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ep20 来店
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そして数日後......。
「おお!ここがネコのバイト先の猫カフェか!」
「秋多、くれぐれもはしゃぎ過ぎるなよ」
「なんだよ柴井!もっとアゲアゲで行こうぜ!?」
「猫が嫌がるようなことはするなよな...」
柴井と秋多は、猫実好和のバイト先である猫カフェ『ネコまっしぐランド』を訪れていた。
「よっしゃ!さっそく入るぞ!」
「はいはい行きますか」
柴井&秋多、入店。
「いらっしゃいませ~お二人様ですね?こちらご案内します」
初っ端に対応したネコ娘は、正統派美少女ネコ娘ハヤオン。
秋多は、なぜだか呆然と立ち尽くす。
「お、おい、秋多?どうしたんだ?」
柴井が思わず問いかける。
秋多はおもむろにワナワナと震え出す。
「......おい、柴井。今のはなんだ......」
「え?」
「今の......今の超絶カワイイ猫コス女子はなんだ~!!?」
「と、とりあえず落ち着けって!」
「落ち着いてられるか!アイドル級ネコミミ女子だぞ!?しかもなんだ!あの異常なクオリティの高さは!?」
「いいから落ち着いてくれ!マジでハズイから!......ま、まあ、確かに、まさかの猫耳コス店員には驚いだけど」
「あの~お客様??」
中々進まない二人へハヤオンが怪訝そうに訊ねる。
「あ、すいません!ほら秋多、行くぞ」
柴井が申し訳なさそうにアハハと笑いながら秋多を促す。
「こちらにどうぞ」
「あ、はい」
ハヤオンに案内され壁際の席に着いた二人。
「こちらがメニューになります。お決まりになりましたらお呼びくださいね」
可憐に微笑んでハヤオンはいったん退がっていった。
「ネコの奴は厨房で働いてるんだよな。後で声かけるか。それにしてもここ......」
柴井は店内をきょろきょろ見回し、ごく当たり前の疑問を抱く。
「猫カフェなのに、猫がいない??秋多は猫を見たか?」
「柴井、そんな事はどうでもいいぞ......」
「は?」
「それより見てみろ!スタッフが皆、アイドル級ネコミミ女子ではないか!?なんなんだここは!?天国か!!」
秋多はハイエナのような眼で店内を見渡し興奮の声を上げる。
「あんまり騒ぐなよ頼むから......でも、お前の言うとおりスタッフ全員コスプレしてるな?しかも肝心の猫がいない。これは猫カフェっていうより、猫耳メイドカフェって感じだな」
「猫耳メイドカフェ!最高じゃないか!まさかこんな店がこんな所にあったとは!なぜ俺は見落としてたんだ......」
なぜか落ち込む秋多。
「はあ」
ポカンとする柴井。
「しかーし!それよりも何より!猫実好和、奴がこんな天国でバイトしているだと!?」
「あ、ああ」
「合コンだ!」
「え?」
「ネコの奴にスタッフの女の子達との合コンを設定してもらうぞ!」
「はあ?」
勝手に盛り上がる秋多と困り気味の柴井。
そんな二人を他所に、猫実はいつも通りせっせと厨房で働いていた。
「あ、もずきゅん先輩」
彼は食器を片付けながら、キッチンに立つもずきゅんに話しかけた。
「な、なに?」
「実は今日、大学の友達が店に遊びに来るんですよ」
「そ、そうなんだ」
「なので申し訳ないんですけど、後でどこかで、手の空いてるタイミングで一瞬抜けると思いますのでよろしくお願いします」
「ぜ、ぜぜ全然大丈夫だよ!」
「あざます!」
「おお!ここがネコのバイト先の猫カフェか!」
「秋多、くれぐれもはしゃぎ過ぎるなよ」
「なんだよ柴井!もっとアゲアゲで行こうぜ!?」
「猫が嫌がるようなことはするなよな...」
柴井と秋多は、猫実好和のバイト先である猫カフェ『ネコまっしぐランド』を訪れていた。
「よっしゃ!さっそく入るぞ!」
「はいはい行きますか」
柴井&秋多、入店。
「いらっしゃいませ~お二人様ですね?こちらご案内します」
初っ端に対応したネコ娘は、正統派美少女ネコ娘ハヤオン。
秋多は、なぜだか呆然と立ち尽くす。
「お、おい、秋多?どうしたんだ?」
柴井が思わず問いかける。
秋多はおもむろにワナワナと震え出す。
「......おい、柴井。今のはなんだ......」
「え?」
「今の......今の超絶カワイイ猫コス女子はなんだ~!!?」
「と、とりあえず落ち着けって!」
「落ち着いてられるか!アイドル級ネコミミ女子だぞ!?しかもなんだ!あの異常なクオリティの高さは!?」
「いいから落ち着いてくれ!マジでハズイから!......ま、まあ、確かに、まさかの猫耳コス店員には驚いだけど」
「あの~お客様??」
中々進まない二人へハヤオンが怪訝そうに訊ねる。
「あ、すいません!ほら秋多、行くぞ」
柴井が申し訳なさそうにアハハと笑いながら秋多を促す。
「こちらにどうぞ」
「あ、はい」
ハヤオンに案内され壁際の席に着いた二人。
「こちらがメニューになります。お決まりになりましたらお呼びくださいね」
可憐に微笑んでハヤオンはいったん退がっていった。
「ネコの奴は厨房で働いてるんだよな。後で声かけるか。それにしてもここ......」
柴井は店内をきょろきょろ見回し、ごく当たり前の疑問を抱く。
「猫カフェなのに、猫がいない??秋多は猫を見たか?」
「柴井、そんな事はどうでもいいぞ......」
「は?」
「それより見てみろ!スタッフが皆、アイドル級ネコミミ女子ではないか!?なんなんだここは!?天国か!!」
秋多はハイエナのような眼で店内を見渡し興奮の声を上げる。
「あんまり騒ぐなよ頼むから......でも、お前の言うとおりスタッフ全員コスプレしてるな?しかも肝心の猫がいない。これは猫カフェっていうより、猫耳メイドカフェって感じだな」
「猫耳メイドカフェ!最高じゃないか!まさかこんな店がこんな所にあったとは!なぜ俺は見落としてたんだ......」
なぜか落ち込む秋多。
「はあ」
ポカンとする柴井。
「しかーし!それよりも何より!猫実好和、奴がこんな天国でバイトしているだと!?」
「あ、ああ」
「合コンだ!」
「え?」
「ネコの奴にスタッフの女の子達との合コンを設定してもらうぞ!」
「はあ?」
勝手に盛り上がる秋多と困り気味の柴井。
そんな二人を他所に、猫実はいつも通りせっせと厨房で働いていた。
「あ、もずきゅん先輩」
彼は食器を片付けながら、キッチンに立つもずきゅんに話しかけた。
「な、なに?」
「実は今日、大学の友達が店に遊びに来るんですよ」
「そ、そうなんだ」
「なので申し訳ないんですけど、後でどこかで、手の空いてるタイミングで一瞬抜けると思いますのでよろしくお願いします」
「ぜ、ぜぜ全然大丈夫だよ!」
「あざます!」
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