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ep85 ドッキドキ♡初デート⑤
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「フミヒロ様。本当にもう帰るんですか?」
「今日はもういいよ、なんか疲れたし......」
俺たちは帰路についていた。
夜の家路をトボトボと歩く俺に向かいネーコが言った。
「では休憩しますか?」
「はあ?」
「ラブホです」
「俺未成年だし!」
「私は年齢制限受けないので大丈夫です!」
「そういう問題じゃない!」
「じゃあどういう問題ですか?休憩ではなく宿泊にしますか?でもフミヒロ様なら短時間で済みそうなので休憩でも充分かと」
「なんのハナシだよ!?」
「あっ!イヌヨを排除したのでわざわざホテル行くまでもなく家で二人きりになれますね」
「そ、それはそうだけど......て、イヌヨは本当にいいのか?あのまま放っておいて」
「あの娘はもういいですよ。あそこまで邪魔をされてさすがに私も堪忍袋の尾が切れました。まあイヌヨもアンドロイドのはしくれです。何があってもいざとなったらその力でなんとかするでしょう」
「ネーコがそう言うならいいけど......」
「そんなことよりフミヒロ様!」
家の門前に着くと、いきなりネーコが俺に迫ってきた。
「な、なに?」
「ネーコは今、欲求不満です」
「へっ?」
「だって、あそこまでイイ感じだったんですよ?このままではおさまりがつきません」
「そ、そう」
「早く家に入りましょう。そして続きをしましょう。そして続きの続きをしましょう」
「つ、つづきのつづき?」
「セ.........です」
「えっ??」
動揺する俺をネーコは強引に引っぱって家に飛びこんだ。
そのまま勢いよく部屋に連れ込まれた。
連れ込まれたといっても俺の部屋だが。
「さあフミヒロ様。再開しましょう」
電気はついていない、暗いままの部屋の中、ネーコが迫ってくる。
「あ、あの、こういうのって、シャワー浴びてからするもんじゃ......」
俺はなにを言っているんだ?
ヤル気マンマンか!
どう考えてもこれは〔セクシープログラム〕だろ!
「私は気にしませんよ?アンドロイドですし。むしろネーコがキレイにして差し上げます」
ネーコが甘い声で言った。
「あ、いや、でも」
「さあフミヒロ様。そんなかたくならないで。力を抜いてください」
「う、うん」
「でないとかたくなったところを抜けませんよ?」
「なんのこと!?」
「さあフミヒロ様」
「あっ......」
ネーコに押し倒された。
暗がりの中、馬上のネーコから見下ろされる。
この態勢、今までも何度もあった。
でも、今日は今までと違う気がする。
「フミヒロ様......」
暗闇でもわかった。
もう我慢できない様子のネーコが。
(ま、マズイ!このままでは......)
その時。
「フミヒロ」
「おにーちゃん」
女性ふたりの声が届いた。
次の瞬間、パッと部屋の明かりがついた。
ドアのほうへ振り向いた。
「トラエとウサ!?」
「どうやら最中だったようだな」
「ウサもまざる~!」
ウサが俺の顔と胸に覆い被さってきた。
「ちょっ!ウサ!苦しい!」
「おにーちゃん!さんぴーしよ~」
「こらこらウサ。フミヒロ様が苦しんでいますよ?」
「わー!ネーコおねーちゃーん!」
つづいてウサはネーコに抱きついた。
仰向けのままの俺の上で。
よって俺の顔面にはウサの小さいおしりが覆い被さる。
これが噂の顔面騎乗......。
「ウサ。久しぶりですね。元気にしていましたか?」
「うん!元気だよ!でもネーコおねーちゃんがいなくてちょっとさびしかった」
「そうですか。でもこれでまた一緒に暮らせますね」
「うん!」
「あ、あの~、感動の再会もいいんだけど、とりあえず俺の上からどいてもらえないかなぁ......」
俺はひとり美少女布団に潰されそうだった。
「フミヒロ様。本当にもう帰るんですか?」
「今日はもういいよ、なんか疲れたし......」
俺たちは帰路についていた。
夜の家路をトボトボと歩く俺に向かいネーコが言った。
「では休憩しますか?」
「はあ?」
「ラブホです」
「俺未成年だし!」
「私は年齢制限受けないので大丈夫です!」
「そういう問題じゃない!」
「じゃあどういう問題ですか?休憩ではなく宿泊にしますか?でもフミヒロ様なら短時間で済みそうなので休憩でも充分かと」
「なんのハナシだよ!?」
「あっ!イヌヨを排除したのでわざわざホテル行くまでもなく家で二人きりになれますね」
「そ、それはそうだけど......て、イヌヨは本当にいいのか?あのまま放っておいて」
「あの娘はもういいですよ。あそこまで邪魔をされてさすがに私も堪忍袋の尾が切れました。まあイヌヨもアンドロイドのはしくれです。何があってもいざとなったらその力でなんとかするでしょう」
「ネーコがそう言うならいいけど......」
「そんなことよりフミヒロ様!」
家の門前に着くと、いきなりネーコが俺に迫ってきた。
「な、なに?」
「ネーコは今、欲求不満です」
「へっ?」
「だって、あそこまでイイ感じだったんですよ?このままではおさまりがつきません」
「そ、そう」
「早く家に入りましょう。そして続きをしましょう。そして続きの続きをしましょう」
「つ、つづきのつづき?」
「セ.........です」
「えっ??」
動揺する俺をネーコは強引に引っぱって家に飛びこんだ。
そのまま勢いよく部屋に連れ込まれた。
連れ込まれたといっても俺の部屋だが。
「さあフミヒロ様。再開しましょう」
電気はついていない、暗いままの部屋の中、ネーコが迫ってくる。
「あ、あの、こういうのって、シャワー浴びてからするもんじゃ......」
俺はなにを言っているんだ?
ヤル気マンマンか!
どう考えてもこれは〔セクシープログラム〕だろ!
「私は気にしませんよ?アンドロイドですし。むしろネーコがキレイにして差し上げます」
ネーコが甘い声で言った。
「あ、いや、でも」
「さあフミヒロ様。そんなかたくならないで。力を抜いてください」
「う、うん」
「でないとかたくなったところを抜けませんよ?」
「なんのこと!?」
「さあフミヒロ様」
「あっ......」
ネーコに押し倒された。
暗がりの中、馬上のネーコから見下ろされる。
この態勢、今までも何度もあった。
でも、今日は今までと違う気がする。
「フミヒロ様......」
暗闇でもわかった。
もう我慢できない様子のネーコが。
(ま、マズイ!このままでは......)
その時。
「フミヒロ」
「おにーちゃん」
女性ふたりの声が届いた。
次の瞬間、パッと部屋の明かりがついた。
ドアのほうへ振り向いた。
「トラエとウサ!?」
「どうやら最中だったようだな」
「ウサもまざる~!」
ウサが俺の顔と胸に覆い被さってきた。
「ちょっ!ウサ!苦しい!」
「おにーちゃん!さんぴーしよ~」
「こらこらウサ。フミヒロ様が苦しんでいますよ?」
「わー!ネーコおねーちゃーん!」
つづいてウサはネーコに抱きついた。
仰向けのままの俺の上で。
よって俺の顔面にはウサの小さいおしりが覆い被さる。
これが噂の顔面騎乗......。
「ウサ。久しぶりですね。元気にしていましたか?」
「うん!元気だよ!でもネーコおねーちゃんがいなくてちょっとさびしかった」
「そうですか。でもこれでまた一緒に暮らせますね」
「うん!」
「あ、あの~、感動の再会もいいんだけど、とりあえず俺の上からどいてもらえないかなぁ......」
俺はひとり美少女布団に潰されそうだった。
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