WALKMAN 3rd

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Trac04 Bring Me To Live/エヴァネッセンス 後編

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久しぶりにセックスすることになったのは、日曜日の夜だった。
三月の夜は昼間の陽気をすっかり取り払って、素知らぬ顔で冷たい空気を漂わせていた。いつも着ているファー付きのモッズコートは流石に季節外れで、パステルカラーで装っている街から浮きまくっている。
春の色に浮き足立つ街並みから離れて、年中いつでもけばけばしいネオンに彩られたホテル街に足を踏み入れる。
素っ気ない白色のLEDに照らされたホテルの自動ドアの前で、ホテルの名前を確めた。
よし、合ってるな。
中に入ってすぐ、部屋のパネルから少し離れたところで、ゴツい三十代くらいの男がスマホを弄っていた。
近付いて目印のカート・コバーンのプリントシャツとジーンズ、刈り上げた黒髪を確認する。

「落合さん?」

アプリでの名前を呼ぶと、黒目がちなデカい目がこちらを見た。デカい図体の割に小さな声で、はい、と応えて

「"鈴木"さんですか?」

と俺がアプリで使っている名前を呼んだ。よし、間違いないな。

「部屋どこでもいいですか」

パネルの前に立つと、「え、いきなり?」なんて言ってくる。ホテルで待ち合わせっつったのテメエだろうが。でもまあ時間がもったいないから1番安い部屋を選んで、ぼーっと突っ立っているそいつをそこに連れ込んだ。
靴を脱いで部屋のドアを開けると、キングサイズのベッドがすぐ目の前で待ち構えていた。
落合は少したじろき、視線は部屋の中をさまよう。

「もしかしてラブホ初めて?」
「あ、はい・・・」

落合は筋肉に包まれた身体を少しだけ縮める。

「どっちが上になる?」
「ど、どっちがいいですかね」
「俺はどっちでもいいけど。リバだし」
「・・・あ、あの、俺、言わなきゃいけないことがあって・・・」

なんかもごもご口の中で言ってるもんだからイラッとした。セックスのこと以外で時間を取られたくない。
落合は、俯いて絞り出すように言葉を吐き出す。

「つ・・・ついてないんですけど、大丈夫ですか?」
「は?」
「チンコついてないんですけど、大丈夫ですか?
その・・・元は女だったんで・・・」

すげえビックリした。俺と同じくらい身長あるし、胸はないように見えるし、シャツから伸びる腕はゴツゴツしていて、今の今まで完全に男だと思ってた。どう見てもゲイ好きする男にしか見えない。
落合の大きな黒目は塗り潰されたように澱んでいて、節くれだった拳は微かに震えていた。

「セックスはできるの?」
「・・・わかりません。こういうの、はじめてだし・・・」
「ふうん」

まあ、やり方は色々ある。それにまたいつセックス出来るかわからないし。相手が女だろうが男だろうが抜くくらいは出来るだろ。

「じゃあバニラで」

服を脱ぎはじめたら、すげえビックリしてた。

「え、やり方とか俺」
「適当に攻めて抜いてくれればいいから」
「適当にって・・・」
「うっせえな、突っ込まなくてもセックスはできるだろ」

落合の目に一瞬光が差す。でもすぐに目を伏せて
、いや、その、ってブツブツ言い始めたから「早くしろよ」って脱いだシャツをベッドに叩きつけた。落合はやっとのそりとこちらにやってきた。

「服着たままでも」
「好きにしろ」

下着だけになってベッドの上で胡座をかく。落合はシャツを脱いで下着は履いたままにじり寄る。凹凸がはっきり分かるくらい分厚い筋肉に覆われた身体はやっぱり男にしか見えない。でもボクサーショーツの前側は、あるべきものがなくて垂れ下がっている。マジでついてないんだ。
それでもベッドにヤツが乗っかると、期待に下半身が疼いた。うん、全然イケるな。

「キスしても大丈夫ですか」
「ん」

まどろっこしいヤツだな。こっちから後頭部に手を回して引き寄せた。歯がぶつかっちまったけど気にせず舌で唇をこじ開ける。
感触の違いとかもよくわからない。舌を絡ませてるうちに押し倒されて、あちこち触られているうちにどうでも良くなってきた。
乳首を吸われていると、反対側のソレも股間のブツも硬くなってくる。落合の膝がそこに当たると、ヤツはちょっとびっくりした顔してた。

「感じてます?」
「あ?普通に勃つけど?」

そっか、って落合の口の端が上がって、なんかちょっと嬉しそうにしている。

「脱がせていいですか」

いちいち面倒なヤツだな。自分で下着を脱いでやった。

「触っても」
「わざわざ聞かなくていいから」

落合は節くれだった指で俺のを握る。ゆるゆると上下に動かす内に気持ち良くなってきた。深いため息が漏れる。

「気持ちいいですか」
「ん。・・・イッテ。無理に剥かなくていいから。カリんとこ触って」
「あ、はい」

先走りが溢れてくると、滑りが良くなって、グチグチとヤらしい音がしてくる。落合は俺のブツや顔をガン見しながら喉を鳴らす。
獣のように口が開いて、胸やら腹やらにキスの雨が降ってくる。口が届かない背中とか脚には手が這い回る。俺のブツを扱きながら身体を貪る落合は、確かに雄そのものだった。

「ん、出る・・・」

間隔が短くなった呼吸と一緒に精液を吐き出せば、落合の身体も一瞬ぶるっと震えていた。
興奮が吐息に混じって、欲望にギラついた目と俺の目が合う。食われそうだなって漠然と思ってたら案の定また覆いかぶさられた。
まあ別にいいんだけど。セックスしに来たんだし。どこかでこの状況を俯瞰しながらも、気持ちいい感覚だけ拾い集めて、流れに身を任せることにした。

終わった後は身体が重かった。ナカまで好き勝手に弄りやがって。
落合はイッてないけど、帰ったらオナニーするって満足そうに言ってた。

「どうやってすんの?」

落合はびっくりしたように目を見開いて、でも性器の一部が残ってるからそれを使ってするって教えてくれた。
服を着終わったけど、まだ時間は残ってて、でも何となく駄弁りながら話す。
性転換手術のこととかもちょっと聞いた。2人以上の精神科医に診断書をもらわなきゃいけないとか、胸を取る手術したあとは痛くてひと月くらい腕が上がらないとか、聞いてるだけでげんなりした。

「アンタすげーな。よくやるわ」

落合はまたびっくりした顔してた。周りには反対ばっかされてたって。

「それに女だった時の自分が嫌で嫌で。写真とか持ち物とか全部処分したし、付き合いのあった人間とも縁を切りましたしね。戸籍は変えられたけど、全部終わったらなんも残ってなくて、なんか虚しくなって」

落合は顔を少し伏せる。黒い目にすっと影が降りた。でも、すぐに顔を上げて

「今日はちょっと元気でたかな。俺でもセックス出来るんだって思ったし。鈴木さん気持ちよさそうにしてたし」

ニヤリと悪戯っぽく笑った。

「一生分のオカズになったかな」
「お前だったらいくらでも相手見つかるだろ。見た目だけはいい感じだし」
「鈴木さんすごいですね色んな意味で」

ダラダラしてたら部屋を出る時間になって、料金を割り勘で精算してからホテルを後にする。

「もしまた相手して欲しいって言ったら、セックスしてくれますか」

ホテルの出口から出て、別れ際にそう聞かれた。他のやつにもたまに聞かれるけど、俺はいつもこう答えている。

「気が向いたらな」

落合はそうですか、ってふっと表情を和らげて、来た時より軽い足取りで帰っていった。

家に帰って玄関のドアに手をかけると、鍵が開いていた。まさかと思って開けると、アコースティックギターの音がリビングから流れてくる。
リビングに向かえば、ジャージ姿のユウジがギターを弾いていた。

「お、おかえり」

目元を緩めて穏やかな表情を向けてくる。こんな顔を見たのもギターの音を聞いたのも久しぶりだ。

「もしかして待ってた?」
「そうだよ」

嬉しすぎて飛びつきたくなるような衝動に駆られたけど我慢した。何とも思ってないフリをして電子ピアノの前に座る。

「久しぶりにる?」
「その前に話がある」

ユウジはなんかバツが悪そうにギターを下ろした。それから手招きされる。ダイニングテーブルを挟んで向かいに座った。

「織田先輩に、ハジメのことどう思ってんのかちゃんと話してやれって言われてさ」

心臓が、跳ね上がった。
いや、ソレ・ ・ はねえだろ。ユウジはノンケだし。ユウジはやめとけって言ったのは店長だし。
もしかして、告ってもいねえのに引導を渡されるのか?
ヤバイ、心臓が痛いほどバクバクしてきた。

「家を出るっつったけど、お前を利用するだけして放り出すとか、そんなんじゃねえからな」

全然予想していなかったセリフが飛び出して、頭に入って来なかった。頭ん中で何度か反芻するけど、飲み込めない内にユウジは次の言葉を放つ。

「・・・お前さ、ユカリが死んで、役立たずになった俺と赤ん坊だったカホの面倒みてるうちに、結局進学も就職もしないでここまで来ちまっただろ」

言っているうちに、ユウジの頭は段々下がってきて、表情が見えなくなった。

「今だって、俺達のこと優先してんだろ?
・・・俺、お前の人生歪めちまったんじゃねえかって、お前に悪い事したなって思ってきたんだよ」

ユウジの声は少し震えていた。
すげえビックリした。そんなの考えたこともなかったし、ユウジはどこかで俺のこと疎ましく思ってんじゃねえかって思ってたから。
ユウジはチラッと俺の顔を伺う。俺はただ次の言葉を待っているだけだった。

「俺達がいなけりゃ、もっと自由にやれたのにな。大学行ったり好きな仕事したりさ。悪かった」

ユウジが、俺の目の前で頭を下げてんのが、信じられなかった。

「勉強したいことがあるんなら少しは援助してやれるし、音楽やりたいっていうんならバンドやってた時のツテを紹介する。
これからは、お前がやりたいことやって欲しいんだ」

なんかそれだけで胸が熱くなった。ユウジが俺のこと考えてくれてたんだって思うだけですげえ嬉しかった。
だけど、俺がユウジから欲しい言葉は、それじゃない。

「ハジメ、」

ユウジは、顔を上げて、俺の顔を真っ直ぐ見つめる。俺が何を考えてんのか探っているように見える。
昔っから散々、何考えてんのか分かんねえって言われてきたしな。

「俺は、やりたい事なんてない」

ユウジの目に疑問符が浮かぶ。

「音楽だってアンタを捕まえておく為だけにやってきた。ピアノなんて、弾けなくていい」

ユウジが息を飲むのが分かった。

「俺は、ユウジだけが居ればーーー」
「ちょっと待ってくれ。お前、何言ってんだ?」


ーーー「ユウジが欲しい」


気がついたら、ユウジの手首を掴んで引き寄せていた。それは、言葉の綾だとか冗談だとか、もうそんなんじゃ取り返しがつかないことを意味していた。
もの凄い後悔が襲ってきた。すでに、ユウジの目に嫌悪や軽蔑が滲み出してきている。

「結局は、それか・・・?」

ユウジは、勢いよく手を振り払う。

「お前にとって、俺はそういう対象でしか無かったってことか?」

咄嗟に違うって言えなかった。でも、アプリで会うヤツらみたいに、セックスだけできればいいとかそんなんじゃない。それを上手く言葉に出来ない内に

「正直ショックだよ、一緒に頑張ってきたと思ってたのにな」

ユウジはギターを持って、寝室に引っ込んでいった。
違う、そうじゃないって叫びたいのに、やっぱり駄目だった、言っても無駄だっていう諦めが足を引っ張る。
なんかすげえ悔しくて、「クソッ」と悪態を吐いた。俯いた目線の先に、規則正しくならんだ白鍵と黒鍵があった。力任せにぶっ叩いて壊したくなって、拳を振り上げたけどすぐ力が入らなくなって、腕がだらんと垂れ下がる。ユウジがくれたやつだし、こういう時に俺が縋るのは、やっぱり音楽しかなかった。

鍵盤を見つめながら、曲は何にしようか考える。
散々迷ったけど、今はこれしか思いつかなかった。
エルビス・プレスリーの"Can't Help Falling Love ".鍵盤に指を置いて、ゆったりとしたメロディを音と一緒に記憶から引き出していく。

ーーーーYou don't have愛しているなんて
    to say love me言わなくていい

            Just be closeただ傍にいてくれat hand

            You don't haveずっと一緒に to stay foreverいなくてもいい

           I will understandわかっているよ

           Believe me,ただ信じてくれ、believe me信じてくれよ・・・

久しぶりにユウジとりたかったんだけどな。ユウジのギターの音も聞きたかった。カホや姉ちゃんに話しかけるような、優しくて温かい音なんだ。
もう寝てるか?まあいいか。カホも寝てるし。
弾き終わったら落ち着いたけど、身体の中が空っぽになったみたいに虚しかった。
別の曲も弾いてみる。知らず知らずのうちに、ユウジの好きなQueenを弾いてたのに笑える。
電子ピアノの電源を切って、スマホを開いた。
アプリのアイコンをタップする。

ものの見事にフられて、音楽でも満たされなくて、その次に俺がヤることと言ったら、もう決まってんだろ?
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