52 / 87
ep52 ダツイスターゲーム④(委員長視点)
しおりを挟む
ということで......。
新ルールで改めて、ダツイスターゲームがスタートしました。
といっても、トラエさんはグーとパーしか出せません。
なので圧倒的にわたし有利です。
その結果、これまでとは一転、またたく間にわたしは勝利を重ねます。
「くっ!」
トラエさんはあっという間にあられもない姿となります。
しかも、トラエさんの場合それだけではありません。
ツイスターゲームによる罰も待ち受けているのです。
「右手が青、左手が黄、右足が赤、左足が緑...」
気がつけばトラエさんがビキニ姿でブリッジ状態となりゲーム終了。
セクシーブリッジの完成です。
「さあ伊野上さんもシャッターチャンスです!!今ならトラエのキワドイ写真が取り放題ですよぉ!!」
なぜか大興奮のネーコさんがスマホを取り出してカメラ小僧のようにカシャカシャ撮りまくります。
「や、やめろぉー!!」
無抵抗のトラエさん。
彼女の大胆な姿を見ているとむしろこちらが恥ずかしくなってきました。
そしてわたしは改めて思いました。
(てゆーかこれって...いったいなんなのぉ!?)
*
よくわからないイベントを終え、そのあと多少の勉強会をしてからお開きとなりました。
茜色の帰り道。
途中まで井藤くんがわたしを送ってくれています。
「でもびっくりしたなぁ」
わたしは井藤くんをチラッと見て言いました。
「え?なに?」
「いつの間にか...トラエさんも一緒に住んでいたんだね」
「あっ、まあ、はい」
わたしは井藤くんのほうにクルッと振り向きました。
本当はこんなことを言うと井藤くんを困らせてしまうかもしれません。
でも、言わずにはいられません。
「ねえ井藤くん」
「なに?伊野上さん」
「わたしね?やっぱり井藤くんと一緒に学校いきたいな」
「あ、うん」
「......困らせちゃった?」
「いや、ありがとう」
井藤くんは穏やかに微笑んでくれました。
それは今のわたしには充分な答えです。
「じゃあここまでで大丈夫だよ。またね!」
わたしは満面の笑顔で手を振って帰って行きました。
近い将来、井藤くんと過ごせる中学校生活を想いながら......。
新ルールで改めて、ダツイスターゲームがスタートしました。
といっても、トラエさんはグーとパーしか出せません。
なので圧倒的にわたし有利です。
その結果、これまでとは一転、またたく間にわたしは勝利を重ねます。
「くっ!」
トラエさんはあっという間にあられもない姿となります。
しかも、トラエさんの場合それだけではありません。
ツイスターゲームによる罰も待ち受けているのです。
「右手が青、左手が黄、右足が赤、左足が緑...」
気がつけばトラエさんがビキニ姿でブリッジ状態となりゲーム終了。
セクシーブリッジの完成です。
「さあ伊野上さんもシャッターチャンスです!!今ならトラエのキワドイ写真が取り放題ですよぉ!!」
なぜか大興奮のネーコさんがスマホを取り出してカメラ小僧のようにカシャカシャ撮りまくります。
「や、やめろぉー!!」
無抵抗のトラエさん。
彼女の大胆な姿を見ているとむしろこちらが恥ずかしくなってきました。
そしてわたしは改めて思いました。
(てゆーかこれって...いったいなんなのぉ!?)
*
よくわからないイベントを終え、そのあと多少の勉強会をしてからお開きとなりました。
茜色の帰り道。
途中まで井藤くんがわたしを送ってくれています。
「でもびっくりしたなぁ」
わたしは井藤くんをチラッと見て言いました。
「え?なに?」
「いつの間にか...トラエさんも一緒に住んでいたんだね」
「あっ、まあ、はい」
わたしは井藤くんのほうにクルッと振り向きました。
本当はこんなことを言うと井藤くんを困らせてしまうかもしれません。
でも、言わずにはいられません。
「ねえ井藤くん」
「なに?伊野上さん」
「わたしね?やっぱり井藤くんと一緒に学校いきたいな」
「あ、うん」
「......困らせちゃった?」
「いや、ありがとう」
井藤くんは穏やかに微笑んでくれました。
それは今のわたしには充分な答えです。
「じゃあここまでで大丈夫だよ。またね!」
わたしは満面の笑顔で手を振って帰って行きました。
近い将来、井藤くんと過ごせる中学校生活を想いながら......。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる