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魔剣使いの闘い~狂戦士編
ep146 魔剣使いvs狂戦士⑥
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「手応えはあったが......効いていないのか?」
「効いたさ。ここまでやられたのは久しぶりだな」
「お前はいったい......」
「オレに〔狂戦士〕と名付けたのは誰だかわかるか」
「は?いきなりなんの話だ」
「魔王だよ」
「!!」
「魔王の前で側近とシバキあってた時、あの人がオレに向かって言ったんだ。お前は〔狂戦士〕だと」
「......」
「そしてそれは、この能力によるものだろう」
ジェイズが両拳を握り、魔力を練り始めた。
俺がサッともう一歩退いて、
「なにをやるつもり...」
言いさしたとき。
辺りに飛び散ったジェイズの血が、まるでジェル状の生き物のようにズズズズ~ッと奴に向かって集まりはじめる。
「な、なんだ?」
血は奴の足元から這うように、奴自身にまみれた血も飲み込んで全身の傷口から染み込んでいく。
それにともない奴の身体から、まるで血脈が剥き出しになるように、刺青のような筋が浮かび上がる。
「傷が塞がった.....いや、傷がタトゥーになった!?」
まもなくジェイズは脱力すると、ニヤッと危険な笑みを浮かべる。
「オレは流した自分の血を、己の肉体を強化する物質に変換することができる。錬金魔法でな。
魔王をして〔狂戦士〕と言わしめた所以だ。
これがオレの特殊技能〔戦闘人形化〕」
「自分自身を死ぬまで戦う戦闘人形にするってわけか...」
「それは少しちげえな」
「?」
「敵が全員死ぬまでだ」
大地が蠢く。
大気が震える。
ジェイズの圧力が何段階も上昇した。
たださえ凄まじかったものが、さらに凄まじいものに。
全身がヒリヒリする。
まるで目の前に地獄の業火が燃え盛っているようだ。
「ここからが本番ってわけか」
「もうめんどくせえ小細工は抜きだ。こっからはブッ斃れるまでシバキ合いだぜ。せっかく久しぶりにアツくなってんだ。まだまだ楽しませてくれよなぁ?魔剣使い!」
ジェイズは不気味にぬらりとしたかと思うと、恐ろしい悪魔のように襲いかかってきた。
漆黒の長髪を振り乱し襲いくるは暴虐の獣か。
押し潰されそうな圧迫感。
巨大な怪物のような迫力。
俺はすぐに悟った。
......退がったら負ける!
「ハァッ!」
俺も一足飛びで斬りかかった。
ガギィィィィィン!!
剣と拳が交錯する。
奴はそこから鋼鉄の拳をガンガンガンガン!と連打してくる。
俺の剣もザンザンザンザン!と旋風の如く奴を斬りつける。
ズバァァァァッ!!
俺の剣が奴の肩あたりを深く刻んだ。
鮮血が迸る。
「!」
次の瞬間、ゴォォン!と奴の拳が俺の側頭部を撃ちつけた。
頭が揺れる。
足元がふらつく。
意識が飛びそうになる。
だが、奴だって効いているはず。
「倒れるには早いぜぇ!クロー!」
奴の次撃が飛んでくる。
今度は蹴りだ。
おそらくインパクトの瞬間に錬金魔法で強化するんだろう。
連続で喰らうのはマズい。
ならば......!
ふらついた俺はそのまま体勢を崩したと見せかけて、その動きを利用してクルッと回転すると、前方にグッと体重をかけて剣を思いきり振り抜いた。
ズパァァァァッ!!
ジェイズの体を斜めに斬り抜いた。
予想外の動きに奴はモロに被弾した。
ましてや攻撃から攻撃に移るタイミングでのカウンターでの被弾。
先撃と合わせて相当に効いたはず。
ここで一気に畳みかける!
「!?」
俺の体が浮いた。
視線を下げると、奴の蹴りが俺の腹へ突き刺さっていた。
「ぐっ...!」
でも体重は乗っていない。
それでもザザザザーッと数メートル退がらされる。
俺は歯を食いしばって足を踏ん張った。
相変わらずキツイ威力...だが、まだ大丈夫だ。
「魔剣使い...いや、クロー。お前はやっぱりおもしれえ」
ジェイズは血を拭いながら笑みを浮かべた。
血は相変わらずズズズズ~ッと奴の体へ集まる。
ジェイズは被弾しながらも絶えず己の身体を強化させている。
こうなると、あらゆる魔法を斬り裂く〔魔導剣〕の効果もあるのかないのかわからない。
「俺は別におもしろくもないけどな」
実際、このまま続けても分が悪いだろう。
奴はいくら斬りつけても血で己を強化できるし、あまりにもタフすぎる。
限界はあるだろうが......おそらくその限界まで俺がもたない。
俺も奴のように自分で自分を強化できれば......いや、できるかもしれない?
「やってみるか......」
謎の声がやったように、できるかもしれない。
いや、できる。
なぜか確信がある。
「どうした?なにをすんだ?」
ジェイズが口をひらいた。
俺を奴を見すえると、おもむろに自分の胸に自分の剣を突き立てた。
......アイツは自分を信じろと言った。
大丈夫だ。
俺ならできる!
「うぅっ!!」
自らの胸にぶっすりと剣を突き刺した。
「血迷ったか!?いや...」
俺の突然の自傷にさすがのジェイズも一驚した。
「なっ!クロー!?」
「魔剣使い!?」
カレンとアイも驚いている。
それはそうだろうな。
どう見ても異様な光景だ。
「!!」
......きたぞ!
俺の中で......力が漲ってくる!
「ああぁぁぁぁ!!」
数秒後......ずぷっと剣を抜いた。
血は出ていない。
痛みもない。
うまくいったようだ。
これならば......まだまだ戦える!
「じゃあ、続きをやるか」
俺は剣を持ち直し、相手を睨んだ。
ジェイズはなぜかうつむいてクスクスと震えだすと、
「クククク......ハッハッハァ!!」
大声で笑いだした。
「なんだ?」
「クロー!テメーはマジでイカれてやがるなぁ!」
「あんたも大概だと思うが」
「ハッハッハァ!オマエ最高だぜ!」
ジェイズはしばらく笑い続けた。
やがて笑いがおさまると、その眼が生き生きと輝きを増した。
「クロー。死ぬまで闘ろうぜ」
「それは勘弁だな。だが、お前を倒すまで斬り続ける!」
「上等だ!」
「行くぞ!」
互いに向かって互いに飛び込んだ。
ガギィィィン!!
再び剣と拳が激しく交錯する。
この時、ギャングたちから逃れてこの場にたどり着いたエレサが、
「クロー!!」
と叫んだらしかったが、耳には届かなかった。
俺の体も心も、闘いのマグマに完全に呑み込まれていた。
目の前の〔狂戦士〕と同様に......!
「効いたさ。ここまでやられたのは久しぶりだな」
「お前はいったい......」
「オレに〔狂戦士〕と名付けたのは誰だかわかるか」
「は?いきなりなんの話だ」
「魔王だよ」
「!!」
「魔王の前で側近とシバキあってた時、あの人がオレに向かって言ったんだ。お前は〔狂戦士〕だと」
「......」
「そしてそれは、この能力によるものだろう」
ジェイズが両拳を握り、魔力を練り始めた。
俺がサッともう一歩退いて、
「なにをやるつもり...」
言いさしたとき。
辺りに飛び散ったジェイズの血が、まるでジェル状の生き物のようにズズズズ~ッと奴に向かって集まりはじめる。
「な、なんだ?」
血は奴の足元から這うように、奴自身にまみれた血も飲み込んで全身の傷口から染み込んでいく。
それにともない奴の身体から、まるで血脈が剥き出しになるように、刺青のような筋が浮かび上がる。
「傷が塞がった.....いや、傷がタトゥーになった!?」
まもなくジェイズは脱力すると、ニヤッと危険な笑みを浮かべる。
「オレは流した自分の血を、己の肉体を強化する物質に変換することができる。錬金魔法でな。
魔王をして〔狂戦士〕と言わしめた所以だ。
これがオレの特殊技能〔戦闘人形化〕」
「自分自身を死ぬまで戦う戦闘人形にするってわけか...」
「それは少しちげえな」
「?」
「敵が全員死ぬまでだ」
大地が蠢く。
大気が震える。
ジェイズの圧力が何段階も上昇した。
たださえ凄まじかったものが、さらに凄まじいものに。
全身がヒリヒリする。
まるで目の前に地獄の業火が燃え盛っているようだ。
「ここからが本番ってわけか」
「もうめんどくせえ小細工は抜きだ。こっからはブッ斃れるまでシバキ合いだぜ。せっかく久しぶりにアツくなってんだ。まだまだ楽しませてくれよなぁ?魔剣使い!」
ジェイズは不気味にぬらりとしたかと思うと、恐ろしい悪魔のように襲いかかってきた。
漆黒の長髪を振り乱し襲いくるは暴虐の獣か。
押し潰されそうな圧迫感。
巨大な怪物のような迫力。
俺はすぐに悟った。
......退がったら負ける!
「ハァッ!」
俺も一足飛びで斬りかかった。
ガギィィィィィン!!
剣と拳が交錯する。
奴はそこから鋼鉄の拳をガンガンガンガン!と連打してくる。
俺の剣もザンザンザンザン!と旋風の如く奴を斬りつける。
ズバァァァァッ!!
俺の剣が奴の肩あたりを深く刻んだ。
鮮血が迸る。
「!」
次の瞬間、ゴォォン!と奴の拳が俺の側頭部を撃ちつけた。
頭が揺れる。
足元がふらつく。
意識が飛びそうになる。
だが、奴だって効いているはず。
「倒れるには早いぜぇ!クロー!」
奴の次撃が飛んでくる。
今度は蹴りだ。
おそらくインパクトの瞬間に錬金魔法で強化するんだろう。
連続で喰らうのはマズい。
ならば......!
ふらついた俺はそのまま体勢を崩したと見せかけて、その動きを利用してクルッと回転すると、前方にグッと体重をかけて剣を思いきり振り抜いた。
ズパァァァァッ!!
ジェイズの体を斜めに斬り抜いた。
予想外の動きに奴はモロに被弾した。
ましてや攻撃から攻撃に移るタイミングでのカウンターでの被弾。
先撃と合わせて相当に効いたはず。
ここで一気に畳みかける!
「!?」
俺の体が浮いた。
視線を下げると、奴の蹴りが俺の腹へ突き刺さっていた。
「ぐっ...!」
でも体重は乗っていない。
それでもザザザザーッと数メートル退がらされる。
俺は歯を食いしばって足を踏ん張った。
相変わらずキツイ威力...だが、まだ大丈夫だ。
「魔剣使い...いや、クロー。お前はやっぱりおもしれえ」
ジェイズは血を拭いながら笑みを浮かべた。
血は相変わらずズズズズ~ッと奴の体へ集まる。
ジェイズは被弾しながらも絶えず己の身体を強化させている。
こうなると、あらゆる魔法を斬り裂く〔魔導剣〕の効果もあるのかないのかわからない。
「俺は別におもしろくもないけどな」
実際、このまま続けても分が悪いだろう。
奴はいくら斬りつけても血で己を強化できるし、あまりにもタフすぎる。
限界はあるだろうが......おそらくその限界まで俺がもたない。
俺も奴のように自分で自分を強化できれば......いや、できるかもしれない?
「やってみるか......」
謎の声がやったように、できるかもしれない。
いや、できる。
なぜか確信がある。
「どうした?なにをすんだ?」
ジェイズが口をひらいた。
俺を奴を見すえると、おもむろに自分の胸に自分の剣を突き立てた。
......アイツは自分を信じろと言った。
大丈夫だ。
俺ならできる!
「うぅっ!!」
自らの胸にぶっすりと剣を突き刺した。
「血迷ったか!?いや...」
俺の突然の自傷にさすがのジェイズも一驚した。
「なっ!クロー!?」
「魔剣使い!?」
カレンとアイも驚いている。
それはそうだろうな。
どう見ても異様な光景だ。
「!!」
......きたぞ!
俺の中で......力が漲ってくる!
「ああぁぁぁぁ!!」
数秒後......ずぷっと剣を抜いた。
血は出ていない。
痛みもない。
うまくいったようだ。
これならば......まだまだ戦える!
「じゃあ、続きをやるか」
俺は剣を持ち直し、相手を睨んだ。
ジェイズはなぜかうつむいてクスクスと震えだすと、
「クククク......ハッハッハァ!!」
大声で笑いだした。
「なんだ?」
「クロー!テメーはマジでイカれてやがるなぁ!」
「あんたも大概だと思うが」
「ハッハッハァ!オマエ最高だぜ!」
ジェイズはしばらく笑い続けた。
やがて笑いがおさまると、その眼が生き生きと輝きを増した。
「クロー。死ぬまで闘ろうぜ」
「それは勘弁だな。だが、お前を倒すまで斬り続ける!」
「上等だ!」
「行くぞ!」
互いに向かって互いに飛び込んだ。
ガギィィィン!!
再び剣と拳が激しく交錯する。
この時、ギャングたちから逃れてこの場にたどり着いたエレサが、
「クロー!!」
と叫んだらしかったが、耳には届かなかった。
俺の体も心も、闘いのマグマに完全に呑み込まれていた。
目の前の〔狂戦士〕と同様に......!
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