50 / 164
第四章 七変化
会釈
しおりを挟む
柊虎は「兄上も一緒に紅雀殿へ挨拶に行きましょう」と誘った。昨夜の宴で晟朱につかまり、朱里のことで散々説教されていたのを知っていたのだ。晟朱は孫朱里を溺愛している。磨虎の神力は認めてはいるが、素行は気に入っていない。磨虎は会う度に長々と説教を聞かされていた。残ると言えば理由を聞かれるのは当然、追及されないようわざと誘ったのだ。「私は急ぎの責務があるとお伝えしておけ!」と言い残し、磨虎はさっさと西宮へ帰って行った。
「二人共今回はご苦労であった、掛けなさい」
晟朱が頷きながら言い、二人は会釈して椅子に座る。
「二人共久し振りね。蒼万、朱子は変わりない?」
「はい、祖母上が朱似様に宜しくと申しておりました」
晟朱が柊虎に尋ねる。
「磨虎はおらぬのか?」
「兄上は先程従者達と、急ぎ責務があると西宮へ帰りました」
そう言って、柊虎は苦笑いする。
「あやつ逃げおったな、まぁよい、二人が担当した張宿の状況を教えてくれ」
「はい」
柊虎が全体を報告し、蒼万は時折聞かれたことだけ答え、今後の救済について話し合った。
一方、志瑞也は二人が報告をしている間、紅雀殿の表の庭園を散策していた。南宮は山の上にあり、更に紅雀殿は南宮の中でも二番目に高い殿だ。見晴らしが良く空気が少し薄く、鼻から通ると重く感じる。赤や紅色の建物には朱雀鳥の絵や彫刻が施され、天門城を思い出させる。
チョンチョン
「ん?」
首筋に何かが当たり振り向く。
「何だ?…うあっ」
朱雀鳥!
浄化の儀式の時に飛んでいた内の一羽だった。近くで見るとかなり大きい、こんな鳥は見たことがない。青龍もそうだが、神話の中の生き物に遭遇すると、本当に別世界なのだと実感する。
朱雀鳥はクリッとした眼で志瑞也を見ている。
「クピッ」
「お前どうしたんだ?」
近くに主がいると思い辺りを見渡すが誰もいない。
朱雀鳥が豪快に翼を広げて片足を曲げ深く会釈する。
「お前めちゃめちゃ礼儀正しい奴だなあ、すげぇ」
志瑞也も真似して手を広げ会釈を返す。
「クピックピッ!」
広げると約一丈〔約三メートル〕もある翼をバサバサと羽ばたかせた。「うわっ」突風が下からぶわっと舞い上がり、上半身が持ち上がる。
ピタッと羽ばたくのをやめた。
「クピッ」
「ん、お前何が言いたいんだ? お前これ食べるか?」
鳥語が分からず、荷物入れからキャラメルを一つ出して見せる。コクコクと頷き嘴を開け、その中にキャラメルを投げ込む。お礼の会釈をされ、志瑞也もどうもと会釈を返す。
「クピックピッ!」
「うわっ」
再び翼を羽ばたかせ突風を引き起こし、上半身が持ち上がると羽ばたくのをやめる…全く意味が分からない。
「クピッ」
「おっ、お前何なんだ? 訳わかんねぇアハハハ」
良く観るとその姿は実に優雅で気品があり、羽一枚一枚が光沢を放ち、すらりと伸びた首に長い足、炎のような尾羽は豪華に地面に垂れ下がっていた。長い首筋をなでると鱗や獣毛とも違い、ゾクゾクするほどさらさらで滑らかな肌触りだ。
「お前とても綺麗だよ」
「クピッ」
「お前の主人は、お前がとても自慢だろうな」
志瑞也は朱雀鳥の首に抱きつき、こんな枕があったらと頬擦りする。
「どんな人なんだ?」
「クピッ!」
朱雀鳥がいきなり羽ばたきだす。
志瑞也は咄嗟に首にしがみついてしまう。
「まっ待てっ! おおっお前まっまさか飛ぶ気か? うっうああぁぁぁ──!」
言っている間に朱雀鳥は一気に上空へと舞い上がり、志瑞也を何処かへ連れて行ってしまった。
その頃、柊虎と蒼万から報告を聞き、晟朱は腕を組み眉間に皺を寄せて言う。
「そうか、張宿ではそれだけの家屋が埋もれてしもうたか…」
「はい、しかし村人達はとても明るく前向きで、既に新たな普請に取り組んでおりました」
「お前達が来てくれたから、安心したのじゃろう」
「それもあると思われますが、蒼万の従者が村人達と話したり、子供達と遊んだりしてくれていたのも大きいかと、自ら民に寄り添って接する神族はあまりおりません。私も学ばせてもらいました」
そう話す柊虎を、蒼万はじろっと横目で見る。
「ほう、そうなのか蒼万?」
「…はい」
「して、その者は?」
「こちらの表の庭園で待たせ…」
話の途中、蒼万はわずかに眉間に皺を寄せた。
その時だ。
「ぅぁぁぁぁぁぁあああああっ! おっお前の凄さは分かったからっ、おっ下ろしてくれーっ!」
ドサッ!
「痛ッ!」
蒼万は鼻息をつく。
「ん、今のは何じゃ⁉︎」
「あなた何事でしょう?」
「蒼万っあの声は志っ」
「…しばし席を失礼いたします」
蒼万が席を立ち戸を開けると、庭園の真ん中で朱雀鳥の下に転がってる志瑞也がいた。何故こうも大人しく待っていられないのかと、蒼万は眉をひそめる。
志瑞也は芝生に転がりながら喚く。
「お前っ飛ぶ時は前もって言えよっ! 危なかったじゃないかっ!」
「クピックピッ!」
立ち上がり朱雀鳥の首筋をなでる。
「よしいい子だな、でもお前本当にかっこいいなアハハ」
首筋から紅色の羽根が、一枚するっと抜けた。志瑞也が羽根を強く握った際に抜けてしまったのだ。
「ごめんよっ、痛かったよな?」
羽根が抜けた部分をなでる。
「クピックピッ」嘴をパコパコ横に振る。
「これもらっていいか?」
「クピッ」コクコク頷く。
「ありがとう」
志瑞也はその羽根を荷物入れにしまう。
「雀都っ! お前何故出てきたのじゃ?」
柊虎は片眉をぴくっと上げる。
「クピッ」
雀都はツタツタと、軽やかに晟朱の所に歩いて行く。
(雀都って名前なんだな、あの人は浄化の儀式の時の…宗主の爺ちゃん?ってことは、蒼万っ)
まずい。
見ると晟朱の隣には、腕を組み眉間に皺を寄せた蒼万が立ち、部屋の中からは柊虎が笑顔で志瑞也を見ていた。
「志瑞也、来い!」
話合いの邪魔をしたかもしれないが、故意ではない、怒られると思いとぼとぼと蒼万に近付く。
「お前は表を散策していたのでは?」
「していたよ…」
「それが何故空から来る?」
志瑞也は口を尖らせて言う。
「俺にも分かんないよ、急に後ろから雀都が現れて、首に抱きついたらいきなり飛んじゃってさ…俺だって飛ぶとは思わなかったし、まさかここに来るなんて知らなかったよ…」
「怪我はないか?」
志瑞也ははっと血のことを思い出す。蒼万殿から外に出たことで危険が増えたが、新しい出会いや出来事続きで感覚が鈍ってしまっていた。
「大丈夫、ごめん気をつけるよ」
蒼万は鼻息をついて頷く。
晟朱が尋ねる。
「その者の名は?」
「俺は蒼万の従者の志瑞也です。先程は失礼いたしました」
志瑞也は姿勢を正して頭を下げた。
「うわっ…」
雀都がまた突風を引き起こし、志瑞也の上半身が持ち上がると羽ばたくのをやめた。
「クピックピッ!」
「もうさっきから何なんだよ、危ないじゃないか」
「……」
険しい顔で黙り込む晟朱に蒼万が尋ねる。
「晟朱様いかがなさいましたか?」
「いっ…いや、そなた達も中に入るがよい」
蒼万は晟朱の様子が気になりながら、志瑞也を連れて中に入った。
「二人共今回はご苦労であった、掛けなさい」
晟朱が頷きながら言い、二人は会釈して椅子に座る。
「二人共久し振りね。蒼万、朱子は変わりない?」
「はい、祖母上が朱似様に宜しくと申しておりました」
晟朱が柊虎に尋ねる。
「磨虎はおらぬのか?」
「兄上は先程従者達と、急ぎ責務があると西宮へ帰りました」
そう言って、柊虎は苦笑いする。
「あやつ逃げおったな、まぁよい、二人が担当した張宿の状況を教えてくれ」
「はい」
柊虎が全体を報告し、蒼万は時折聞かれたことだけ答え、今後の救済について話し合った。
一方、志瑞也は二人が報告をしている間、紅雀殿の表の庭園を散策していた。南宮は山の上にあり、更に紅雀殿は南宮の中でも二番目に高い殿だ。見晴らしが良く空気が少し薄く、鼻から通ると重く感じる。赤や紅色の建物には朱雀鳥の絵や彫刻が施され、天門城を思い出させる。
チョンチョン
「ん?」
首筋に何かが当たり振り向く。
「何だ?…うあっ」
朱雀鳥!
浄化の儀式の時に飛んでいた内の一羽だった。近くで見るとかなり大きい、こんな鳥は見たことがない。青龍もそうだが、神話の中の生き物に遭遇すると、本当に別世界なのだと実感する。
朱雀鳥はクリッとした眼で志瑞也を見ている。
「クピッ」
「お前どうしたんだ?」
近くに主がいると思い辺りを見渡すが誰もいない。
朱雀鳥が豪快に翼を広げて片足を曲げ深く会釈する。
「お前めちゃめちゃ礼儀正しい奴だなあ、すげぇ」
志瑞也も真似して手を広げ会釈を返す。
「クピックピッ!」
広げると約一丈〔約三メートル〕もある翼をバサバサと羽ばたかせた。「うわっ」突風が下からぶわっと舞い上がり、上半身が持ち上がる。
ピタッと羽ばたくのをやめた。
「クピッ」
「ん、お前何が言いたいんだ? お前これ食べるか?」
鳥語が分からず、荷物入れからキャラメルを一つ出して見せる。コクコクと頷き嘴を開け、その中にキャラメルを投げ込む。お礼の会釈をされ、志瑞也もどうもと会釈を返す。
「クピックピッ!」
「うわっ」
再び翼を羽ばたかせ突風を引き起こし、上半身が持ち上がると羽ばたくのをやめる…全く意味が分からない。
「クピッ」
「おっ、お前何なんだ? 訳わかんねぇアハハハ」
良く観るとその姿は実に優雅で気品があり、羽一枚一枚が光沢を放ち、すらりと伸びた首に長い足、炎のような尾羽は豪華に地面に垂れ下がっていた。長い首筋をなでると鱗や獣毛とも違い、ゾクゾクするほどさらさらで滑らかな肌触りだ。
「お前とても綺麗だよ」
「クピッ」
「お前の主人は、お前がとても自慢だろうな」
志瑞也は朱雀鳥の首に抱きつき、こんな枕があったらと頬擦りする。
「どんな人なんだ?」
「クピッ!」
朱雀鳥がいきなり羽ばたきだす。
志瑞也は咄嗟に首にしがみついてしまう。
「まっ待てっ! おおっお前まっまさか飛ぶ気か? うっうああぁぁぁ──!」
言っている間に朱雀鳥は一気に上空へと舞い上がり、志瑞也を何処かへ連れて行ってしまった。
その頃、柊虎と蒼万から報告を聞き、晟朱は腕を組み眉間に皺を寄せて言う。
「そうか、張宿ではそれだけの家屋が埋もれてしもうたか…」
「はい、しかし村人達はとても明るく前向きで、既に新たな普請に取り組んでおりました」
「お前達が来てくれたから、安心したのじゃろう」
「それもあると思われますが、蒼万の従者が村人達と話したり、子供達と遊んだりしてくれていたのも大きいかと、自ら民に寄り添って接する神族はあまりおりません。私も学ばせてもらいました」
そう話す柊虎を、蒼万はじろっと横目で見る。
「ほう、そうなのか蒼万?」
「…はい」
「して、その者は?」
「こちらの表の庭園で待たせ…」
話の途中、蒼万はわずかに眉間に皺を寄せた。
その時だ。
「ぅぁぁぁぁぁぁあああああっ! おっお前の凄さは分かったからっ、おっ下ろしてくれーっ!」
ドサッ!
「痛ッ!」
蒼万は鼻息をつく。
「ん、今のは何じゃ⁉︎」
「あなた何事でしょう?」
「蒼万っあの声は志っ」
「…しばし席を失礼いたします」
蒼万が席を立ち戸を開けると、庭園の真ん中で朱雀鳥の下に転がってる志瑞也がいた。何故こうも大人しく待っていられないのかと、蒼万は眉をひそめる。
志瑞也は芝生に転がりながら喚く。
「お前っ飛ぶ時は前もって言えよっ! 危なかったじゃないかっ!」
「クピックピッ!」
立ち上がり朱雀鳥の首筋をなでる。
「よしいい子だな、でもお前本当にかっこいいなアハハ」
首筋から紅色の羽根が、一枚するっと抜けた。志瑞也が羽根を強く握った際に抜けてしまったのだ。
「ごめんよっ、痛かったよな?」
羽根が抜けた部分をなでる。
「クピックピッ」嘴をパコパコ横に振る。
「これもらっていいか?」
「クピッ」コクコク頷く。
「ありがとう」
志瑞也はその羽根を荷物入れにしまう。
「雀都っ! お前何故出てきたのじゃ?」
柊虎は片眉をぴくっと上げる。
「クピッ」
雀都はツタツタと、軽やかに晟朱の所に歩いて行く。
(雀都って名前なんだな、あの人は浄化の儀式の時の…宗主の爺ちゃん?ってことは、蒼万っ)
まずい。
見ると晟朱の隣には、腕を組み眉間に皺を寄せた蒼万が立ち、部屋の中からは柊虎が笑顔で志瑞也を見ていた。
「志瑞也、来い!」
話合いの邪魔をしたかもしれないが、故意ではない、怒られると思いとぼとぼと蒼万に近付く。
「お前は表を散策していたのでは?」
「していたよ…」
「それが何故空から来る?」
志瑞也は口を尖らせて言う。
「俺にも分かんないよ、急に後ろから雀都が現れて、首に抱きついたらいきなり飛んじゃってさ…俺だって飛ぶとは思わなかったし、まさかここに来るなんて知らなかったよ…」
「怪我はないか?」
志瑞也ははっと血のことを思い出す。蒼万殿から外に出たことで危険が増えたが、新しい出会いや出来事続きで感覚が鈍ってしまっていた。
「大丈夫、ごめん気をつけるよ」
蒼万は鼻息をついて頷く。
晟朱が尋ねる。
「その者の名は?」
「俺は蒼万の従者の志瑞也です。先程は失礼いたしました」
志瑞也は姿勢を正して頭を下げた。
「うわっ…」
雀都がまた突風を引き起こし、志瑞也の上半身が持ち上がると羽ばたくのをやめた。
「クピックピッ!」
「もうさっきから何なんだよ、危ないじゃないか」
「……」
険しい顔で黙り込む晟朱に蒼万が尋ねる。
「晟朱様いかがなさいましたか?」
「いっ…いや、そなた達も中に入るがよい」
蒼万は晟朱の様子が気になりながら、志瑞也を連れて中に入った。
1
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
無自覚な
ネオン
BL
小さい頃に母が再婚した相手には連れ子がいた。
1つ上の義兄と1つ下の義弟、どちらも幼いながらに
イケメンで運動もでき勉強もできる完璧な義兄弟だった。
それに比べて僕は周りの同級生や1つ下の義弟よりも小さくて
いじめられやすく、母に教えられた料理や裁縫以外
何をやっても平凡だった。
そんな僕も花の高校2年生、1年生の頃と変わらず平和に過ごしてる
それに比べて義兄弟達は学校で知らない人はいない
そんな存在にまで上り積めていた。
こんな僕でも優しくしてくれる義兄と
僕のことを嫌ってる義弟。
でも最近みんなの様子が変で困ってます
無自覚美少年主人公が義兄弟や周りに愛される話です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王
ミクリ21
BL
姫が拐われた!
……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。
しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。
誰が拐われたのかを調べる皆。
一方魔王は?
「姫じゃなくて勇者なんだが」
「え?」
姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
────────────
※感想、いいね大歓迎です!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる