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ここは南大陸にある小さな国、イグラン王国。
私はこの国で第2王女リオンとして誕生。19年の時を生きている。そしてこの国では珍しい黒髪で、オレンジ色と薄い緑の瞳をしている。
小さい頃から英才教育を受けて人前に出ても恥ずかしくないように教育を受けてきた。
そんなこの国では100年に1度魔王が襲来してくる。
その時に生贄を差し出さなくてはいけない。という決まりがあった。
そうすればまた100年は安泰に暮らすことができるとか。
前回の魔王襲来が100年前だから、リオンも半分信じていなかった。
「ねぇリオン。今年魔王襲来の年って言われてるけど、本当に来るのかしら。」
そう話してきたのは友人のミーヤ。金髪ツインテールで薄い茶色の瞳をしていて、豪華なピンクのドレスを着用している。
私の中で一番話しやすくて信用できる唯一の親友。
今日は私でお茶会をしている。
「そうねぇ。前回が100年前だと信じられないわよねぇ・・・。私も信用してないもの。」
そう2人で笑いあいながら話をしていた。
そんな時使用人がやってきた。
「リオン様。お楽しみのところ申し訳ありません。国王がお呼びです。至急王室へ。」
使用人は申し訳なさそうにリオンにそう言った。
「今更何の用だっていうのよ。今まで散々な扱いを私にしてきたのに。」
リオンは突然の呼び出しに怒って使用人に思わず言ってしまった。
「私も国王がリオン様にしてきたことをたくさん見てきました。ですが、国王の言うことは絶対ですので、お願いします。一緒に来てください。」
使用人が深々と頭を下げて言うもんだから、リオンも困った顔をして
「あなたが頭を下げることないのよ。私も酷いこと言ったわ。ごめんなさい。おとなしくついていくわ。」
リオンは使用人にそう言うとミーヤのほうを向いた。
「ミーヤ。ごめんなさい。お父様に呼ばれてしまったの。この埋め合わせはいつかさせて?」
ミーヤはリオンの目を見て笑いながら
「大丈夫!また近いうちお茶会しましょ!リオン行ってらっしゃい」
と言ってリオンを見送った。
「それにしてもさっきリオンが言った通り、今更何の用なのかしら。なんか嫌な予感がするわ。」
ミーヤはそう思いながらお茶会会場を後にした。
~王室~
王室の扉の前に着いたリオンは深く深呼吸をして扉を見つめた。
「リオン様がいらっしゃいました」
使用人の声の後に王室の扉が開いた。
そこには国王や王女の他に同盟を組んでいる国の王達が勢ぞろいしていた。
「イグラン王国第2王女リオン。今まで疎そうな扱いをしてすまなかった。」
国王はリオンにそういうと頭を下げた。
びっくりした。
あの王国の国王が関わりたくないであろう私に謝るなんて・・・。
でもあの国王だ、何か裏があるのかもしれない・・・。
「許します。ですが、謝るために呼んだわけではないですよね?」
早く終わらせたくて本題を聞いてみた。
これでどう出るか。
「そうだ。お前も知っているだろうが、今年は100年に1度の魔王襲来される日だ。」
どうしてこのタイミングで私にこの話を・・・。まさか!?
「それでだ。魔王に人質を差し出さなくてはいけない。そこでお前が人質に選ばれた。うれしく思え。」
・・・・・・・・・は?
うれしく思えってなに?ふざけないで。
「おっと、拒否権はないぞ。決定事項だ。」
その言葉を聞いてショックのあまり頭が真っ白になった。そして気づいたら自分の部屋にいた。
使用人の話によると、あの後気絶してしまい部屋に運ばれたそうだ。
なんてこと、嘘だと思いたい・・・。
私が人質だなんて・・・。
また後日、魔王襲来の時の会議があるそうだ。
そして自分が人質になったことは誰にも言ってはいけない。と口止めをされた。
私は誰にも相談や愚痴が言えない悲しさや一人で抱え込まなきゃいけないんだ・・・。というプレッシャーを感じながら再び眠りについた。
数日後・・・。
私は再び王室に呼ばれて、会議に参加した。
簡単にまとめると
1、魔王襲来はリオンの誕生日になる。それに合わせて、魔王を歓迎する儀式をする。
2、人質は王国で生まれた国王の血を受け継ぐ“女性”でなくてはならない。
3、どうして第2王女が人質に選ばれたのかについて。国王が第2王女が嫌いで人質にはうってつけだったから。
4、人質に選ばれたものは、逃げられないように魔王来襲まで監禁される。
まぁ、簡単にまとめるとこんな感じ。
3つ目に関しては想像できてたし、謝ってきた時点で裏があると思ってたから納得いった。
私は国王が終始私を見ながらニヤニヤしてたことは一生忘れないと思う。
そして私は会議が終わってから、自分の部屋で監禁されて7日目に突入している。
部屋の窓は逃げられないようにふさがれていて、扉の外には兵士が立っていて、逃げ出そうものなら殺してもいいと指示が出ているらしい。
幸いお手洗いやお風呂は部屋にあるからそこは困ることはない。
ご飯も今まで通り使用人が持ってきてくれるし、変わったことは外に出ることができないだけで、今までと生活は変わっていない。
ただ、ミーヤともう会えないのが悲しくて辛くて仕方ない。
私は、本当に魔王の人質なんだ・・・。
そう思い涙があふれて止まらない・・・。
ミーヤに会いたい・・・。
リオンと会えなくなって数日。
何回かリオンに会わせてほしいと交渉しても、体調不良や外出中やらで全然会わせてくれない。
こんなことは今までなかったから、リオンが心配で仕方なかった。
そんな時、あることを耳にした。
「第2王女が監禁されてるらしいぞ。」
「なんでも、7日前から部屋から出てきてないらしい。」
「そうしたのかしらね。何か悪いことしたのかしら?」
街ではこんな話でもちきりだった。
リオンが外に出ていないのが本当なら、王国は何か隠してるに違いない。
そう思ったミーヤは家に戻り、情報収集をすることにした。
それでリオンの身に何が起こっているのか、分かればいいけど・・・。
私はこの国で第2王女リオンとして誕生。19年の時を生きている。そしてこの国では珍しい黒髪で、オレンジ色と薄い緑の瞳をしている。
小さい頃から英才教育を受けて人前に出ても恥ずかしくないように教育を受けてきた。
そんなこの国では100年に1度魔王が襲来してくる。
その時に生贄を差し出さなくてはいけない。という決まりがあった。
そうすればまた100年は安泰に暮らすことができるとか。
前回の魔王襲来が100年前だから、リオンも半分信じていなかった。
「ねぇリオン。今年魔王襲来の年って言われてるけど、本当に来るのかしら。」
そう話してきたのは友人のミーヤ。金髪ツインテールで薄い茶色の瞳をしていて、豪華なピンクのドレスを着用している。
私の中で一番話しやすくて信用できる唯一の親友。
今日は私でお茶会をしている。
「そうねぇ。前回が100年前だと信じられないわよねぇ・・・。私も信用してないもの。」
そう2人で笑いあいながら話をしていた。
そんな時使用人がやってきた。
「リオン様。お楽しみのところ申し訳ありません。国王がお呼びです。至急王室へ。」
使用人は申し訳なさそうにリオンにそう言った。
「今更何の用だっていうのよ。今まで散々な扱いを私にしてきたのに。」
リオンは突然の呼び出しに怒って使用人に思わず言ってしまった。
「私も国王がリオン様にしてきたことをたくさん見てきました。ですが、国王の言うことは絶対ですので、お願いします。一緒に来てください。」
使用人が深々と頭を下げて言うもんだから、リオンも困った顔をして
「あなたが頭を下げることないのよ。私も酷いこと言ったわ。ごめんなさい。おとなしくついていくわ。」
リオンは使用人にそう言うとミーヤのほうを向いた。
「ミーヤ。ごめんなさい。お父様に呼ばれてしまったの。この埋め合わせはいつかさせて?」
ミーヤはリオンの目を見て笑いながら
「大丈夫!また近いうちお茶会しましょ!リオン行ってらっしゃい」
と言ってリオンを見送った。
「それにしてもさっきリオンが言った通り、今更何の用なのかしら。なんか嫌な予感がするわ。」
ミーヤはそう思いながらお茶会会場を後にした。
~王室~
王室の扉の前に着いたリオンは深く深呼吸をして扉を見つめた。
「リオン様がいらっしゃいました」
使用人の声の後に王室の扉が開いた。
そこには国王や王女の他に同盟を組んでいる国の王達が勢ぞろいしていた。
「イグラン王国第2王女リオン。今まで疎そうな扱いをしてすまなかった。」
国王はリオンにそういうと頭を下げた。
びっくりした。
あの王国の国王が関わりたくないであろう私に謝るなんて・・・。
でもあの国王だ、何か裏があるのかもしれない・・・。
「許します。ですが、謝るために呼んだわけではないですよね?」
早く終わらせたくて本題を聞いてみた。
これでどう出るか。
「そうだ。お前も知っているだろうが、今年は100年に1度の魔王襲来される日だ。」
どうしてこのタイミングで私にこの話を・・・。まさか!?
「それでだ。魔王に人質を差し出さなくてはいけない。そこでお前が人質に選ばれた。うれしく思え。」
・・・・・・・・・は?
うれしく思えってなに?ふざけないで。
「おっと、拒否権はないぞ。決定事項だ。」
その言葉を聞いてショックのあまり頭が真っ白になった。そして気づいたら自分の部屋にいた。
使用人の話によると、あの後気絶してしまい部屋に運ばれたそうだ。
なんてこと、嘘だと思いたい・・・。
私が人質だなんて・・・。
また後日、魔王襲来の時の会議があるそうだ。
そして自分が人質になったことは誰にも言ってはいけない。と口止めをされた。
私は誰にも相談や愚痴が言えない悲しさや一人で抱え込まなきゃいけないんだ・・・。というプレッシャーを感じながら再び眠りについた。
数日後・・・。
私は再び王室に呼ばれて、会議に参加した。
簡単にまとめると
1、魔王襲来はリオンの誕生日になる。それに合わせて、魔王を歓迎する儀式をする。
2、人質は王国で生まれた国王の血を受け継ぐ“女性”でなくてはならない。
3、どうして第2王女が人質に選ばれたのかについて。国王が第2王女が嫌いで人質にはうってつけだったから。
4、人質に選ばれたものは、逃げられないように魔王来襲まで監禁される。
まぁ、簡単にまとめるとこんな感じ。
3つ目に関しては想像できてたし、謝ってきた時点で裏があると思ってたから納得いった。
私は国王が終始私を見ながらニヤニヤしてたことは一生忘れないと思う。
そして私は会議が終わってから、自分の部屋で監禁されて7日目に突入している。
部屋の窓は逃げられないようにふさがれていて、扉の外には兵士が立っていて、逃げ出そうものなら殺してもいいと指示が出ているらしい。
幸いお手洗いやお風呂は部屋にあるからそこは困ることはない。
ご飯も今まで通り使用人が持ってきてくれるし、変わったことは外に出ることができないだけで、今までと生活は変わっていない。
ただ、ミーヤともう会えないのが悲しくて辛くて仕方ない。
私は、本当に魔王の人質なんだ・・・。
そう思い涙があふれて止まらない・・・。
ミーヤに会いたい・・・。
リオンと会えなくなって数日。
何回かリオンに会わせてほしいと交渉しても、体調不良や外出中やらで全然会わせてくれない。
こんなことは今までなかったから、リオンが心配で仕方なかった。
そんな時、あることを耳にした。
「第2王女が監禁されてるらしいぞ。」
「なんでも、7日前から部屋から出てきてないらしい。」
「そうしたのかしらね。何か悪いことしたのかしら?」
街ではこんな話でもちきりだった。
リオンが外に出ていないのが本当なら、王国は何か隠してるに違いない。
そう思ったミーヤは家に戻り、情報収集をすることにした。
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