29 / 87
ep29 体育のじかん②
しおりを挟む
「フミヒロ様。彼女が特別ゲストです」
「あ、あれって、学級委員長さん!?」
まもなく彼女は俺たちのもとへたどり着いた。
「こんにちは!井藤くん!袮絵子さん!」
「こ、こんにちは」
「どうもこんにちは、伊野上さん。本日はご足労いただき感謝いたします」
「いえ!そんな!わたしでよければ喜んで協力します!」
学級委員長さんはグッと両手でガッツポーズを作ってやる気を見せた。
俺はアハハと会釈しながらネーコを引っ張ってコソコソとささやく。
「お、おい、ネーコ。いったい学級委員長さんになんて言って来てもらったんだ?」
「フミヒロ様の〔対女性異常エロエロ敏感症〕の克服のための協力を仰いだだけです」
「なんかいつの間にかよくわからない名称がついてるぞ!?」
「気にしないでください。それよりフミヒロ様は伊野上さんが参加することは嫌ですか?」
「そ、それは、嫌ではないけど......」
「なら問題ございませんね」
「ただ、学級委員長さんを〔セクシープログラム〕に巻き込むのはやめろよ...?」
「ご安心ください」
「あ、あの~」
コソコソと話す俺たちに学級委員長さんがいぶかしげに声を挟んできた。
「あっ、ご、ごめん!ネーコのやつが学級委員長さんに失礼がなかったか確認していただけなんだ!」
俺はあわてて説明した。
「失礼?そんなのまったくないよ?」
キョトンとする学級委員長。
「な、ならいいんだ!じゃあネーコ!始めるか!(何を?)」
「わかりました。それではイキますよ?」
「えっ?」
突然、ネーコは自分の服に手をかけた。
と思ったら、バッ!と一瞬のうちに制服の上下を脱ぎすてた。
「ね、ネーコ!?」
仰天する俺
舞い上がる制服。
青空の下、降臨したるは......古き良きブルマー体操着姿の美少女アンドロイド。
「フミヒロ様!これでさらにヤル気が出たでしょう??」
ドヤ顔を決めこむネーコ。
「今どきそんな恰好しないから!」
とツッコミを入れつつも、ネーコの可愛いブルマ姿に思わず俺の顔は火照ってしまう。
「フミヒロ様?お顔が赤いですよ?」
「さ、さっき走って暑くなっただけだよ!」
「ふっふっふ。さて、フミヒロ様。今度は後ろを見てください」
「えっ?うしろ?」
俺は言われるがままクルッと振り向いた。
「えええ??が、学級委員長さん!?」
なんと、振り向いた先に見えたのは、マジメな学級委員長さんのブルマー姿!
「む、昔の女子はこんなの着ていたんだね...」
学級委員長さんは頬を染めながら恥ずかしそうに立っていた。
その様が、
(むしろエロい......)
じゃないわ!
またネーコのやつがそそのかしたんだな!
「おいネーコ!学級委員長さんは巻き込むなって言ったろ!」
「あらフミヒロ様。これは伊野上さん立っての希望でのことですよ?」
「ええ??そーなの??」
「そうですよね?伊野上さん?」
「あ、は、はい。今日ここで井藤くんが治療の一環として運動するって袮絵子さんから聞いて、わたしにもなにか手伝えることありますか?て願い出たの」
「そ、そうなんだ。でもなんでその服装なの?」
「袮絵子さんから、井藤くんの治療のためにこれを着てきて欲しいって言われて......」
やっぱりネーコの仕業だったか。
いやそれよりも......
(学級委員長さん、良いヒトすぎね?)
だって、学級委員長さんは俺のためにそうしてくれているってことだもんな。
なんで不登校でキモイはずの俺なんかにそこまで......。
(性格が良いにもほどがあるよ......)
ありがたい気持ちと申し訳ない気持ちが入りまじった複雑な思いに胸がしめつけられる。
「フミヒロ様。難しいことは考えず、素直に楽しみましょう」
俺の胸中を見透かしたかのように、ネーコがすかさず穏やかに言葉をかけてきた。
「あ、ああ。わかったよ」
「それではフミヒロ様。伊野上さん。準備はいいですか?」
「お、おう?」
「は、はい?」
「まず最初は、馬跳びからです!」
「あ、あれって、学級委員長さん!?」
まもなく彼女は俺たちのもとへたどり着いた。
「こんにちは!井藤くん!袮絵子さん!」
「こ、こんにちは」
「どうもこんにちは、伊野上さん。本日はご足労いただき感謝いたします」
「いえ!そんな!わたしでよければ喜んで協力します!」
学級委員長さんはグッと両手でガッツポーズを作ってやる気を見せた。
俺はアハハと会釈しながらネーコを引っ張ってコソコソとささやく。
「お、おい、ネーコ。いったい学級委員長さんになんて言って来てもらったんだ?」
「フミヒロ様の〔対女性異常エロエロ敏感症〕の克服のための協力を仰いだだけです」
「なんかいつの間にかよくわからない名称がついてるぞ!?」
「気にしないでください。それよりフミヒロ様は伊野上さんが参加することは嫌ですか?」
「そ、それは、嫌ではないけど......」
「なら問題ございませんね」
「ただ、学級委員長さんを〔セクシープログラム〕に巻き込むのはやめろよ...?」
「ご安心ください」
「あ、あの~」
コソコソと話す俺たちに学級委員長さんがいぶかしげに声を挟んできた。
「あっ、ご、ごめん!ネーコのやつが学級委員長さんに失礼がなかったか確認していただけなんだ!」
俺はあわてて説明した。
「失礼?そんなのまったくないよ?」
キョトンとする学級委員長。
「な、ならいいんだ!じゃあネーコ!始めるか!(何を?)」
「わかりました。それではイキますよ?」
「えっ?」
突然、ネーコは自分の服に手をかけた。
と思ったら、バッ!と一瞬のうちに制服の上下を脱ぎすてた。
「ね、ネーコ!?」
仰天する俺
舞い上がる制服。
青空の下、降臨したるは......古き良きブルマー体操着姿の美少女アンドロイド。
「フミヒロ様!これでさらにヤル気が出たでしょう??」
ドヤ顔を決めこむネーコ。
「今どきそんな恰好しないから!」
とツッコミを入れつつも、ネーコの可愛いブルマ姿に思わず俺の顔は火照ってしまう。
「フミヒロ様?お顔が赤いですよ?」
「さ、さっき走って暑くなっただけだよ!」
「ふっふっふ。さて、フミヒロ様。今度は後ろを見てください」
「えっ?うしろ?」
俺は言われるがままクルッと振り向いた。
「えええ??が、学級委員長さん!?」
なんと、振り向いた先に見えたのは、マジメな学級委員長さんのブルマー姿!
「む、昔の女子はこんなの着ていたんだね...」
学級委員長さんは頬を染めながら恥ずかしそうに立っていた。
その様が、
(むしろエロい......)
じゃないわ!
またネーコのやつがそそのかしたんだな!
「おいネーコ!学級委員長さんは巻き込むなって言ったろ!」
「あらフミヒロ様。これは伊野上さん立っての希望でのことですよ?」
「ええ??そーなの??」
「そうですよね?伊野上さん?」
「あ、は、はい。今日ここで井藤くんが治療の一環として運動するって袮絵子さんから聞いて、わたしにもなにか手伝えることありますか?て願い出たの」
「そ、そうなんだ。でもなんでその服装なの?」
「袮絵子さんから、井藤くんの治療のためにこれを着てきて欲しいって言われて......」
やっぱりネーコの仕業だったか。
いやそれよりも......
(学級委員長さん、良いヒトすぎね?)
だって、学級委員長さんは俺のためにそうしてくれているってことだもんな。
なんで不登校でキモイはずの俺なんかにそこまで......。
(性格が良いにもほどがあるよ......)
ありがたい気持ちと申し訳ない気持ちが入りまじった複雑な思いに胸がしめつけられる。
「フミヒロ様。難しいことは考えず、素直に楽しみましょう」
俺の胸中を見透かしたかのように、ネーコがすかさず穏やかに言葉をかけてきた。
「あ、ああ。わかったよ」
「それではフミヒロ様。伊野上さん。準備はいいですか?」
「お、おう?」
「は、はい?」
「まず最初は、馬跳びからです!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした
恋狸
青春
特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。
しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?
さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?
主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
カクヨムにて、月間3位
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる