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ep51 ダツイスターゲーム③(委員長視点)
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ということで改めて......。
〔ダツイスターゲーム〕の幕が切って落とされました!
「それではお二人とも、準備はよろしいですか?」
制服の中に水着を着込んで定位置に着いたわたしとトラエさん。
ちなみに水着は、キャピキャピしていて露出は多いけどとっても可愛いビキニ。
......すっごい恥ずかしい!
ましてや海でもプールでもないのにこんな姿を見られることになったら恥ずかしすぎるよ!
「では、参りましょう。
ダツイスターゲェェェム!
キックオフッ!」
ネーコさんが高々と開始の号令をかけました。
覚悟を決めてわたしはトラエさんと向かい合います。
「じゃ~んけ~ん...ホイ!!」
一戦目勝敗。
トラエさん勝利。
わたし敗北...。
「では伊野上さん。一枚脱いでください」
「は、はい...」
わたしは右足の靴下を脱ぎました。
まだ大勢に影響はありません。
つづいて二戦目。
「じゃ~んけ~ん...ホイ!!」
またしてもトラエさん勝利。
わたし敗北...。
「うぅ~二連敗」
わたしは左足の靴下を脱ぎました。
まだ大丈夫。
つづいて三戦目。
「じゃ~んけ~ん...ホイ!!」
またしてもトラエさん勝利。
そしてなんとこのまま、わたしは連敗に連敗を重ね......制服を脱ぐにまでいたってしまったのです!
「い、井藤くん!あ、あんまり見ないで......」
今のわたしはビキニにインナーを重ねているだけの状態。
「フミヒロ様!なに目を逸らしているのですか!しっかり見なければいけませんよ!これも治療の一環です!」
「んなこと言っても」
遠慮している井藤くんへネーコさんは容赦ありません。
もちろん井藤くんの治療のために仕方がないことだし、わたしも力になりたいけど......。
でも、恥ずかしいものは恥ずかしいし。
(次、負けたら......完全にビキニ姿になってしまうよぉ)
わたしは背水の陣に追い詰められました。
「うーん、むむむ」
ここでネーコさんが腕を組んで唸りはじめました。
「どうしたんだ?ネーコ」
井藤くんが尋ねました。
「これでは...まるでトラエの謝罪に繋がりませんね」
「いやそもそもこんなゲーム自体がオカシイだろ」
「よし、決めました。トラエ!」
突然、ネーコさんはトラエさんをビシッと指差しました。
「今度はなんだ?」
いぶかしげに反応するトラエさん。
「トラエ!貴女は今からグーとパーしか出してはいけません。もし間違ってチョキを出したなら即全裸です!」
「はぁ!?なんだその鬼ルールは!」
「トラエ!貴女が勝ち続けても面白くないんですよ!もっと空気を読みなさい!」
「ワタシは真摯にゲームに取り組んでいるだけだ!」
「そもそもこのゲーム自体もともとは貴女の謝罪のためでしょう!」
「考えたのはお前だろう!」
ネーコさんとトラエさんのバトルが勃発しました。
キーキーギャーギャーとやり合うふたりを前に、わたしと井藤くんはただ苦笑いするのみです。
そんな中、
「ちょっとフミヒロ様!なにを他人事のように笑っているのです!」
急にネーコさんが井藤くんに迫りました。
「そうだ!フミヒロ!お前もなにか言ってやってくれ!」
トラエさんも便乗しました。
「フミヒロ様!私の提案でよろしいですよね??」
「いいや!ネーコの提案はおかしい!そうだろ?」
なぜかふたりに決断を迫られる井藤くん。
彼は当惑しながらも、あっと閃いたように口をひらきます。
「じゃあそれもジャンケンで決めたら?」
その言葉を聞いた途端、ネーコさんとトラエさんの間に沈黙の糸が張りめぐらされます。
睨み合うふたり。
それから意を決したように......
「じゃ~んけ~ん......ホイ!!」
二人の間でジャンケンが行われました。
結果は......トラエさんの勝利!
「どうだネーコ!ワタシの勝ちだ!」
「クッ!私としたことが......!」
勝ち誇るトラエさんに対し、ガックリと肩を落としたネーコさんは自らの腰付近に手をかけます。
「負けは負けですもんね。はい!」
そう言ってスカートをはらりと脱ぎ捨てました。
「!?」
わたしは思わず言葉も出ませんでした。
「なんでお前が抜いでいるんだ!!しかもなにゆえスカートから!?」
井藤くんは勢いよくツッコミました。
「やはり私も脱がなければ公平性にかけるかと」
真面目に答えるネーコさん。
「いやもはや趣旨がわからん!」
「そうか。ネーコは自分自身がそこまで覚悟した上での提案だったのだな。わかった。そこまでならば、ワタシもネーコの提案を受けよう」
今のでいったいなにが伝わったのかよくわかりませんが、トラエさんが急にネーコさんの提案を承諾しました。
「もう勝手にやれ!!」
井藤くんは投げ出すように叫びました。
〔ダツイスターゲーム〕の幕が切って落とされました!
「それではお二人とも、準備はよろしいですか?」
制服の中に水着を着込んで定位置に着いたわたしとトラエさん。
ちなみに水着は、キャピキャピしていて露出は多いけどとっても可愛いビキニ。
......すっごい恥ずかしい!
ましてや海でもプールでもないのにこんな姿を見られることになったら恥ずかしすぎるよ!
「では、参りましょう。
ダツイスターゲェェェム!
キックオフッ!」
ネーコさんが高々と開始の号令をかけました。
覚悟を決めてわたしはトラエさんと向かい合います。
「じゃ~んけ~ん...ホイ!!」
一戦目勝敗。
トラエさん勝利。
わたし敗北...。
「では伊野上さん。一枚脱いでください」
「は、はい...」
わたしは右足の靴下を脱ぎました。
まだ大勢に影響はありません。
つづいて二戦目。
「じゃ~んけ~ん...ホイ!!」
またしてもトラエさん勝利。
わたし敗北...。
「うぅ~二連敗」
わたしは左足の靴下を脱ぎました。
まだ大丈夫。
つづいて三戦目。
「じゃ~んけ~ん...ホイ!!」
またしてもトラエさん勝利。
そしてなんとこのまま、わたしは連敗に連敗を重ね......制服を脱ぐにまでいたってしまったのです!
「い、井藤くん!あ、あんまり見ないで......」
今のわたしはビキニにインナーを重ねているだけの状態。
「フミヒロ様!なに目を逸らしているのですか!しっかり見なければいけませんよ!これも治療の一環です!」
「んなこと言っても」
遠慮している井藤くんへネーコさんは容赦ありません。
もちろん井藤くんの治療のために仕方がないことだし、わたしも力になりたいけど......。
でも、恥ずかしいものは恥ずかしいし。
(次、負けたら......完全にビキニ姿になってしまうよぉ)
わたしは背水の陣に追い詰められました。
「うーん、むむむ」
ここでネーコさんが腕を組んで唸りはじめました。
「どうしたんだ?ネーコ」
井藤くんが尋ねました。
「これでは...まるでトラエの謝罪に繋がりませんね」
「いやそもそもこんなゲーム自体がオカシイだろ」
「よし、決めました。トラエ!」
突然、ネーコさんはトラエさんをビシッと指差しました。
「今度はなんだ?」
いぶかしげに反応するトラエさん。
「トラエ!貴女は今からグーとパーしか出してはいけません。もし間違ってチョキを出したなら即全裸です!」
「はぁ!?なんだその鬼ルールは!」
「トラエ!貴女が勝ち続けても面白くないんですよ!もっと空気を読みなさい!」
「ワタシは真摯にゲームに取り組んでいるだけだ!」
「そもそもこのゲーム自体もともとは貴女の謝罪のためでしょう!」
「考えたのはお前だろう!」
ネーコさんとトラエさんのバトルが勃発しました。
キーキーギャーギャーとやり合うふたりを前に、わたしと井藤くんはただ苦笑いするのみです。
そんな中、
「ちょっとフミヒロ様!なにを他人事のように笑っているのです!」
急にネーコさんが井藤くんに迫りました。
「そうだ!フミヒロ!お前もなにか言ってやってくれ!」
トラエさんも便乗しました。
「フミヒロ様!私の提案でよろしいですよね??」
「いいや!ネーコの提案はおかしい!そうだろ?」
なぜかふたりに決断を迫られる井藤くん。
彼は当惑しながらも、あっと閃いたように口をひらきます。
「じゃあそれもジャンケンで決めたら?」
その言葉を聞いた途端、ネーコさんとトラエさんの間に沈黙の糸が張りめぐらされます。
睨み合うふたり。
それから意を決したように......
「じゃ~んけ~ん......ホイ!!」
二人の間でジャンケンが行われました。
結果は......トラエさんの勝利!
「どうだネーコ!ワタシの勝ちだ!」
「クッ!私としたことが......!」
勝ち誇るトラエさんに対し、ガックリと肩を落としたネーコさんは自らの腰付近に手をかけます。
「負けは負けですもんね。はい!」
そう言ってスカートをはらりと脱ぎ捨てました。
「!?」
わたしは思わず言葉も出ませんでした。
「なんでお前が抜いでいるんだ!!しかもなにゆえスカートから!?」
井藤くんは勢いよくツッコミました。
「やはり私も脱がなければ公平性にかけるかと」
真面目に答えるネーコさん。
「いやもはや趣旨がわからん!」
「そうか。ネーコは自分自身がそこまで覚悟した上での提案だったのだな。わかった。そこまでならば、ワタシもネーコの提案を受けよう」
今のでいったいなにが伝わったのかよくわかりませんが、トラエさんが急にネーコさんの提案を承諾しました。
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