9 / 24
9話 目覚め
しおりを挟む
とにかく音楽というものに疎かった僕は、まず何よりも曲を知らなかったので、ギターで弾くための曲を知りたいと思い、教則本に出てくるアーティストの名前をメモって、そのアーティストのCDをTUTAYAや図書館に行って漁るといった事から始めた。(バイトもしていなくお金が無かったので、CDを買うよりも借りる方法を選んだ。特に図書館は無料なのでこの頃はかなり重宝した)
また、今までは全く見ようともしなかった音楽番組などを観て、今流行っているアーティストや曲のチェックも始めた。
そんな感じで徐々に音楽(ロック)を知っていった僕に、最初にどでかい衝撃を与えたアーティストがある。
そして、おそらくそれが、本当に自分が音楽にどっぷりハマるきっかけであったに違いない。
そのアーティストは、世界中の誰でも知っている、ザ・ビートルズである。
もう、完全にノックアウトされた。
幸いビートルズのCDは図書館にたくさんあったので、片っぱしから借りてはカセットテープに録音して(この頃はまだMDすらなかった)テープがびろびろになるまで超ヘビーローテーションでひたすら聴きまくった。
こうしてビートルズにハマッた事が、音楽そのものにハマる事へと繋がったのである。
これは、自分のその後の人生にも大きな影響を与えたと言っても過言ではない。
それぐらい自分にとって「大きな出逢い」である。
さらに、自分にとってもう一つ、大きな出逢いがある。
それはエックスとの出逢い。
僕はビートルズで完全に音楽に目覚めたのであるが、肝心のギターの方はというと、まだそこまでという感じだった。
もうひとつハマりきらなかったのである。
しかし、エックスとの出逢いによってそれは大きく変化する。
そもそもエックスとの出逢いのきっかけは、二年生の時、同じクラスで仲が良かった男で、大のエックス好きがいたのである。
そいつに無理矢理薦められ、半ば強引に聴かされたのだが、気がついた時には、自分も完全にハマッていた。
ビートルズ同様、ウルトラヘビーローテーションでテープが擦り切れるぐらいに朝から晩まで聴き倒した。
このエックスへの傾倒が、自分をロックへと目覚めさせたのである。
ビートルズが音楽への目覚めなら、エックスはロックへの目覚めである。
このロックへの目覚めが、ギターの没頭へと繋がるのである。
ビートルズとエックスとの出逢い、それは自分にとっては正しく「晴天の霹靂」とでも言える程の衝撃的なものだった。
この脳天直撃の出逢いによって僕は、ゲーム大好き少年から、ロック大好き少年へと様変わりしたのである。
ギターとロックがもはや生き甲斐、いや、生活の一部になっていたほどで、家に居る時は、食事と風呂と睡眠以外は、ギターを弾いているか音楽を聴いているかのどちらかだった。
本当におまえ大丈夫か?というぐらいギターとロックにどっぷりだった。
学校でも、友達とする話といえば真っ先にギターとロックの話だった。
あの曲のリフがどうだ、あの曲のソロがどうだ、そんな話ばかりしていた。
学校の休み時間にはよくこんな遊びをやった。
それは「くちジャム」という遊びだ。
例えば四人いたなら、一人がギター、一人がベース、一人がドラム、一人が歌、というようにパートを分けて、みんなそれぞれのパートのフレーズを一緒に口ずさんでジャムるのだ。
これが「口ジャム」である。
さらには一人で全パートを口ずさむといった荒技もある(暴走)。エアギターならぬエアバンドである。
こんなバカみたいな遊びを本当に毎日のように飽きずにアホみたいにやっていた。
また、今までは全く見ようともしなかった音楽番組などを観て、今流行っているアーティストや曲のチェックも始めた。
そんな感じで徐々に音楽(ロック)を知っていった僕に、最初にどでかい衝撃を与えたアーティストがある。
そして、おそらくそれが、本当に自分が音楽にどっぷりハマるきっかけであったに違いない。
そのアーティストは、世界中の誰でも知っている、ザ・ビートルズである。
もう、完全にノックアウトされた。
幸いビートルズのCDは図書館にたくさんあったので、片っぱしから借りてはカセットテープに録音して(この頃はまだMDすらなかった)テープがびろびろになるまで超ヘビーローテーションでひたすら聴きまくった。
こうしてビートルズにハマッた事が、音楽そのものにハマる事へと繋がったのである。
これは、自分のその後の人生にも大きな影響を与えたと言っても過言ではない。
それぐらい自分にとって「大きな出逢い」である。
さらに、自分にとってもう一つ、大きな出逢いがある。
それはエックスとの出逢い。
僕はビートルズで完全に音楽に目覚めたのであるが、肝心のギターの方はというと、まだそこまでという感じだった。
もうひとつハマりきらなかったのである。
しかし、エックスとの出逢いによってそれは大きく変化する。
そもそもエックスとの出逢いのきっかけは、二年生の時、同じクラスで仲が良かった男で、大のエックス好きがいたのである。
そいつに無理矢理薦められ、半ば強引に聴かされたのだが、気がついた時には、自分も完全にハマッていた。
ビートルズ同様、ウルトラヘビーローテーションでテープが擦り切れるぐらいに朝から晩まで聴き倒した。
このエックスへの傾倒が、自分をロックへと目覚めさせたのである。
ビートルズが音楽への目覚めなら、エックスはロックへの目覚めである。
このロックへの目覚めが、ギターの没頭へと繋がるのである。
ビートルズとエックスとの出逢い、それは自分にとっては正しく「晴天の霹靂」とでも言える程の衝撃的なものだった。
この脳天直撃の出逢いによって僕は、ゲーム大好き少年から、ロック大好き少年へと様変わりしたのである。
ギターとロックがもはや生き甲斐、いや、生活の一部になっていたほどで、家に居る時は、食事と風呂と睡眠以外は、ギターを弾いているか音楽を聴いているかのどちらかだった。
本当におまえ大丈夫か?というぐらいギターとロックにどっぷりだった。
学校でも、友達とする話といえば真っ先にギターとロックの話だった。
あの曲のリフがどうだ、あの曲のソロがどうだ、そんな話ばかりしていた。
学校の休み時間にはよくこんな遊びをやった。
それは「くちジャム」という遊びだ。
例えば四人いたなら、一人がギター、一人がベース、一人がドラム、一人が歌、というようにパートを分けて、みんなそれぞれのパートのフレーズを一緒に口ずさんでジャムるのだ。
これが「口ジャム」である。
さらには一人で全パートを口ずさむといった荒技もある(暴走)。エアギターならぬエアバンドである。
こんなバカみたいな遊びを本当に毎日のように飽きずにアホみたいにやっていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
命の音が聴こえない
月森優月
現代文学
何も聞こえない。私の世界から音が消えた。
その理由が精神的なものだなんて、認めたくなかった。
「生きてる意味ってあるのかな」
心の中で声が聞こえる。それは本当に私の声なのだろうか。
心の奥に眠る、かすかな命の音。
その音に気付いた時、私の世界は少しずつ動き出す。
これは、何も聞こえない世界で足掻く少女の再生の物語。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
創価学会3世のぼくはいかにしてキリスト教徒になったか
れつだん先生
現代文学
創価学会の一族に生まれ、自身も学会員である渡辺透がなぜキリスト教の洗礼を受けたか。
事実に基づいたフィクションである。
間違ったことが書かれていても責めないでください。素人なので。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる