10 / 14
9
しおりを挟む
時は過ぎて王国にて。
「メアリよ。今日は俺にいつもの頼む。いつも国王ばかりだったから、溜まりに溜まっているんだ。メアリにされるのは気持ちがよくて、耐えろと言われる方が無理な話だ。早くしてくれ。」
国王の側近は椅子に座ってメアリにある命令をした。
「かしこまりました。」
メアリはそう言うと側近の前に向かい合うように座った。
そして側近を奉仕しようとした時。
「ほう。国王も我との契約を忘れたみたいだな?これはれっきとした契約違反ぞ?」
側近の後ろで呆れたような声がしたと思ったら、「ぶぎゃあ」と声がして、側近が白目をむいて天井を見ている。
メアリは側近の後ろを見ると、そこにはサタンとレオンが立っていた。
「お主がメアリか?リオンが待っておる。一緒に来てもらうぞ。」
サタンがそう言うと、レオンがメアリの隣にやってきて腕を掴んだ。
「リオンはこのことは知っているのですか?」
メアリはサタンに聞くと代わりにレオンが「大丈夫だ。心配するな。」と答えて歩き出した。
それを確認したサタンは、側近に向かって火を放った。
そしてサタンは次の場所に向かった。
なんか外が騒がしい・・・。
ミーヤが寝ていると外の騒がしさで目が覚めた。
そして外を見るとあたりは火の海、魔人が大暴れしていた。
「なにこれ・・・なんで魔人がいるの・・・?」
ミーヤはこの光景が信じられなくて、外を眺めながら茫然としていた。
「お主がミーヤか?リオンとメアリが待っておる。一緒に来てもらおう。」
後ろから声がしてミーヤは振り返った。すると、そこにはサタンがいた。
「どうしてあなたがここにいるの?リオンを生贄として連れ去ったくせに!今度は私を殺すつもりなんでしょ?そうはいかないわ!」
ミーヤはサタンの話など聞く耳もたずで、手に持っていたナイフをサタンに振りかざした。
だが、サタンは簡単に避けてミーヤの後ろに回り、気絶させた。
「これで心置きなくこの国を滅ぼすことが出来るわ。」
サタンはそう言うと、いつの間にかそばにいたレオンにミーヤを託して、国を滅ぼしに行った。
それから王国が壊滅するには時間はかからなかった。
と言っても、サタンが2人の保護に回っている間、エルビノとフェルの2つの部隊が大暴れしていたおかげで、王国きっての特殊部隊も壊滅していた。
「ひぃ~・・・助けてください~~~何でもしますから~~~~うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
国王はサタンの足にしがみ付いて、生き延びようと試みるが無残にも切られてしまう。
「貴様、我との契約を忘れたのか!今更何でもすると言われても許さんぞ!」
サタンは怒りをぶつけるかのように国王に言い放ち、国王を切りつけた。
「ふっ・・・無様なものだ。我にばれないとでも思ったか。馬鹿な人間め。」
サタンは死んでいる国王に向かって言い放つと、その場を後にした。
「サタン様。サタン様の言いつけ通り2人は安全な場所へ避難させました。」
レオンがサタンに報告するとサタンは不敵な笑みをして一言。
「さて、最後の仕上げをするぞ」
その後イグラン王国は瞬く間に国は滅んでいった。
これも全部エルビノが作戦を立ててくれたおかげだ。
後で報酬を倍にしてやらねばな。
サタンは素敵な笑みを浮かべ、心の中でエルビノに礼を言った。
魔王国に帰ったサタンは、もう休んでいるリオンの部屋に行った。
そして寝ているリオンのそばに行くと、そっと頭に手を置いて頭を撫でた。
「リオンよ、はよ我のもとに来い。」
小声でつぶやくと、サタンは部屋から出て行った。
「メアリよ。今日は俺にいつもの頼む。いつも国王ばかりだったから、溜まりに溜まっているんだ。メアリにされるのは気持ちがよくて、耐えろと言われる方が無理な話だ。早くしてくれ。」
国王の側近は椅子に座ってメアリにある命令をした。
「かしこまりました。」
メアリはそう言うと側近の前に向かい合うように座った。
そして側近を奉仕しようとした時。
「ほう。国王も我との契約を忘れたみたいだな?これはれっきとした契約違反ぞ?」
側近の後ろで呆れたような声がしたと思ったら、「ぶぎゃあ」と声がして、側近が白目をむいて天井を見ている。
メアリは側近の後ろを見ると、そこにはサタンとレオンが立っていた。
「お主がメアリか?リオンが待っておる。一緒に来てもらうぞ。」
サタンがそう言うと、レオンがメアリの隣にやってきて腕を掴んだ。
「リオンはこのことは知っているのですか?」
メアリはサタンに聞くと代わりにレオンが「大丈夫だ。心配するな。」と答えて歩き出した。
それを確認したサタンは、側近に向かって火を放った。
そしてサタンは次の場所に向かった。
なんか外が騒がしい・・・。
ミーヤが寝ていると外の騒がしさで目が覚めた。
そして外を見るとあたりは火の海、魔人が大暴れしていた。
「なにこれ・・・なんで魔人がいるの・・・?」
ミーヤはこの光景が信じられなくて、外を眺めながら茫然としていた。
「お主がミーヤか?リオンとメアリが待っておる。一緒に来てもらおう。」
後ろから声がしてミーヤは振り返った。すると、そこにはサタンがいた。
「どうしてあなたがここにいるの?リオンを生贄として連れ去ったくせに!今度は私を殺すつもりなんでしょ?そうはいかないわ!」
ミーヤはサタンの話など聞く耳もたずで、手に持っていたナイフをサタンに振りかざした。
だが、サタンは簡単に避けてミーヤの後ろに回り、気絶させた。
「これで心置きなくこの国を滅ぼすことが出来るわ。」
サタンはそう言うと、いつの間にかそばにいたレオンにミーヤを託して、国を滅ぼしに行った。
それから王国が壊滅するには時間はかからなかった。
と言っても、サタンが2人の保護に回っている間、エルビノとフェルの2つの部隊が大暴れしていたおかげで、王国きっての特殊部隊も壊滅していた。
「ひぃ~・・・助けてください~~~何でもしますから~~~~うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
国王はサタンの足にしがみ付いて、生き延びようと試みるが無残にも切られてしまう。
「貴様、我との契約を忘れたのか!今更何でもすると言われても許さんぞ!」
サタンは怒りをぶつけるかのように国王に言い放ち、国王を切りつけた。
「ふっ・・・無様なものだ。我にばれないとでも思ったか。馬鹿な人間め。」
サタンは死んでいる国王に向かって言い放つと、その場を後にした。
「サタン様。サタン様の言いつけ通り2人は安全な場所へ避難させました。」
レオンがサタンに報告するとサタンは不敵な笑みをして一言。
「さて、最後の仕上げをするぞ」
その後イグラン王国は瞬く間に国は滅んでいった。
これも全部エルビノが作戦を立ててくれたおかげだ。
後で報酬を倍にしてやらねばな。
サタンは素敵な笑みを浮かべ、心の中でエルビノに礼を言った。
魔王国に帰ったサタンは、もう休んでいるリオンの部屋に行った。
そして寝ているリオンのそばに行くと、そっと頭に手を置いて頭を撫でた。
「リオンよ、はよ我のもとに来い。」
小声でつぶやくと、サタンは部屋から出て行った。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
【完結】理不尽な婚約破棄に母親が激怒しました
紫崎 藍華
恋愛
突如告げられた婚約破棄。
クリスタはバートラムに完全に愛想を尽かした。
だが彼女の母親が怒り、慰謝料請求をしろと言い出したのだ。
クリスタは仕方なく慰謝料請求をした。
それが泥沼の始まりだった。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
あなたを愛するつもりはない、と言われたので自由にしたら旦那様が嬉しそうです
あなはにす
恋愛
「あなたを愛するつもりはない」
伯爵令嬢のセリアは、結婚適齢期。家族から、縁談を次から次へと用意されるが、家族のメガネに合わず家族が破談にするような日々を送っている。そんな中で、ずっと続けているピアノ教室で、かつて慕ってくれていたノウェに出会う。ノウェはセリアの変化を感じ取ると、何か考えたようなそぶりをして去っていき、次の日には親から公爵位のノウェから縁談が入ったと言われる。縁談はとんとん拍子で決まるがノウェには「あなたを愛するつもりはない」と言われる。自分が認められる手段であった結婚がうまくいかない中でセリアは自由に過ごすようになっていく。ノウェはそれを喜んでいるようで……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる