30 / 87
ep30 体育のじかん③
しおりを挟む
ということで......。
俺と学級委員長さんペアで馬跳びを開始した。
こんなことやるの...ちゃんとまだ学校に行っていたとき以来だ。
「あ、あの、学級委員長さん、大丈夫?」
「うん?全然だいじょーぶだよ?」
俺は学級委員長さんと交代交代で跳びあった。
馬跳びそのものは滞りなく行われていく......が、自分が跳ぶたびに胸のドキドキが抑えられない。
(学級委員長さんの背中に、俺の手が触れている......)
そう思うだけで、俺の体温は急上昇していくようだった。
けど、自分でもすこし意外なのは、案外平気でもあった。
(ネーコのセクシープログラムで鍛えられたせいなのか??)
俺は馬跳びをしながら先生ポジションで監視しているネーコをチラリと見た。
(ネーコ......)
俺は気づいている。
以前からネーコがそれとなく俺の不登校を直そうとしてくれていることを。
そっと背中を押そうとしてくれていることを。
今日のこれも......いわば体育の模擬授業なんだろ?
いずれ俺が登校する時の不安を少しでも解消させるためだろ?
ここへ学級委員長さんを参加させたのもそういうことだろ?
「ん?井藤くん?どうしたの?跳ばないの?」
自分の番なのにボーッとして跳ぼうとしない俺へ馬になった学級委員長さんが声をかけてきた。
「もういいでしょう!次に進みましょう」
そのタイミングでネーコが仕切りの声を発した。
俺と学級委員長さんは態勢を戻すとネーコのほうへ向く。
「続いては......馬乗りです!さあ、業者の方、カモン!」
よくわからないネーコの号令に従って、何処から二名の作業服姿の人たちがぐるぐる巻きのマットを担いでやってきた。
「な、なんなんだ?」
「な、なに?」
びっくりする俺と学級委員長さんをよそに、作業服の人たちはバタバタと地面にマットを敷いて、
「それじゃどうも~!」
とだけ言ってそそくさと去っていった。
唖然とする俺と学級委員長さんに向かってネーコはビシッと指をさしてくる。
「ネーコプレゼンツ!野外マットプレイの開始です!」
「えっ......えええ??」
俺と学級委員長さんペアで馬跳びを開始した。
こんなことやるの...ちゃんとまだ学校に行っていたとき以来だ。
「あ、あの、学級委員長さん、大丈夫?」
「うん?全然だいじょーぶだよ?」
俺は学級委員長さんと交代交代で跳びあった。
馬跳びそのものは滞りなく行われていく......が、自分が跳ぶたびに胸のドキドキが抑えられない。
(学級委員長さんの背中に、俺の手が触れている......)
そう思うだけで、俺の体温は急上昇していくようだった。
けど、自分でもすこし意外なのは、案外平気でもあった。
(ネーコのセクシープログラムで鍛えられたせいなのか??)
俺は馬跳びをしながら先生ポジションで監視しているネーコをチラリと見た。
(ネーコ......)
俺は気づいている。
以前からネーコがそれとなく俺の不登校を直そうとしてくれていることを。
そっと背中を押そうとしてくれていることを。
今日のこれも......いわば体育の模擬授業なんだろ?
いずれ俺が登校する時の不安を少しでも解消させるためだろ?
ここへ学級委員長さんを参加させたのもそういうことだろ?
「ん?井藤くん?どうしたの?跳ばないの?」
自分の番なのにボーッとして跳ぼうとしない俺へ馬になった学級委員長さんが声をかけてきた。
「もういいでしょう!次に進みましょう」
そのタイミングでネーコが仕切りの声を発した。
俺と学級委員長さんは態勢を戻すとネーコのほうへ向く。
「続いては......馬乗りです!さあ、業者の方、カモン!」
よくわからないネーコの号令に従って、何処から二名の作業服姿の人たちがぐるぐる巻きのマットを担いでやってきた。
「な、なんなんだ?」
「な、なに?」
びっくりする俺と学級委員長さんをよそに、作業服の人たちはバタバタと地面にマットを敷いて、
「それじゃどうも~!」
とだけ言ってそそくさと去っていった。
唖然とする俺と学級委員長さんに向かってネーコはビシッと指をさしてくる。
「ネーコプレゼンツ!野外マットプレイの開始です!」
「えっ......えええ??」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
如月さんは なびかない。~クラスで一番の美少女に、何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる