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ep49 ダツイスターゲーム(委員長視点)
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「すまなかった!!」
トラエさんはわたしに向かって猛然とベッコリ頭を下げました。
「あっ、いえ、そんな!もう頭を上げてください!」
彼女のあまりの謝罪の勢いに、わたしはオロオロしてしまいました。
井藤くんとネーコさんの説明によりあらぬ誤解が解けたのはいいけれど、ここまで激しく謝られても困惑しちゃいます。
むしろわたしには「トラエさんが姉のネーコさんを手伝いにやってきた妹」という事実への驚きのほうが大きかったぐらいだし。
「トラエ。もう頭を上げてください。伊野上さんが困ってしまっていますよ」
わたしの心中を察して、ネーコさんがフォローするように言葉をかけてくれました。
「し、しかし!」
「ではトラエ。私に良い考えがあります」
ネーコさんは人差し指を立ててニヤリとした。
「おいネーコ。なにか変なことを考えていないだろうな」
井藤くんが不安まじりに釘を刺しました。
「ご心配なく。それではみなさん、こんなところではなんです。とりあえず中に入りましょうか」
ネーコさんに促され、わたしは皆さんとともに家へ上がりました。
「な、なにをするのかな?」
バタバタと何かの準備をするネーコさんを見ながら、わたしは井藤くんに尋ねました。
「さあ、なんだろう...」
「前から思っていたけど、ネーコさんって美人なのにおもしろい人だよね」
「あ、ああ~うん、そうだね(人でもないんだけどね......)」
ほどなくして......。
井藤くんの部屋内に設置された物を見てわたしは疑問を口にします。
「こ、これをやるんですか??」
床には、大きいカラフルなドットが均一に描かれているマットが敷かれています。
これってアレだよね?
「はい。ツイスターゲームです」
しれっと答えるネーコさん。
「で、でもなんでこれを?」
「これは伊野上さんに対するトラエの謝罪をふまえた企画です。よってツイスターゲームをやるのはトラエだけです」
「は?ワタシがやるのか?これを?」
トラエさんが驚いて反応しました。
「ただし、トラエが一方的にやるだけでは伊野上さんも忍びないでしょう。そこで、さらに別のゲームも組み合わせます」
「??」
「それは......
ネーコプレゼンツ!
〔ダツイスターゲーム〕です!」
ネーコさんはビシッと見栄を切るように言い放ちました。
部屋には一瞬、水を打ったような静寂が訪れます。
しかし、すぐにネーコさん以外みんな一斉に溜めた息を吐き出すように叫びます。
「ダツイスターゲーム!?」
◇ ◇ ◇
【ダツイスターゲーム】
[ゲーム説明]
1・二人のうち一人はツイスターゲームのマットに乗る。(今回はトラエのみ)
2・ジャンケンをする。
3・負けた方は服を一枚脱ぐ。
4・マットに乗っていない側(今回は伊野上のみ)が勝った場合、ツイスターゲームのスピナーを回す。
5・止まった針が指示した「左右の手足と色」を審判が読み上げ、マットに乗った側は手足を指示通りに動かさなければならない。
※注
いずれマットに乗った側の手が塞がってしまうので、ジャンケンの際は口で言い合う。
まとめると......。
ツイスターマットに乗った側は、ジャンケンに負けると服を一枚脱ぎ、なおかつ相手の指示どおりに手足を動かし様々な態勢となっていく......という実にシンプルなゲームである。
◇ ◇ ◇
「ちょっと待て!!」
トラエさんが叫びました。
「すまなかった!!」
トラエさんはわたしに向かって猛然とベッコリ頭を下げました。
「あっ、いえ、そんな!もう頭を上げてください!」
彼女のあまりの謝罪の勢いに、わたしはオロオロしてしまいました。
井藤くんとネーコさんの説明によりあらぬ誤解が解けたのはいいけれど、ここまで激しく謝られても困惑しちゃいます。
むしろわたしには「トラエさんが姉のネーコさんを手伝いにやってきた妹」という事実への驚きのほうが大きかったぐらいだし。
「トラエ。もう頭を上げてください。伊野上さんが困ってしまっていますよ」
わたしの心中を察して、ネーコさんがフォローするように言葉をかけてくれました。
「し、しかし!」
「ではトラエ。私に良い考えがあります」
ネーコさんは人差し指を立ててニヤリとした。
「おいネーコ。なにか変なことを考えていないだろうな」
井藤くんが不安まじりに釘を刺しました。
「ご心配なく。それではみなさん、こんなところではなんです。とりあえず中に入りましょうか」
ネーコさんに促され、わたしは皆さんとともに家へ上がりました。
「な、なにをするのかな?」
バタバタと何かの準備をするネーコさんを見ながら、わたしは井藤くんに尋ねました。
「さあ、なんだろう...」
「前から思っていたけど、ネーコさんって美人なのにおもしろい人だよね」
「あ、ああ~うん、そうだね(人でもないんだけどね......)」
ほどなくして......。
井藤くんの部屋内に設置された物を見てわたしは疑問を口にします。
「こ、これをやるんですか??」
床には、大きいカラフルなドットが均一に描かれているマットが敷かれています。
これってアレだよね?
「はい。ツイスターゲームです」
しれっと答えるネーコさん。
「で、でもなんでこれを?」
「これは伊野上さんに対するトラエの謝罪をふまえた企画です。よってツイスターゲームをやるのはトラエだけです」
「は?ワタシがやるのか?これを?」
トラエさんが驚いて反応しました。
「ただし、トラエが一方的にやるだけでは伊野上さんも忍びないでしょう。そこで、さらに別のゲームも組み合わせます」
「??」
「それは......
ネーコプレゼンツ!
〔ダツイスターゲーム〕です!」
ネーコさんはビシッと見栄を切るように言い放ちました。
部屋には一瞬、水を打ったような静寂が訪れます。
しかし、すぐにネーコさん以外みんな一斉に溜めた息を吐き出すように叫びます。
「ダツイスターゲーム!?」
◇ ◇ ◇
【ダツイスターゲーム】
[ゲーム説明]
1・二人のうち一人はツイスターゲームのマットに乗る。(今回はトラエのみ)
2・ジャンケンをする。
3・負けた方は服を一枚脱ぐ。
4・マットに乗っていない側(今回は伊野上のみ)が勝った場合、ツイスターゲームのスピナーを回す。
5・止まった針が指示した「左右の手足と色」を審判が読み上げ、マットに乗った側は手足を指示通りに動かさなければならない。
※注
いずれマットに乗った側の手が塞がってしまうので、ジャンケンの際は口で言い合う。
まとめると......。
ツイスターマットに乗った側は、ジャンケンに負けると服を一枚脱ぎ、なおかつ相手の指示どおりに手足を動かし様々な態勢となっていく......という実にシンプルなゲームである。
◇ ◇ ◇
「ちょっと待て!!」
トラエさんが叫びました。
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