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入学編
ep31 魔術演習
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午後の授業が始まる。
昨日と同じように設けられた教壇のスペース前に生徒たちが集まった。
言うまでもなく、トッパーたち不良どもは壁際の奥に座ったまま。
ギャルどもも同様。
やはりコイツらはまともに授業を受ける気がないらしい。
なんでわざわざ魔法学園に来ているのだろうか?
それ以前によく入学できたよな?
俺みたいな特殊パターンでなければ、試験とか受けているんじゃないのか?
疑問は尽きないけど、そういう輩はどこにだっているのかもしれない。
アイツらを気にしていたってしょうがない。
授業に集中しよう。
と御神札をぎゅっと握った矢先。
「ヤソガミ君。申し訳ありませんが今日の魔術演習は他の生徒を優先しますので」
さっそくハウ先生に言われた。
昼にフェエルが冗談半分で言っていたとおりになってしまった。
でもこれは仕方ない。
俺とフェエルは視線を交わして苦笑した。
「では、〔魔法媒介装置〕を所持している生徒から魔術を披露してください。ひとりひとり視ていきます」
先生は数人の生徒を見まわした。
「最初はジークレフさん、お願いします」
「はい」
学級委員長のユイミ・テレジア・ジークレフがみんなの前に出た。
彼女はおもむろにフルートを構えると、穏やかな音色を奏でる。
「〔エステ荘の噴水〕」
美しい旋律に従って、宙に浮かんだ水がパァァァァッと発生する。
完全にコントロールされた水は彼女の周囲に煌めく噴水を見事に描く。
「綺麗だな」
「そうだね。ユイちゃ......ジークレフさんは本当に凄いよ」
あらためて目を奪われた。
見慣れているはずのフェエルも、俺と同様に魅入られていた。
「以上です」
適当なところで学級委員長は魔術を解除。
水は教室内の何を濡らすこともなくスーッと消える。
まさしく完璧なコントロール。
「さすがジークレフさん。魔力の扱いがさらに上達していますね。繊細な技術は相変わらず素晴らしい。その調子で引き続き向上に励んでください」
先生も賞賛した。
「それでは続いて......クレイトン君。お願いします」
次はイケメン男子のセリク・クレイトンが当てられる。
学級委員長が退がると、セリクは相変わらずニコニコしながら前に出た。
「それじゃあ控えめに」
セリクは俺のことをチラッと一瞥してから、右手に指輪をはめて前に出した。
「〔火遊び〕」
次の瞬間、彼の掌からボウッと火の玉が出現する。
それからセリクは、ボウッ、ボウッ、とさらに火の玉を作り出した。
彼は合計三個の火の玉を手に置くと......なんとそれでお手玉を始めた。
「え~なにそれ~!」
「ウケる!」
どっと笑いに包まれる教室。
セリクは楽しそうにしばらくお手玉を続けてから、やにわに火の玉の一個をぶんと高く放り投げた。
「これでおーしまい」
続けて残りの二個の火の玉も素早く投げ上げた。
三個の火の玉が空中でバチッと接触。
その瞬間、すべての火の玉は互いに相殺しあって消失した。
「おあとがよろしいようで」
手品師のように礼をしてセリクは退がっていった。
クラスメイトたちからはわあっと拍手が沸き起こる。
俺はセリクの芸当に素直に感心した。
一見フザケているように見えるが、それが確かな技術を要するだろうことは俺にも容易に想像できる。
「クレイトン君は本当に器用ですね。決して簡単ではないことをさらっとやってのける技術は流石です。それでは次、ポラン君。お願いします」
先生に当てられてフェエルがびくんとした。
「や、やっぱり、ぼくもやるんだよね」
不安そうに俺を見てくる。
「俺はフェエルの魔法を見てみたいかな。まだ見たことないし」
笑顔で返した。
彼を慮っての言葉でもあるが、これは本音だ。
俺は純粋にフェエルの緑魔法とやらを見てみたい。
フェエルは「そ、それなら」と言って前に出ていった。
「ん?」
ふと視線を感じて振り向くと、ミアが不思議そうに俺を見ていた。
「ミア?」
「あっ、いや、その、なんかいいなぁって」
「?」
「な、なんでもないよ!」
にゃははと微笑むミア。
なんとなくぎこちない笑顔に感じるが、気のせいか。
「じ、じゃあ、やります」
フェエルが、左手に剪定バサミ、右手に植物の葉っぱを一枚出した。
彼は左手のハサミで右手の葉っぱにチョキっと切れ目を入れる。
「〔太陽の花〕」
葉っぱからピカァーッと緑色の光が放たれた。
そこからわずかな間に一枚の葉っぱがむくむくと巨大な向日葵へ変貌を遂げる。
「おお!すげえ!」
思わず俺は驚嘆の声を漏らした。
フェエルは恥ずかしそうに向日葵を床に置く。
「も、もう戻してもいいですか」
「いいですよ。ありがとうございました」
先生の許可を得ると、フェエルはすかさず向日葵の一箇所へチョキッと切れ目を入れた。
すると再び緑色の光が放たれ、巨大な向日葵は元の一枚の葉っぱにしゅるんと戻った。
その時。窓際の奥から下品な笑い声が上がる。
「ギャーハッハッハ!花咲かせるって!何度見てもウケるわ!ギャッハッハ!」
振り向いて確認するまでもない。
トッパーとマイヤーだ。
「ちょっと~あんまり笑ったらカワイソーじゃん」
ギャルがけらけらと愉快そうにふたりを注意した。
不愉快だな。
俺はこういう連中の使う「カワイソー」が嫌いだ。
あれは同情でも憐れみでもない。
ただ見下して優越感に浸っているだけだ。
そもそも本当に「カワイソー」だと思うなら、傷つけるような言動と行動を意地でも止めさせろよ。
「ヤソみん!ぼ、ぼくは大丈夫だから!」
フェエルに腕を掴まれてハッとした。
気づかないうちに俺は御神札を構えていたらしい。
そんな自分に自分でびっくりした。
俺ってそんなに気が強い人間じゃないんだけどな。
ずっと陰キャだったし。
魔法がそうさせるのか、異世界の学校だからなのか、わからない。
ただ......もう昔みたいに、ああいう連中には負けたくない。
「ヤソみん。今日は大人しくするんでしょ?」
フェエルの言葉に、仕方なく頷いて、御神札を下げた。
「そうだよな。大人しくします」
「うん。でもありがとね、ヤソみん」
フェエルは嬉しそうな面持ちを滲ませた。
......フェエルがいいなら、俺はそれでいい。
大人しくしていたいのは本当だし、今日の目標でもある。
そんな中。
また俺はミアの視線に気づいた。
彼女の大きな目は、なんだろう、どこかさびしそうに見える。
「ミア?」
「あっ、ううん。なんでもないよ」
ミアは微かに微笑んだ。
その笑顔も、どこかかなしそうに見える。
気のせいだろうか。
====================
====================
※作者メモ
設定イメージ(画像のみAI)
セリク・クレイトン
彼もユイミ同様、能力に合わせたカラーリングにしました。
炎を使うキャラはファンタジーにおいて王道中の王道。
しかもカッコイイ奴らばかり。
そんな激戦区の中、セリクは一味違った炎キャラにできればと考えております。
午後の授業が始まる。
昨日と同じように設けられた教壇のスペース前に生徒たちが集まった。
言うまでもなく、トッパーたち不良どもは壁際の奥に座ったまま。
ギャルどもも同様。
やはりコイツらはまともに授業を受ける気がないらしい。
なんでわざわざ魔法学園に来ているのだろうか?
それ以前によく入学できたよな?
俺みたいな特殊パターンでなければ、試験とか受けているんじゃないのか?
疑問は尽きないけど、そういう輩はどこにだっているのかもしれない。
アイツらを気にしていたってしょうがない。
授業に集中しよう。
と御神札をぎゅっと握った矢先。
「ヤソガミ君。申し訳ありませんが今日の魔術演習は他の生徒を優先しますので」
さっそくハウ先生に言われた。
昼にフェエルが冗談半分で言っていたとおりになってしまった。
でもこれは仕方ない。
俺とフェエルは視線を交わして苦笑した。
「では、〔魔法媒介装置〕を所持している生徒から魔術を披露してください。ひとりひとり視ていきます」
先生は数人の生徒を見まわした。
「最初はジークレフさん、お願いします」
「はい」
学級委員長のユイミ・テレジア・ジークレフがみんなの前に出た。
彼女はおもむろにフルートを構えると、穏やかな音色を奏でる。
「〔エステ荘の噴水〕」
美しい旋律に従って、宙に浮かんだ水がパァァァァッと発生する。
完全にコントロールされた水は彼女の周囲に煌めく噴水を見事に描く。
「綺麗だな」
「そうだね。ユイちゃ......ジークレフさんは本当に凄いよ」
あらためて目を奪われた。
見慣れているはずのフェエルも、俺と同様に魅入られていた。
「以上です」
適当なところで学級委員長は魔術を解除。
水は教室内の何を濡らすこともなくスーッと消える。
まさしく完璧なコントロール。
「さすがジークレフさん。魔力の扱いがさらに上達していますね。繊細な技術は相変わらず素晴らしい。その調子で引き続き向上に励んでください」
先生も賞賛した。
「それでは続いて......クレイトン君。お願いします」
次はイケメン男子のセリク・クレイトンが当てられる。
学級委員長が退がると、セリクは相変わらずニコニコしながら前に出た。
「それじゃあ控えめに」
セリクは俺のことをチラッと一瞥してから、右手に指輪をはめて前に出した。
「〔火遊び〕」
次の瞬間、彼の掌からボウッと火の玉が出現する。
それからセリクは、ボウッ、ボウッ、とさらに火の玉を作り出した。
彼は合計三個の火の玉を手に置くと......なんとそれでお手玉を始めた。
「え~なにそれ~!」
「ウケる!」
どっと笑いに包まれる教室。
セリクは楽しそうにしばらくお手玉を続けてから、やにわに火の玉の一個をぶんと高く放り投げた。
「これでおーしまい」
続けて残りの二個の火の玉も素早く投げ上げた。
三個の火の玉が空中でバチッと接触。
その瞬間、すべての火の玉は互いに相殺しあって消失した。
「おあとがよろしいようで」
手品師のように礼をしてセリクは退がっていった。
クラスメイトたちからはわあっと拍手が沸き起こる。
俺はセリクの芸当に素直に感心した。
一見フザケているように見えるが、それが確かな技術を要するだろうことは俺にも容易に想像できる。
「クレイトン君は本当に器用ですね。決して簡単ではないことをさらっとやってのける技術は流石です。それでは次、ポラン君。お願いします」
先生に当てられてフェエルがびくんとした。
「や、やっぱり、ぼくもやるんだよね」
不安そうに俺を見てくる。
「俺はフェエルの魔法を見てみたいかな。まだ見たことないし」
笑顔で返した。
彼を慮っての言葉でもあるが、これは本音だ。
俺は純粋にフェエルの緑魔法とやらを見てみたい。
フェエルは「そ、それなら」と言って前に出ていった。
「ん?」
ふと視線を感じて振り向くと、ミアが不思議そうに俺を見ていた。
「ミア?」
「あっ、いや、その、なんかいいなぁって」
「?」
「な、なんでもないよ!」
にゃははと微笑むミア。
なんとなくぎこちない笑顔に感じるが、気のせいか。
「じ、じゃあ、やります」
フェエルが、左手に剪定バサミ、右手に植物の葉っぱを一枚出した。
彼は左手のハサミで右手の葉っぱにチョキっと切れ目を入れる。
「〔太陽の花〕」
葉っぱからピカァーッと緑色の光が放たれた。
そこからわずかな間に一枚の葉っぱがむくむくと巨大な向日葵へ変貌を遂げる。
「おお!すげえ!」
思わず俺は驚嘆の声を漏らした。
フェエルは恥ずかしそうに向日葵を床に置く。
「も、もう戻してもいいですか」
「いいですよ。ありがとうございました」
先生の許可を得ると、フェエルはすかさず向日葵の一箇所へチョキッと切れ目を入れた。
すると再び緑色の光が放たれ、巨大な向日葵は元の一枚の葉っぱにしゅるんと戻った。
その時。窓際の奥から下品な笑い声が上がる。
「ギャーハッハッハ!花咲かせるって!何度見てもウケるわ!ギャッハッハ!」
振り向いて確認するまでもない。
トッパーとマイヤーだ。
「ちょっと~あんまり笑ったらカワイソーじゃん」
ギャルがけらけらと愉快そうにふたりを注意した。
不愉快だな。
俺はこういう連中の使う「カワイソー」が嫌いだ。
あれは同情でも憐れみでもない。
ただ見下して優越感に浸っているだけだ。
そもそも本当に「カワイソー」だと思うなら、傷つけるような言動と行動を意地でも止めさせろよ。
「ヤソみん!ぼ、ぼくは大丈夫だから!」
フェエルに腕を掴まれてハッとした。
気づかないうちに俺は御神札を構えていたらしい。
そんな自分に自分でびっくりした。
俺ってそんなに気が強い人間じゃないんだけどな。
ずっと陰キャだったし。
魔法がそうさせるのか、異世界の学校だからなのか、わからない。
ただ......もう昔みたいに、ああいう連中には負けたくない。
「ヤソみん。今日は大人しくするんでしょ?」
フェエルの言葉に、仕方なく頷いて、御神札を下げた。
「そうだよな。大人しくします」
「うん。でもありがとね、ヤソみん」
フェエルは嬉しそうな面持ちを滲ませた。
......フェエルがいいなら、俺はそれでいい。
大人しくしていたいのは本当だし、今日の目標でもある。
そんな中。
また俺はミアの視線に気づいた。
彼女の大きな目は、なんだろう、どこかさびしそうに見える。
「ミア?」
「あっ、ううん。なんでもないよ」
ミアは微かに微笑んだ。
その笑顔も、どこかかなしそうに見える。
気のせいだろうか。
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====================
※作者メモ
設定イメージ(画像のみAI)
セリク・クレイトン
彼もユイミ同様、能力に合わせたカラーリングにしました。
炎を使うキャラはファンタジーにおいて王道中の王道。
しかもカッコイイ奴らばかり。
そんな激戦区の中、セリクは一味違った炎キャラにできればと考えております。
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