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暁×雪兎編
15 言葉嬲り※(雪兎視点)
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口の中に入って来た、生温かいモノ。それが、僕の舌を捉えようとしたから、本能的に逃げを打ったんだ。それなのに、その舌は確実に意志を持って、僕の舌に絡みついた。
聞いてたから知っていたし、理解もしてるけど、その時は、嫌じゃないのかな、って漠然と思ってた。
最初は遠慮がちだった動き。その動きが、確実に激しくなったんだ。角度が変わったって思ったら、更に深く入り込んで来た。嫌じゃないけど、口内を我が物顔で動き回る。その動きに翻弄されて、なすがままの僕って、どうなの!
耳に届くのは水音で、それが、とってもエロい感じで、舌がいろんなところをくすぐる度、お腹の辺りがモゾモゾする。それに、息が出来ない! 酸素が欲しいのに、それが許されなくって、頭がボーっとしてくる。
「んっ!」
舌を思いっきり吸われて、チュッてした音と共に、唇を塞いでいた熱が少し離れた。息が出来るって、必死で酸素を取り込む。自分でも、息切れが凄いって思って、それが、凄く恥ずかしかった。
「エロっ」
今の声は暁なのに、言ってることが理解出来ない。エロ、って誰に向けてるの?
「雪兎、その表情、ヤバイから」
僕、変な顔してるの? 分かることなんて、体に力が入らなくて、顔の筋肉も緩んでることくらいだし。座ってるから、大丈夫だけど、立ってたら、腰砕けてるかも。だって、下半身がありえないことになってるし!
「本当に、食べちゃいたくなる。食べるけどね」
はっきり、宣言しないで! この位置だと、逃げるに逃げられないし!
「嫌じゃない?」
うん。普通、人の舌が入ってきたら不快に思うと思んだけど、不思議と嫌じゃない。ちょっと、ありえない方に、体が反応するのが問題だけど!
「いっ……、嫌じゃ……、ない」
うまく、言葉が出てこないし! うう、こんなことなら、詳しく知らな方が良かったよ。クウちゃんと美和さん! 僕、ちょっと、珍しく怒りを感じるよ! だって、次、何されるか、漠然と分かるんだもん!
「グルグルしてるね。想像しちゃうんだ?」
もう既に、今のキスで脳に霞がかかってるんだけど、そっちの脳はスッキリ、ハッキリ、覚醒してるんだもん!
「初心なのに、知識だけあると、恥ずかしいんでしょう」
また、顔に熱が集まってくる。それに、何気に、言葉嬲りされてる?! さっきから、そうかなぁ、とは思っていたけれども!
「雪兎は本当に可愛い。苛めがいあるし」
確信犯なの! 不愉快ではないけど、心臓が口から飛び出るくらい恥ずかしいよ。それに、顔が固定されてるから、反らせないし! 絶対、変な顔してるし! それに、なんか、呼び方がユキから雪兎に変わってるし! そのせいか、更に意識しちゃって、どうしていいか分かんないし!
それに、暁はどうして、……やり方知ってるの? 誰かと経験あるの!? 僕は完全に、教え込まれたんだけども!
「なんか、質問したそうだね?」
嘘!? 顔に出てたの?! ボンって、顔に血が集まって、暑いんだけど!
「素直だね。もう、顔見ただけで、何考えてるのか分かるし」
そんな、爽やかに言われても、瞳の奥が危ない感じだし! 肉食獣に見えるんだけど!
「経験はないからね、兄さんは節操なしって、飛弾野さんは言ってたけど」
今、サラッと凄いこと言った! 貴羅さんって、やっぱり、危険な人なの!
「俺の知識はネット。いつか、雪兎としたかったし」
もう、上がる血がない……。もう、これ以上ないくらい、真っ赤だと思うし。それに、顔、離して。もう、恥ずかしすぎて、でも、固定されてるから背けることも出来ないし……。
「こんなので、恥ずかしがってたらどうするの? もっと、凄いことも教えられてるでしょう?」
確かに、もう、あり得ないくらい、恥ずかしいことも教えられてるけど、実践出来ない内容だよ。僕、泣きたくなってきた。そのつもりで、覚悟してここに来たけど、こんなに恥ずかしいなんて思わなかった。
「覚悟して。最後までするから」
そんな、覚悟を促さないで! もう、一杯一杯だから!
聞いてたから知っていたし、理解もしてるけど、その時は、嫌じゃないのかな、って漠然と思ってた。
最初は遠慮がちだった動き。その動きが、確実に激しくなったんだ。角度が変わったって思ったら、更に深く入り込んで来た。嫌じゃないけど、口内を我が物顔で動き回る。その動きに翻弄されて、なすがままの僕って、どうなの!
耳に届くのは水音で、それが、とってもエロい感じで、舌がいろんなところをくすぐる度、お腹の辺りがモゾモゾする。それに、息が出来ない! 酸素が欲しいのに、それが許されなくって、頭がボーっとしてくる。
「んっ!」
舌を思いっきり吸われて、チュッてした音と共に、唇を塞いでいた熱が少し離れた。息が出来るって、必死で酸素を取り込む。自分でも、息切れが凄いって思って、それが、凄く恥ずかしかった。
「エロっ」
今の声は暁なのに、言ってることが理解出来ない。エロ、って誰に向けてるの?
「雪兎、その表情、ヤバイから」
僕、変な顔してるの? 分かることなんて、体に力が入らなくて、顔の筋肉も緩んでることくらいだし。座ってるから、大丈夫だけど、立ってたら、腰砕けてるかも。だって、下半身がありえないことになってるし!
「本当に、食べちゃいたくなる。食べるけどね」
はっきり、宣言しないで! この位置だと、逃げるに逃げられないし!
「嫌じゃない?」
うん。普通、人の舌が入ってきたら不快に思うと思んだけど、不思議と嫌じゃない。ちょっと、ありえない方に、体が反応するのが問題だけど!
「いっ……、嫌じゃ……、ない」
うまく、言葉が出てこないし! うう、こんなことなら、詳しく知らな方が良かったよ。クウちゃんと美和さん! 僕、ちょっと、珍しく怒りを感じるよ! だって、次、何されるか、漠然と分かるんだもん!
「グルグルしてるね。想像しちゃうんだ?」
もう既に、今のキスで脳に霞がかかってるんだけど、そっちの脳はスッキリ、ハッキリ、覚醒してるんだもん!
「初心なのに、知識だけあると、恥ずかしいんでしょう」
また、顔に熱が集まってくる。それに、何気に、言葉嬲りされてる?! さっきから、そうかなぁ、とは思っていたけれども!
「雪兎は本当に可愛い。苛めがいあるし」
確信犯なの! 不愉快ではないけど、心臓が口から飛び出るくらい恥ずかしいよ。それに、顔が固定されてるから、反らせないし! 絶対、変な顔してるし! それに、なんか、呼び方がユキから雪兎に変わってるし! そのせいか、更に意識しちゃって、どうしていいか分かんないし!
それに、暁はどうして、……やり方知ってるの? 誰かと経験あるの!? 僕は完全に、教え込まれたんだけども!
「なんか、質問したそうだね?」
嘘!? 顔に出てたの?! ボンって、顔に血が集まって、暑いんだけど!
「素直だね。もう、顔見ただけで、何考えてるのか分かるし」
そんな、爽やかに言われても、瞳の奥が危ない感じだし! 肉食獣に見えるんだけど!
「経験はないからね、兄さんは節操なしって、飛弾野さんは言ってたけど」
今、サラッと凄いこと言った! 貴羅さんって、やっぱり、危険な人なの!
「俺の知識はネット。いつか、雪兎としたかったし」
もう、上がる血がない……。もう、これ以上ないくらい、真っ赤だと思うし。それに、顔、離して。もう、恥ずかしすぎて、でも、固定されてるから背けることも出来ないし……。
「こんなので、恥ずかしがってたらどうするの? もっと、凄いことも教えられてるでしょう?」
確かに、もう、あり得ないくらい、恥ずかしいことも教えられてるけど、実践出来ない内容だよ。僕、泣きたくなってきた。そのつもりで、覚悟してここに来たけど、こんなに恥ずかしいなんて思わなかった。
「覚悟して。最後までするから」
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