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ep22 訪問者
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夕方......。
相変わらずベッドでひとり塞ぎ込んでいた俺の耳に、ピンポーンと家のチャイム音が届いた。
「......まさか、また学級委員長さん??」
そう思って俺は布団を引っぺがして跳ね起きた。
しかし、
「いやいや、昨日の今日でそれはないだろ」
すぐにバタンと横になる。
「でも、宅配だったら出ないと母さんに怒られる......」
再びゆっくりと体を起こす俺。
それからふと時計に目をやると、あれ?と思う。
「昨日、学級委員長さんが来たのって何時だったっけ?」
覚えてはいないが、ほぼ同時刻のように思える。
「......」
考えつつも、俺はまたモソモソと頭から布団に潜り込んだ。
色々と気にはなるけど、
「やり過ごそう......」
不登校児らしく外界との接続をシャットダウンするかの如く幼虫のようにうずくまった。
しばらくそうしていると......。
コンコンと、今度は部屋のドアからノック音が鳴った。
「フミヒロ様。フミヒロ様」
ネーコの声も聞こえた。
「......」
俺は聞こえないフリをする。
「どんな顔して会えばいいかわからない......」
コンコンと、ノック音が繰り返される。
俺は聞こえないフリをし続けるが......
「い、井藤くん!わたしです!伊野上です!」
なんと学級委員長さんの声も聞こえてきた。
「え??な、なんで??」
俺は思わずバサッと布団から飛び出ていってドアの取っ手を握る。
「フミヒロ様。伊野上さんがいらっしゃってくださいましたよ」
「井藤くん!伊野上です!」
「......」
俺はいったんフゥーッと大きく息を吐くと、弱々しくも精一杯の勇気を振り絞ってグッと扉を開けた。
「フミヒロ様」
「井藤くん!」
目の前に現れたのは美少女アンドロイドと美少女学級委員長。
「フミヒロ様。大丈夫ですか?」
ネーコは屈託なく心配そうに言った。
「ああ、うん」
俺は申し訳なさで胸が締めつけられる思いがした。
「い、井藤くん!き、昨日は、あんなこと言ってしまいゴメンなさい!」
学級委員長さんが途端にベコッと頭を下げてきた。
「え?え?」
動揺する俺。
彼女は顔を上げると、あくせくと説明を始める。
「わ、わたしが勝手な勘違いをしてしまって、井藤くんを傷つけてしまったかなって心配で心配で!
昨日あの後ね?袮絵子さんがわたしの家まで来てくれて色々と説明をしてくれたの。
それでわたし、自分が間違っていたことに気づいて......ほ、本当は今日、登校前に来たかったんだけど、それだとちゃんと話せないかもって。
だからね?今日は授業中も休み時間も気になって気になって、それで学校終わってソッコーで来たの!
も、もう一回言うね!昨日は本当に申し訳ありませんでした!」
彼女は再度ベッコリ頭を下げた。
「い、いや、そんな、全然大丈夫です。だから、そんな、いいから......」
俺はあわあわとしながら学級委員長さんに声をかけてからネーコに視線を移した。
「ネーコ、おまえ......」
「フフ」
ネーコは小さくコクッと頷いてから優しく微笑んだ。
「あの、それで......」
学級委員長さんは頭を起こしながら何かを言いかける。
「?」
「井藤くんは、その......悩みがあるとかで......」
「え?な、なんのこと?」
「袮絵子さんから聞いたんですけど、その......お、女の子に、その......」
「??」
「異常に敏感に反応してしまう特異体質?とかで......」
はっ??
いきなり何を言ってるんだこの子は??
「それは日常生活を脅かすとても深刻な問題で......それを克服するために、袮絵子さんが最先端の治療を施しているって......」
なんだその思いっきり湾曲された事情は??
いや必ずしも間違ってはいないのか...?
いや違うだろ!
「そ、それでね?わたしにも協力できることはないかって袮絵子さんに訊いたら、わたしにもあるって聞いて......」
ちょっと待て。
ネーコのやつ、学級委員長さんに何を吹きこみやがった。
「と、とにかく!」
なんと、学級委員長さんはいきなり制服を脱ぎはじめた。
夕方......。
相変わらずベッドでひとり塞ぎ込んでいた俺の耳に、ピンポーンと家のチャイム音が届いた。
「......まさか、また学級委員長さん??」
そう思って俺は布団を引っぺがして跳ね起きた。
しかし、
「いやいや、昨日の今日でそれはないだろ」
すぐにバタンと横になる。
「でも、宅配だったら出ないと母さんに怒られる......」
再びゆっくりと体を起こす俺。
それからふと時計に目をやると、あれ?と思う。
「昨日、学級委員長さんが来たのって何時だったっけ?」
覚えてはいないが、ほぼ同時刻のように思える。
「......」
考えつつも、俺はまたモソモソと頭から布団に潜り込んだ。
色々と気にはなるけど、
「やり過ごそう......」
不登校児らしく外界との接続をシャットダウンするかの如く幼虫のようにうずくまった。
しばらくそうしていると......。
コンコンと、今度は部屋のドアからノック音が鳴った。
「フミヒロ様。フミヒロ様」
ネーコの声も聞こえた。
「......」
俺は聞こえないフリをする。
「どんな顔して会えばいいかわからない......」
コンコンと、ノック音が繰り返される。
俺は聞こえないフリをし続けるが......
「い、井藤くん!わたしです!伊野上です!」
なんと学級委員長さんの声も聞こえてきた。
「え??な、なんで??」
俺は思わずバサッと布団から飛び出ていってドアの取っ手を握る。
「フミヒロ様。伊野上さんがいらっしゃってくださいましたよ」
「井藤くん!伊野上です!」
「......」
俺はいったんフゥーッと大きく息を吐くと、弱々しくも精一杯の勇気を振り絞ってグッと扉を開けた。
「フミヒロ様」
「井藤くん!」
目の前に現れたのは美少女アンドロイドと美少女学級委員長。
「フミヒロ様。大丈夫ですか?」
ネーコは屈託なく心配そうに言った。
「ああ、うん」
俺は申し訳なさで胸が締めつけられる思いがした。
「い、井藤くん!き、昨日は、あんなこと言ってしまいゴメンなさい!」
学級委員長さんが途端にベコッと頭を下げてきた。
「え?え?」
動揺する俺。
彼女は顔を上げると、あくせくと説明を始める。
「わ、わたしが勝手な勘違いをしてしまって、井藤くんを傷つけてしまったかなって心配で心配で!
昨日あの後ね?袮絵子さんがわたしの家まで来てくれて色々と説明をしてくれたの。
それでわたし、自分が間違っていたことに気づいて......ほ、本当は今日、登校前に来たかったんだけど、それだとちゃんと話せないかもって。
だからね?今日は授業中も休み時間も気になって気になって、それで学校終わってソッコーで来たの!
も、もう一回言うね!昨日は本当に申し訳ありませんでした!」
彼女は再度ベッコリ頭を下げた。
「い、いや、そんな、全然大丈夫です。だから、そんな、いいから......」
俺はあわあわとしながら学級委員長さんに声をかけてからネーコに視線を移した。
「ネーコ、おまえ......」
「フフ」
ネーコは小さくコクッと頷いてから優しく微笑んだ。
「あの、それで......」
学級委員長さんは頭を起こしながら何かを言いかける。
「?」
「井藤くんは、その......悩みがあるとかで......」
「え?な、なんのこと?」
「袮絵子さんから聞いたんですけど、その......お、女の子に、その......」
「??」
「異常に敏感に反応してしまう特異体質?とかで......」
はっ??
いきなり何を言ってるんだこの子は??
「それは日常生活を脅かすとても深刻な問題で......それを克服するために、袮絵子さんが最先端の治療を施しているって......」
なんだその思いっきり湾曲された事情は??
いや必ずしも間違ってはいないのか...?
いや違うだろ!
「そ、それでね?わたしにも協力できることはないかって袮絵子さんに訊いたら、わたしにもあるって聞いて......」
ちょっと待て。
ネーコのやつ、学級委員長さんに何を吹きこみやがった。
「と、とにかく!」
なんと、学級委員長さんはいきなり制服を脱ぎはじめた。
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