奇跡に祝福を

善奈美

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奇跡に祝福をⅢ side 海斗

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 理玖様、心律様、蒴様、美紅様は舞の準備の為、別室に移動した。その手には新しい舞扇を手にしている。そう言う俺の手にも真新しい舞扇が握られていた。主上に下賜された一振りの舞扇。対で使われる舞扇は簡単に作れるものではない。つまり、三対の舞扇を用意した時点で主上は南條家と北條家が資格を失っている事を知っていたのだ。
 
「蓮様。危ないと感じたら、俺から離れてくださいね」
 
 蓮様は幼子ならが、考えるような仕草をされた。
 
「うーん。かくれてるひとならよわいよね」
 
 蓮様は、にぱっ、と可愛らしく笑みを見せた。確かに大した事はないが(八葉の従者込みで)、二歳児が言い切れるのか。それはそれで、仮にも四神の一族であるのに、そこは本当に問題だぞ。ついでに八葉……。
 
「ですが、怪我などされては理玖様と心律様に合わせる顔がありません」
「だいじょうぶ! ねこさんとトカゲさんが守ってくれるもん」
 
 猫と蜥蜴。もしかして、白虎と青龍の事か。蓮様にかかれば、神獣もペット感覚。いや、守ってくれると言っているから、その強さは認識されてる筈だ。
 
「それに、かいとのとりさんとかめさんもまもってくれるって」
 
 蓮様は更に良い笑顔を見せた。はあ、西條家の後継者は神獣に好かれているようだ。良い傾向ですが、問題は南條家と北條家の元後継者二人と従者二人。何が問題って、主上には生きて連れて来い的に言われましたが、神獣が手加減てくれるのか。俺なら当て身とかで意識を奪ってロープなりで縛り上げるが。周りに八葉の隠密も控えているし。蓮様と星華様に害はないと思うが。
 
「はあ、面倒」
 
 俺の溜め息混じりに吐き出した言葉に、眠っていた星華様が目を覚まされた。そして、俺の顔をペタペタ触り出した。まだ、生まれて半年程度。それでも四神のΩである。言葉は蓮様程達者ではないが、南條家と北條家のボンクラ、否、無能、これも駄目か。とりあえず、あの二人など目でない能力の持ち主。俺の機微に反応して、これは慰めてくれてるのか。
 
「かいとぅ」
 
 蓮様が俺の服を引っ張る。おそらく、動き出したと言いたいのだろう。主上はこうなる事は見越していた筈。それ故の八葉召喚なのだろうが、それの餌がまさかの俺。納得出来ない。俺は八葉、椎葉家の次男だ。単なる次男でスペアですらない。まあ、星華様の婚約者になる前はスペア的存在ではあったが。それ以上に重要なポジションに立った事は理解してる。何より、自身に取り憑いた、否、この言い方は神獣に失礼か。神獣が宿った事が全ての発端……。これも違う。星華様が誕生されてから動き出した。
 
「かいとぅ、うごかないの?」
「あの程度では動く必要もありません」
 
 いや、本当に今代は京葉家か? そっちの能力も落ち気味じゃないのか? え? 南條家と北條家の元後継者だけじゃなく、従者の能力もヤバいのか? いきなり目の前に現れた南條家と北條家の元後継者。理玖様と蒴様は見目麗しいというのに。容姿すら他の下位の華族の者達より劣ってるのか。これはいよいよヤバいな。容姿で能力は決まらないが、神獣的にはアウトだろう。神獣の能力を宿す器としては、問題あるんだろうな。本当に京葉家と常葉家、仕えるべき南條家と北條家の落ちぶれぶりを、本来なら主上に奏上するレベルだ。
 
「たかだか、八葉の分際で主上に目通りが叶うなどっ」
 
 そう叫んだのは南條家の元後継者。否、確かに俺もそう思う。ただの八葉なら目通りする必要もなかった。まさか、神獣の欠片を本当に宿すことになるなど考え及ばなかった。
 
「その点に関しては俺もそう思っているので」
 
 感情が欠落してる感じがする。何というか、本来なら御所に入る事すら許されていない筈である。つまり、この時点で罪は確定している。そこに来て、俺だけではなく一緒にいる蓮様と星華様にも危害が及ぶ。そうなると四神の筆頭、西條家が黙っていない。まさに悪循環である。そこまで考えているのかは非常に謎だが、俺としては関係ないのでコッテリ絞られればいいのだ。
 
「文句なら神獣様に言ってくれないか」
「「は?!」」
 
 二人で揃って阿保面見せないでくれ。背後に回った二つの気配も動揺しているな。八葉の京葉家の二人は今の言葉で察した様だ。躊躇いと言うより、危険を感じた様だな。神獣と言ったのだから、俺にその神獣が宿ったと分かっただろう。四神に継承されていた神獣の欠片が宿主を替えたのだ。この時点で四人は確実に犯罪者だ。まあ、主上は分かっていてこの四人を追い出さなかったんだろうな。お人が悪いと言うか何と言うか。
 
「巫山戯るなっ!」
 
 北條家の元後継者が唸り声を上げた。そして、気になったのでチラリと星華様に視線を向け、蓮様も確認してみる。お二人は何故か途轍もなく冷静である。普通の子供ならここで泣き叫びそうだが。
 
「巫山戯ているのは何方なのか。俺が子供二人といる理由を察してもらいたいものです」
 
 背後の二人は今の俺の言葉で理解した様だ。逃げ腰の気配に呆れて物も言えない。自分の主人が主上に呼ばれていない時点で察していれば、本家の入れ替わりだけで済んだものを。主人と行動を共にした責任は取らなくてはならない。
 
「はあ。俺がどうしてこんな目に遭わなくてはならないんだ」
「かいとぅ。うしろのふたりいなくなった」
「そうですね。流石に真実を告げれば理解しますからね」
 
 おそらく、当主に訊きに行ったんだろう。京葉家と常葉家は既に入れ替わりの準備に入っている。問題は仕えるべき主人が生まれていない点。神獣も馬鹿ではないので、星華様が成人されるのを目処に仕える者を選び出すだろう。それまでは二家が欠ける形になる。
 
 目の前の二人はと言えば、何時迄も現れない従者に苛立っている様に見える。幾ら苛立っても二人はもう居ないんだが。
 
「分からないですか?」
 
 俺は呆れた様に言葉を吐き出した。何時迄経っても従者は来ないぞ。何より囲まれてるな。葛葉家だろうな。何時になくやる気がある様に感じるのは気のせいじゃないだろうな。何せ、南條家と北條家に振り回された筆頭だ。
 
「主上は南條家と北條家を封じました。今代の当主も実質、その権力を凍結されたのですよ」
 
 この言葉で理解出来るか出来ないかが分かれ目だな。おそらく、理解しないだろう。権力の凍結とは、ほぼ、傀儡と変わらない。四神と名乗るのは許すが、その他の権利の行使は許さない。つまり、四神なのだと言う事すら恥ずかしい状態になってしまったのだが、果たしてこの二人が察する事が出来るのか。
 
「何を言ってるんだ。四神は何があっても四神だろう?!」
「はあ、そこからですか」
 
 南條家の元後継者よ、少なくとも一度は入れ替えがあったのだ。その事実を知らないのだろうか。
 
「四神は今まで何回か入れ替わっています。直近は南條家でしょうか。神獣に見捨てられると、次代の者に神獣の欠片が宿らなくなると聞いています」
 
 俺は仕方ないと説明を始めた。果たして、何処まで理解出来るのか。それについては謎である。
 
 二人の顔が何を言っているのだと、阿保面を晒している。仮にも華族であり、しかも四神に名を連ねていると言うのに。ここまで理解力も、考える能力もないのなら、華族とは言えないだろう。この能力の低さでは平民落ちだな。その平民より能力がないのではないだろうか。何せ努力をした事がないのだから。しかも、神獣の欠片についてしらないのか。それに、京葉家の二人。あの二人も能力が低いだろう。普通なら、危険だと分かっていても、主人の側を離れるものではない。俺は今回特例的に理玖様から離れていはいるが、それでもアンテナは何時も理玖様に向けている。俺は従者であると同時に護衛の任も受け持っている。
 
「今代、南條家と北條家の後継者、つまりお二人ですが、神獣の欠片が宿っていませんよね。その時点で四神の名を持つ、南條家と北條家を継ぐ事はできませんよ。何故、主上が目通りを許さないのか、それが事実であり真実です」
 
 決定的な言葉を投げ付けた。本来なら、これを告げなくてはならないのは他でもない父親だ。その父親は認めたくなかったのだろう。自身に宿る神獣の欠片が微弱なものである事実も、生まれてきた後継者が神獣の欠片を宿していなかった事も。主上には全て見えているのだ。四神に宿る神獣の欠片の存在を。俺としては不本意だが、理玖様と蒴様の策略で完全に宿してしまった。仮とは言え、宿主になってしまったのだ。聞くところによると、神獣の欠片は一度宿ると死ぬまで離れないらしい。凄い時は魂に宿ってしまうとか。そうなると、本来の四神に転生しなかった場合、入れ替わりが起こるらしい。別の場所に神獣の欠片を宿した赤子が生まれてしまうからだ。ん? 今、嫌な感じがしたぞ。
 
「かいとぅ、どうしたの?」
 
 蓮様に声を掛けられ我にかえる。呆けている場合ではない。
 
「何でもありませんよ」
「うん」
 
 幾ら能力の高いαと言えどまだ幼児。納得していただけた様で安心だ。
 
「理解されましたか?」
 
 俺は目の前の二人に問い掛けたのだが、その表情では理解してないな。空気がざわり、と揺れた様な気がした。蓮様と俺に宿っている神獣の欠片が警戒を始めた。
 
「巫山戯るな!」
 
 懐から何かを取り出した北條家の元後継者。光を反射しているので、普通に考えて刃物だろう。御所に刃物を持ち込めるのは御所の護衛をしている衛士だけだ。おそらく、持ち込まれた事を分かっていて敢えて野放しにしたのだろう。言い逃れ出来ない様に、父親が庇えない様に。徹底して叩きのめす気か。こうなっては出すしかない。腕に星華様を抱き、足元には蓮様。一人と違って行動に制限が付く。此方に走り込んみ、腕を振り上げる。その手には間違いなく刃渡りが長めのナイフが握られていた。俺は意識を集中し、右手に意識を向ける。現れた刀は装飾の美しいものだが、刀身から感じる力は尋常ではない。その刀でナイフの刃を受けた。
 
「何?!」
「そんな物何処から出した?!」
 
 ボンクラ二人が動揺してる。否、周りに潜んでいる葛葉家の隠密もか。
 
「その質問には答えかねます」
 
 俺はそう言うと、軽い動作で北條家の元後継者を弾き飛ばした。そして、動き出した葛葉家の隠密。あっという間に二人を取り囲み押さえつける。二人は抵抗するが、多勢に無勢だ。
 
「どうして御所に刃物を持ち込めたと思いますか?」
 
 俺の質問に二人は目を見開いた。警備が厳重な御所である。入る前には必ず身体検査を受けるのだ。四神と言えど丸腰で御所に入らねばならない。入れる者も限られる。その為に、従者となる者は素手での体術習得は必須なのだ。当主と後継者に付く従者は御所に入る事が可能だからだ。だからこその従者であり護衛なのである。初等部に入る前にはある程度の体術は仕込まれる。子供故にそれ程の精度は望めないが、それでも従者となった以上、泣き言は許されない。
 
「主上は知っておられる。招かれざる客が入り込んでいる事も。陸でもない行動を取る事も。何故、短絡的に跡をつけたり、襲いかかったりしたんです。何もしなければ、ただ、四神の名を剥奪されるだけで済んだ」
 
 主上はもしかしたら父親込みで捕らえるつもりであるのかもしれない。野放しは平民になったとしても陸な事にならず、それどころか周りに迷惑をかける。ならば、はっきりとした罪状を作ってもらうしかない。しかも、息子二人の教育をきちんとしてこなかった両親にまで矛先が向く。成人していると言う理由では言い逃れ出来ないだろう。何せ四神は華族の筆頭。手本となる行動を取らなければいけない立場だ。それであるのに、破落戸と大差ない行動。西條家の後継者である蓮様を危険に晒したのだ。しかも、生まれて半年程の星華様にも刃を向けたことになる。理由は俺が腕に抱き上げているからだ。西條家のみならず、東條家のご隠居夫妻をも敵に回す所業である。何せ、東條家のご隠居夫妻は蓮様と星華様にメロメロなのである。
 
「お二人だけではなく、ご両親にも主上は采配されるでしょう。それに関しては俺では考え及びませんが、覚悟はされたほうがいい」

 二人は力が抜けた様に抵抗をやめた。今まで散々、短絡的に行動し、その度に父親が揉み消していたようだが、今回はそうはいかない。主上が座す御所である。少し考えれば分かりそうなものだが、それだけ甘えていたのだろう。最終的には親が何とかしてくれると。今やその親も当てにはならない。権力を凍結され名前だけの四神となるのだ。それならば、返上した方がいいに決まっている。
 
 大人しく葛葉家の隠密に連行されて行く二人。ある意味、祖先の行動の皺寄せが来ただけなのだ。しかし何の努力もせず、好き勝手していたのは他でもない本人達である。そして、俺の目の前には葛葉家の当主が現れる。そして、片膝を付いて頭を垂れた。
 
「新たなる四神の一角を担う方だと確認致しました」
 
 俺はこれ見よがしに溜め息を吐いた。俺としては四神になるつもりもなく、神獣にしても親としての資格だけだと認識している筈である。
 
「俺は四神ではありませんよ。あくまで、次代の親として選ばれただけです」
 
 葛葉家の当主は頭を上げると、スッと目を細めた。
 
「そうであったとしても、力が物質として顕現しておられる。つまり、与えられた力は破格のものだと推察します」
 
 ああ、隠密だからか。ある程度は皇家から情報を貰っているのか。四神の従者としての役目を持つ四家は詳しい事情は教えてもらえない。従者となった者が主人からの信頼を得て教えてもらえる場合はある。俺は理玖様に神獣について教えて貰えた。隠密故、集める情報の信憑性を確実にする為に、神獣に付いても教えられていると考えるのが自然である。
 
「この刀の謂れ、知っているんですか?」
「今代は東宮様も力が物質化されております。先程、主上から理玖様と蒴様も物質化されたと伺いました。海斗様についてはその目で確認せよと」
 
 体から力が抜けそうだ。俺は諦めた様に刀から手を離した。手から離れた瞬間落下したが、直ぐ揺らめいて俺の体の中に戻った。ああ、顕現している間は体の中の力が一部、外に出ているのか。最初に顕現させた時は驚きで気が付かなかったが、それは確実に俺の中に宿った力の一部なんだな。
 
「もう少しで奉納舞いの時間になります。海斗様も着替える様にと主上から命令を受けています」
 
 本当に舞わないと駄目なのか。衣装……、否、その辺りも抜かりないだろう。八葉、椎葉家の次男でしかないと言うのに。完全ではないにしても、四神としての義務まで付随されるのか。諦めきれない自分にほとほと呆れるが、それでも、俺は理玖様の従者であると言う自負を捨てるつもりはない。一生涯、真に仕えるのは理玖様である。四神になってしまっては主上に忠誠を誓わなくてはならなくなる。それは俺の心に反する。
 
「お気持ちは察しますが、我々、八葉。既に海斗様が四神の一角であると伝えられております。公の場では四神の方と認識して下さい」
 
 つまり、普段は理玖様付きの従者として。皇家絡みの事案には四神の者として行動せよ、という意味か。
 
「かいとぅ。かいとはとってもすごいんだよ」
 
 蓮様が子供らしく笑みを見せ、そん事を言った。神獣の事を言わなかったのは理玖様に禁止されているからか。葛葉家の当主ですら、今の時点で俺に付いている神獣の数までは教えられない。奉納舞いをすれば嫌でも分かるが、その舞いを見る事が出来るのは皇家の者と四神の者だけだ。
 
「諦めます」
 
 脱力した様に呟けば、葛葉家の当主は目を細め頷いた。もう、逃げる事も出来ない。舞扇を下賜された時点で、素直に諦める事が出来ていれば良かったのだが、その部分を諦めたくなかったのだ。
 
 俺は促されるまま葛葉家の当主の後をついて行く。理玖様の従者として、四神の二角、南條家と北條家の当主の親として、納得出来ないまでも受け入れると、俺はこの時覚悟を決めた。
 
 
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