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ep23 合コン②
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そんな青年の不安をよそに、早速、アミ店長が挨拶をする。
「こんばんは~本日はよろしゅうお願いしますぅ」
「よ、よろしくおなしゃす!!」
秋多が勢いよく応える。
続いて、男性陣から自己紹介が始まる。
が、ヤローどもは割愛。(作者独断)
次に、女性陣。
「拙者は千代と申す。趣味は書道と茶道と武道でござる」
「書道と茶道と武道!?すごい趣味ですね千代さん!」
「大した事ではござらん」
「武道って事は、空手とかやるんですか??」
「暗殺術でござる」
「えっ」
ザスッ!
何かが秋多のツンツンヘアーをかすめて後ろの壁に突き刺さる!
数本の髪の毛がヒラヒラと舞い落ちる!
何が起こったかわからない秋多は、おそるおそる後ろを振り返ると...
「く、クナイ!?」
壁には無遠慮にブッ刺さったクナイがライトに照らされキランと光っていた。
「それでは皆の者、何卒宜しくお願い申し上げる」
しれっと自己紹介を締めるくノ一ネコ娘。
顔面蒼白でドン引きの男性陣。
だが、猫実は抑えられずに声を上げる。
「い、いきなり何してんですかー!??」
「何の事でござるか?」
「いきなりクナイ投げるとかオカイシでしょ!?もし当たったらどうするんですか!?」
「心配無用。的に投げれば十回中一回しか当たらないでござる」
「あ、そうなんですね...て、それ十回投げたら九回は狙いを外すってことですか!?アブな!
おい秋多!お前めちゃくちゃ運良かったな!じゃねーわ!もう少しで友人の死を目の当たりにする所でしたよ!」
「友人の死は辛いでござるな」
「そうですよねぇ......じゃなくて!あと、これ器物破損になりますよ!?」
猫実好和の忙しいツッコミが終わると、気を取り直し...
続いてはアミ店長の自己紹介。
「どうも~はじめまして。ウチはアミと申しますぅ。趣味はぁ、え~とぉ、お金を稼ぐ事ですぅ」
「お金稼ぎ?なんか副業でもしてるんですか?」
柴井が素直に訊ねる。
「興味あるん?」
「え?あ、まあ」
「ほんだら一緒に登録しよか」
「へ?」
「せやから柴井くんも登録しよか?ほんで柴井くんも誰か誘ってくれへん?」
「あ、あの?」
「ほんで柴井くんが誘って登録した人にもまた他の誰かを誘ってもらえへん?ほんで柴井くんが誘って登録した人に誘われて登録した人にもまた登録してもろうて、ほんで柴井くんが誘って登録した人に誘われて登録した人に誘われて登録した人に誘われて登録した人に誘われて......以下略」
「ちょちょちょちょっと待ったぁ!!」
猫実好和が思わず横やりを入れる。
「いきなりなんやねん?猫様くん」
キョトンとするアミ店長。
「それ完全にネズミ講じゃないですか!?」
「な、なに言うとんねん!ネコ娘がネズミ講なんかやるかぁ!昔からネコとネズミは仲悪いんやで!!」
「そーゆー話じゃないでしょーが!」
「じゃあどーゆー話やねん!」
「と、とにかく!俺の友達を変なビジネスに勧誘しないでください!」
「変なビジネスってなんや!変なおじさんみたいに言うなぁ!」
「変なおじさんは名作コントでしょ!?」
「そんなん知っとるわ!大好きやったわ!」
「いや、何の話してんの?」
柴井が困り顔で言葉を挟んだ。
「今は亡き名コメディアン、志村◯んの話に決まっとるやろ!」
「だろ!」
猫実好和と店長の声がユニゾンした。
何だか話がどんどん訳がわからなくなっていく中、荒れた場を鎮めようと、一人のネコ娘が忍者の俊敏さで天井高くバッと跳び上がる!
ザスッ!ザスッ!
「!」
上空から猫実好和とアミ店長の頭をかすめて、二人の後ろの壁に勢いよくクナイが突き刺さる。
「御二人共。落ち着くでござる」
「ち、千代先輩!?」
「お千代!?」
跳び上がったくノ一ネコ娘の手から、再びクナイが放たれたのだ!
千代はクルッと宙で一回転してからシュタッと椅子に着地する。
「御二人の言い分、どちらも間違ってはおらぬ。要するに、ひょうきん族よりドリフ派ということでござろう?」
「違うし!!」
「変なおじさんはドリフちゃう!だいじょぶだぁや!」
「いや、どっちでもいいんだけど...」
柴井が呆れ果てた顔で言い捨てた。
「こんばんは~本日はよろしゅうお願いしますぅ」
「よ、よろしくおなしゃす!!」
秋多が勢いよく応える。
続いて、男性陣から自己紹介が始まる。
が、ヤローどもは割愛。(作者独断)
次に、女性陣。
「拙者は千代と申す。趣味は書道と茶道と武道でござる」
「書道と茶道と武道!?すごい趣味ですね千代さん!」
「大した事ではござらん」
「武道って事は、空手とかやるんですか??」
「暗殺術でござる」
「えっ」
ザスッ!
何かが秋多のツンツンヘアーをかすめて後ろの壁に突き刺さる!
数本の髪の毛がヒラヒラと舞い落ちる!
何が起こったかわからない秋多は、おそるおそる後ろを振り返ると...
「く、クナイ!?」
壁には無遠慮にブッ刺さったクナイがライトに照らされキランと光っていた。
「それでは皆の者、何卒宜しくお願い申し上げる」
しれっと自己紹介を締めるくノ一ネコ娘。
顔面蒼白でドン引きの男性陣。
だが、猫実は抑えられずに声を上げる。
「い、いきなり何してんですかー!??」
「何の事でござるか?」
「いきなりクナイ投げるとかオカイシでしょ!?もし当たったらどうするんですか!?」
「心配無用。的に投げれば十回中一回しか当たらないでござる」
「あ、そうなんですね...て、それ十回投げたら九回は狙いを外すってことですか!?アブな!
おい秋多!お前めちゃくちゃ運良かったな!じゃねーわ!もう少しで友人の死を目の当たりにする所でしたよ!」
「友人の死は辛いでござるな」
「そうですよねぇ......じゃなくて!あと、これ器物破損になりますよ!?」
猫実好和の忙しいツッコミが終わると、気を取り直し...
続いてはアミ店長の自己紹介。
「どうも~はじめまして。ウチはアミと申しますぅ。趣味はぁ、え~とぉ、お金を稼ぐ事ですぅ」
「お金稼ぎ?なんか副業でもしてるんですか?」
柴井が素直に訊ねる。
「興味あるん?」
「え?あ、まあ」
「ほんだら一緒に登録しよか」
「へ?」
「せやから柴井くんも登録しよか?ほんで柴井くんも誰か誘ってくれへん?」
「あ、あの?」
「ほんで柴井くんが誘って登録した人にもまた他の誰かを誘ってもらえへん?ほんで柴井くんが誘って登録した人に誘われて登録した人にもまた登録してもろうて、ほんで柴井くんが誘って登録した人に誘われて登録した人に誘われて登録した人に誘われて登録した人に誘われて......以下略」
「ちょちょちょちょっと待ったぁ!!」
猫実好和が思わず横やりを入れる。
「いきなりなんやねん?猫様くん」
キョトンとするアミ店長。
「それ完全にネズミ講じゃないですか!?」
「な、なに言うとんねん!ネコ娘がネズミ講なんかやるかぁ!昔からネコとネズミは仲悪いんやで!!」
「そーゆー話じゃないでしょーが!」
「じゃあどーゆー話やねん!」
「と、とにかく!俺の友達を変なビジネスに勧誘しないでください!」
「変なビジネスってなんや!変なおじさんみたいに言うなぁ!」
「変なおじさんは名作コントでしょ!?」
「そんなん知っとるわ!大好きやったわ!」
「いや、何の話してんの?」
柴井が困り顔で言葉を挟んだ。
「今は亡き名コメディアン、志村◯んの話に決まっとるやろ!」
「だろ!」
猫実好和と店長の声がユニゾンした。
何だか話がどんどん訳がわからなくなっていく中、荒れた場を鎮めようと、一人のネコ娘が忍者の俊敏さで天井高くバッと跳び上がる!
ザスッ!ザスッ!
「!」
上空から猫実好和とアミ店長の頭をかすめて、二人の後ろの壁に勢いよくクナイが突き刺さる。
「御二人共。落ち着くでござる」
「ち、千代先輩!?」
「お千代!?」
跳び上がったくノ一ネコ娘の手から、再びクナイが放たれたのだ!
千代はクルッと宙で一回転してからシュタッと椅子に着地する。
「御二人の言い分、どちらも間違ってはおらぬ。要するに、ひょうきん族よりドリフ派ということでござろう?」
「違うし!!」
「変なおじさんはドリフちゃう!だいじょぶだぁや!」
「いや、どっちでもいいんだけど...」
柴井が呆れ果てた顔で言い捨てた。
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