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ep50 ダツイスターゲーム②(委員長視点)
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「どうしたんですか?トラエ」
相変わらずしれっとしているネーコさん。
「ワタシだけ負担が多くないか?」
「トラエの謝罪を込めたゲームなのですから当然です」
「そ、それはそうだが」
「ゲームなら、伊野上さんも気楽にトラエの謝罪を受け入れられるでしょう?」
「は、はあ」
「てゆーかこれ、謝罪なの?」
井藤くんがすかさずネーコさんに口を挟みました。
「そうですよ?」
「でも、トラエがジャンケンに勝ち続ければ伊野上さんが......てオイ!ダメだろこんなゲーム!!」
「でも伊野上さんが勝ち続ければ、恥ずかしい恰好をしたトラエが恥ずかしいポーズになるだけです」
「それもダメだから!」
「ダメもなにも、遠慮する伊野上さんに対するトラエの謝罪のためですからね。もはやその方法はこれ以外に見当たりません」
「いやあるだろ!方法が偏りすぎだわ!」
「フミヒロ様」
「な、なんだよ?」
ここでネーコさんは井藤くんの耳元でなにかを囁きます。
「ゴニョゴニョ(これもフミヒロ様の〔セクシープログラム〕です」
「ゴニョゴニョ(それならなおさら伊野上さんを巻きこむなって言ったろ?)」
「ゴニョゴニョ(以前から伊野上さんはフミヒロ様の力になりたいと強く願っています。その気持ちを汲んでのことでもあるのですよ。つまり全員ウィンウィンなのです)」
「ゴニョゴニョ(そうなのか?)」
「ゴニョゴニョ(フミヒロ様。余計な心配はなさらずネーコにお任せください。さあさあ始めますよ)」
わたしが怪訝にふたりを見つめていると、どうやらふたりの確認作業?は終わったようです。
「さあ、では始めましょう!
伊野上さん!トラエ!位置についてください!フミヒロ様は審判をお願いしますね!」
ということで……。
ゲームが始まることになりました。
といっても正直、今ひとつよくわかっていないのですが。
とにかく、ジャンケンをして勝った場合はスピナーをまわし、負けた場合は服を一枚脱ぐ......わたしはこれだけだよね?
ん?服を脱ぐ?
「......はっ!ちょちょちょっと待ってぇ!!」
途端にわたしは焦りだして声を上げました。
「どうしましたか?伊野上さん」
ネーコさんはきょとんとした顔でわたしを見ました。
「こ、これって、最終的には......は、はははハダカになるってことですかぁ??」
「なにか問題でも?」
「へ??(え?わたし間違ってる??)」
「伊野上さん。そんなこと言ったらトラエは裸になった上におっぴろげる可能性まであるのですよ」
「そこまではやらん!!」
顔を真っ赤にしたトラエさんが断固とした意思を表示しました。
「わかりました。それではお二人とも水着の着用を許可します。そしてどちらかが完全な水着姿になったらそこでゲーム終了ということにしましょう。これならよろしいですか?」
ネーコさんが提案しました。
「まあ、それならば」
トラエさんは一応それで納得したみたいです。
「わたしも、それなら」
恥ずかしいけど水着なら......とわたしも承諾しました。
前にも一度、井藤くんにスク水姿を披露しているし...。
「お前、最初からこうするつもりだったろ?なんでこんなまわりくどい演出を......」
井藤くんがネーコさんへ注意をするように言いました。
「トラエをイジるのに味をしめてしまいまして」
「おいネーコ!オマエはまったく!」
トラエさんがキーッと苦情をよせました。
それを見ながらわたしは、はたと気づきます。
「あの、ネーコさん!わたし、水着なんて持ってきてないんですけど...」
わたしの言葉を聞いて、待ってましたと言わんばかりにネーコさんはニヤリとしました。
「こんなこともあろうかと、あらかじめこちらで超カワイイ水着をご用意させていただきました。二人にはそれを着てもらいます!」
相変わらずしれっとしているネーコさん。
「ワタシだけ負担が多くないか?」
「トラエの謝罪を込めたゲームなのですから当然です」
「そ、それはそうだが」
「ゲームなら、伊野上さんも気楽にトラエの謝罪を受け入れられるでしょう?」
「は、はあ」
「てゆーかこれ、謝罪なの?」
井藤くんがすかさずネーコさんに口を挟みました。
「そうですよ?」
「でも、トラエがジャンケンに勝ち続ければ伊野上さんが......てオイ!ダメだろこんなゲーム!!」
「でも伊野上さんが勝ち続ければ、恥ずかしい恰好をしたトラエが恥ずかしいポーズになるだけです」
「それもダメだから!」
「ダメもなにも、遠慮する伊野上さんに対するトラエの謝罪のためですからね。もはやその方法はこれ以外に見当たりません」
「いやあるだろ!方法が偏りすぎだわ!」
「フミヒロ様」
「な、なんだよ?」
ここでネーコさんは井藤くんの耳元でなにかを囁きます。
「ゴニョゴニョ(これもフミヒロ様の〔セクシープログラム〕です」
「ゴニョゴニョ(それならなおさら伊野上さんを巻きこむなって言ったろ?)」
「ゴニョゴニョ(以前から伊野上さんはフミヒロ様の力になりたいと強く願っています。その気持ちを汲んでのことでもあるのですよ。つまり全員ウィンウィンなのです)」
「ゴニョゴニョ(そうなのか?)」
「ゴニョゴニョ(フミヒロ様。余計な心配はなさらずネーコにお任せください。さあさあ始めますよ)」
わたしが怪訝にふたりを見つめていると、どうやらふたりの確認作業?は終わったようです。
「さあ、では始めましょう!
伊野上さん!トラエ!位置についてください!フミヒロ様は審判をお願いしますね!」
ということで……。
ゲームが始まることになりました。
といっても正直、今ひとつよくわかっていないのですが。
とにかく、ジャンケンをして勝った場合はスピナーをまわし、負けた場合は服を一枚脱ぐ......わたしはこれだけだよね?
ん?服を脱ぐ?
「......はっ!ちょちょちょっと待ってぇ!!」
途端にわたしは焦りだして声を上げました。
「どうしましたか?伊野上さん」
ネーコさんはきょとんとした顔でわたしを見ました。
「こ、これって、最終的には......は、はははハダカになるってことですかぁ??」
「なにか問題でも?」
「へ??(え?わたし間違ってる??)」
「伊野上さん。そんなこと言ったらトラエは裸になった上におっぴろげる可能性まであるのですよ」
「そこまではやらん!!」
顔を真っ赤にしたトラエさんが断固とした意思を表示しました。
「わかりました。それではお二人とも水着の着用を許可します。そしてどちらかが完全な水着姿になったらそこでゲーム終了ということにしましょう。これならよろしいですか?」
ネーコさんが提案しました。
「まあ、それならば」
トラエさんは一応それで納得したみたいです。
「わたしも、それなら」
恥ずかしいけど水着なら......とわたしも承諾しました。
前にも一度、井藤くんにスク水姿を披露しているし...。
「お前、最初からこうするつもりだったろ?なんでこんなまわりくどい演出を......」
井藤くんがネーコさんへ注意をするように言いました。
「トラエをイジるのに味をしめてしまいまして」
「おいネーコ!オマエはまったく!」
トラエさんがキーッと苦情をよせました。
それを見ながらわたしは、はたと気づきます。
「あの、ネーコさん!わたし、水着なんて持ってきてないんですけど...」
わたしの言葉を聞いて、待ってましたと言わんばかりにネーコさんはニヤリとしました。
「こんなこともあろうかと、あらかじめこちらで超カワイイ水着をご用意させていただきました。二人にはそれを着てもらいます!」
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