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44 温泉旅館・暁と雪兎の場合4※(暁視点)
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何時も雪兎の中は温かくて、少しキツくて、でも、包み込まれてる感じがする。中に欲しいって強請られると、ここに居てもいいんだという気持ちになれる。普段、ほんわかしている雪兎が鋭く指摘してくるのは正直困りものなんだけど。
「痛くない?」
「……ん、へ……き……」
小さく息を吐き出した姿が艶っぽくって困る。瞳も潤んでるし、上気した頰は破壊的に可愛いし。本人に言うと思い切り否定するから、最近は心の中に止めてる。まあ、稀に本心が口を吐くけど。
「……はぁ」
少し動くと可愛い啼き声を聞かせてくれる。でも、刺激が足りないのかな? 俺を睨んできた。
「意地悪なの? 中途半端は嫌なの……」
「してないよ。ただ、雪兎を堪能してるの」
これは本当。それに挿れて直ぐにイキそうになっちゃったから、休んでるっていうのもある。雪兎は何回でもイかせてあげたいけど、俺は我慢するの。長く楽しみたいし。まあ、何方にしても雪兎には辛いかも。
最初はゆっくりだった動き。加減をしようと思いはするんだけど、結局呑まれるんだ。
「……ふっ」
雪兎が一番感じる場所を狙って腰を振った。思い切りのけぞった体が胸を突き出すような形になって、思わずそこへ食らいついた。
「……同時は……無理!」
「気持ちいいんでしょう?」
「……そこ……で、はぁ……喋ら……な……で!」
本当に敏感。雪兎の肌を堪能しながら、中を味わう。直接触らなくてもイケたということは、体が過剰に敏感になってるってこと。しかも、一度イっているから尚更だと思うけど。
「……雪兎」
耳元で名前を囁くと驚いたように視線を向けてきた。
「好き、ずっと、側にいて」
その言葉に反応したのか、雪兎の後ろがキュっと締まった。
「今、言うの……反則! ひゃ!」
雪兎は言葉に弱い。それは最初の時で確認済みだから。言葉で嬲ると恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせて震える。小動物のようで可愛い。
「ねえ、イク姿を見せて」
耳に息を吹きかけて、それを食んだ。
「ぼ……、くだけ……、は……、イヤ!」
俺が雪兎の中を穿つから、言葉をはっきり言えてない。それに、もう、グズグズになってるんだと思う。俺が語りかけている言葉に、反射的に返してるんだろうけど。
「うん。でも、雪兎がイって」
耳を舌で刺激して雪兎を追い詰める。
「……もう……」
「限界でしょう? 中が凄くうねってる。俺に絡みついてくるし」
雪兎を堪能しながら、律動を速めた。可愛い口から放たれる嬌声が俺の耳を侵す。可愛い啼き声が部屋中に木霊する。ずっと蜜を溢れされていた場所が反応する。体が強張って、イかないように我慢していたせいなのか。弾けた白濁が雪兎の顔まで届いた。
「……ん……」
多分、余韻を堪能したいんだろうけど、俺は容赦なく中を刺激してやる。イった瞬間の締め付けが強すぎて、軽く俺も弾けそうになったんどけど、あえて堪えた。
「待って! 今は、動かな、で!」
「駄目。中がうねってるし、こんなに気持ちよくて止められない」
俺は雪兎を何度も追い詰め、気が付いた時には空が白み始めてた。意識はあるようだけど、朦朧としているのは見ただけでわかる。何度か雪兎の中で達して、その滑りを借りて更に追い立てた。唇を貪って、身体中に舌を這わせた。
「雪兎、愛してる」
俺の小さな呟きに、雪兎は反応を示してくれなかった。だから、言ったんだけど。この言葉は雪兎が正気の時には言えない。縛り付けてしまいそうだから。手放す気は更々ないんだけどね。
意識を失った雪兎の頰を手で撫でて、小さなキスを頰に落とした。
「痛くない?」
「……ん、へ……き……」
小さく息を吐き出した姿が艶っぽくって困る。瞳も潤んでるし、上気した頰は破壊的に可愛いし。本人に言うと思い切り否定するから、最近は心の中に止めてる。まあ、稀に本心が口を吐くけど。
「……はぁ」
少し動くと可愛い啼き声を聞かせてくれる。でも、刺激が足りないのかな? 俺を睨んできた。
「意地悪なの? 中途半端は嫌なの……」
「してないよ。ただ、雪兎を堪能してるの」
これは本当。それに挿れて直ぐにイキそうになっちゃったから、休んでるっていうのもある。雪兎は何回でもイかせてあげたいけど、俺は我慢するの。長く楽しみたいし。まあ、何方にしても雪兎には辛いかも。
最初はゆっくりだった動き。加減をしようと思いはするんだけど、結局呑まれるんだ。
「……ふっ」
雪兎が一番感じる場所を狙って腰を振った。思い切りのけぞった体が胸を突き出すような形になって、思わずそこへ食らいついた。
「……同時は……無理!」
「気持ちいいんでしょう?」
「……そこ……で、はぁ……喋ら……な……で!」
本当に敏感。雪兎の肌を堪能しながら、中を味わう。直接触らなくてもイケたということは、体が過剰に敏感になってるってこと。しかも、一度イっているから尚更だと思うけど。
「……雪兎」
耳元で名前を囁くと驚いたように視線を向けてきた。
「好き、ずっと、側にいて」
その言葉に反応したのか、雪兎の後ろがキュっと締まった。
「今、言うの……反則! ひゃ!」
雪兎は言葉に弱い。それは最初の時で確認済みだから。言葉で嬲ると恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせて震える。小動物のようで可愛い。
「ねえ、イク姿を見せて」
耳に息を吹きかけて、それを食んだ。
「ぼ……、くだけ……、は……、イヤ!」
俺が雪兎の中を穿つから、言葉をはっきり言えてない。それに、もう、グズグズになってるんだと思う。俺が語りかけている言葉に、反射的に返してるんだろうけど。
「うん。でも、雪兎がイって」
耳を舌で刺激して雪兎を追い詰める。
「……もう……」
「限界でしょう? 中が凄くうねってる。俺に絡みついてくるし」
雪兎を堪能しながら、律動を速めた。可愛い口から放たれる嬌声が俺の耳を侵す。可愛い啼き声が部屋中に木霊する。ずっと蜜を溢れされていた場所が反応する。体が強張って、イかないように我慢していたせいなのか。弾けた白濁が雪兎の顔まで届いた。
「……ん……」
多分、余韻を堪能したいんだろうけど、俺は容赦なく中を刺激してやる。イった瞬間の締め付けが強すぎて、軽く俺も弾けそうになったんどけど、あえて堪えた。
「待って! 今は、動かな、で!」
「駄目。中がうねってるし、こんなに気持ちよくて止められない」
俺は雪兎を何度も追い詰め、気が付いた時には空が白み始めてた。意識はあるようだけど、朦朧としているのは見ただけでわかる。何度か雪兎の中で達して、その滑りを借りて更に追い立てた。唇を貪って、身体中に舌を這わせた。
「雪兎、愛してる」
俺の小さな呟きに、雪兎は反応を示してくれなかった。だから、言ったんだけど。この言葉は雪兎が正気の時には言えない。縛り付けてしまいそうだから。手放す気は更々ないんだけどね。
意識を失った雪兎の頰を手で撫でて、小さなキスを頰に落とした。
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