダムの実態をつかめていない。
けど、今ではもう強大な存在だということは充分理解している。
だから自分でも大胆なことを言っているのはよくわかっている。
じゃあなぜこんなことを言ったのか?
勢いで?違う。
それは...今回、シヒロがターゲットにされたから。
相手がジェイズとアイだったから良かったものの、もしキラースやマーリスだったらと考えると......。
もう俺の人生は残り少ない。
生きているうちにシヒロの脅威となるものは取り除いておかなければならない。
それはきっと、他の多くの人たちのためにもなる。
これは俺が死ぬまでにやるべき事であり、俺の責任だ。
ジェイズたちをこちら側へ巻き込めれば、俺の死後も、彼らがシヒロたちを守ってくれるかもしれない。
そうなってくれれば、俺も安心して死ねる。
「俺は本気だ。ジェイズ。アイ。答えをくれ」
「お前は...」とアイが言いかけた時、ジェイズが彼女を制して口をひらいた。
「クロー。テメーはやっぱりおもしれえ。いいだろう。そのハナシ、乗ってやる」
「なっ!ジェイズ!?本気なのか!」
「本気も本気だ」
ジェイズはニヤッと笑った。
「まだ今はいいが、この先〔フリーダム〕に付いていったところでオレたちに未来はねえ。いつかはやんなきゃなんねえことを今やるってだけだ」
「......ハァー。わかった。ボスの好きにしてくれ」
アイが仕方なく賛同したのを見て、俺は次にカレンに振る。
「協力してくれるか?もちろんカレン個人でだ。対フリーダムの利害は一致しているだろうから悪い話ではないはずだ。その後は俺のことを煮るなり焼くなり好きにしてくれてかまわない」
カレンはやや驚いた表情を見せながら、
「最終的には国際平和維持軍に捕らえられてもかまわない、フリーダムさえ倒せれば......そういう意味だろうか?」
念を押すように訊いてきた。
「ああ」
俺に迷いはなかった。
むしろ現状ではベストの状況にもっていけたとさえ思った。
「わたしはクローのためならなんでもやる」
エレサには頼むまでもなかった。
「だ、ダンナ。おれたちも、なのか......?」
トレブルとブーストは及び腰でやりたくなさそうに言ってきた。
俺はふたりを一瞥してからジェイズに振る。
「コイツらをヘッドフィールドで面倒みてやることはできるか?」
俺の唐突な要望にふたりが驚いた。
「だ、ダンナ!?」
「オレは別にかまわねえが」
ジェイズはあっさり承諾した。
俺は再びふたりへ顔を向ける。
「これからはヘッドフィールドの一員として、シヒロを守ってやってくれ」
「だ、ダンナ。なんだかいつもと様子がちげえ気がするが、どうかしたのか......?」
「気のせいだ。まずは目の前の危機を乗り越えるぞ!」
俺の一声に一同が引き締まった。
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