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4.かわいい恋人(ドヤァ
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でっかい図体を丸めて、小さな小さな声で呟く。
「そんなわけないじゃぁぁぁあああん!!」
俺は半泣きで春太郎に縋って絶叫した。春太郎が巣作りするところを見たかったことや、その為にあれこれ準備していたこと、居心地のいい巣を用意したらちょっとでも一緒にいられるかな~なんていう下心まで洗いざらいぶちまける。
「ごめん! 本っっっ当にごめん! 寂しい想いさせてごめんな!」
「お前さあ…………」
春太郎は呆れ顔を服の山から覗かせる。少し赤くなった目元と上気した頬が色っぽくてかわいすぎる。
「もういい……しんどいから出てって」
「そう言いながら俺の服ギュッてしてるのかわいすぎるんですけど」
心の声がダダ漏れになってしまい春太郎にゴミを見るような目で見られてしまった。やべえその目つきエロい。
「えっと、その、何か、して欲しいこととか欲しいものある?」
「あのさ、」
「うん」
「ホント、雪政って自分のやりたいことしか俺にしないよな」
んぐっ、と変な声が喉から出た。玉田にも肝心なとこがすっぽ抜けてるって指摘されたっけ。
「でも、いつも俺の為に一生懸命になってるとこは…………好きだ」
金髪と服に隠れて、春太郎の顔はまた見えなくなってしまった。ちょこんと見えてる耳は真っ赤に染まっている。
俺の頭の中は真っ白になっていた。だって、キャパオーバーにもなるだろこんなの。春太郎から好きって……! 好きって……!!
胸がいっぱいになって涙が出そうになる。
「俺も、俺も好き!!一生大事にする!春太郎大好き!」
春太郎の手を両手で握れば、
「遅えよ……」
と握り返してくれた。
そうだ、俺、春太郎にちゃんと好きだって言ってなかった。態度で表してたつもりだったけど、面と向かって告白したことはなかった。本当に俺は肝心なところが抜けている。
これからは、言葉でもどんどん伝えていかないとな。
「春太郎、俺といてくれてありがとう。大好き。いつか、番になってくれたら嬉しい」
「いつか、でいいの?」
春太郎は俺の手を少し引き寄せる。
「今から、でも、いいけど……」
春太郎は、俺の指先をかぷっと甘噛みした。
ヤバい。なんかこう、甘い香りがぶわっときて、指についた噛み跡がジンジンして、ぷるっとした唇の感触が艶かしくて、あの、その、俺の愚息がですね…………いやもう元気になっちゃうよねうん! 実は部屋に来た時から勃ってたけどね! ずっと我慢してたのに! どこでそんなエッチな誘い方覚えたんですか!
「えっと、ホントに、いいの……?」
春太郎は舌打ちして、ガバリと上体を起こして俺の胸ぐらを掴んだ。
「いいから抱けや」
ギラッギラした目を向けられて、俺はキレイだな~と見惚れながら「あっ、はい……」と返事をしたのだった。
でも、始まってしまえば春太郎は一気にふにゃふにゃのクタクタになった。
興奮と緊張で震えながら春太郎に覆い被さりキスをする。雄っぱいと呼ぶに相応しい胸筋は、最初はカチコチだったけど、唇を重ねて身体を撫でさするたびにふわふわになっていった。俺よりもデカくてケンカも強い春太郎が、身を委ねてくれていることが嬉しい。
服を脱がせる時「バンザイして」と言ったら素直に腕を上げていてかわいかった。筋肉バキバキの身体はかっこいいけど、昔と変わらず色白で、乳首の色も薄いピンク色ですごくエッチだ。
マシュマロみたいに柔らかくて白い雄っぱいに顔を埋め、春太郎の乳首を吸う。俺の舌が動くたびに春太郎は小さく喘いで身体を震わせた。
喘ぎ声を漏らしながら「雪ちゃん」って昔みたいに呼ばれてしがみつかれて、可愛さに鼻血が出るかと思った。
「春太郎、気持ちいい?」
春太郎は眦に涙を滲ませながらコクリと頷く。あーもうかわいい。好き。でも手は繋いでおこうか。締め付け強すぎて内臓出そう。
春太郎が俺の手をぎゅっと握り締めるとメキッと音がしたけど大して痛くはない。多分手加減しているんだろう。マジで健気だ。
恐る恐る春太郎のボクサーパンツの中に手を入れれば、あっちもこっちもぬるぬるになっていた。なにこれローションいらなくね?
下着を脱がせれば、汗と濃密な甘い香りがむわりと広がり、俺より一回り太くてデカい春太郎のイチモツがぶるんと飛び出す。熱く脈打ちながらタラタラ先走りを流している。
その奥の秘所にそっと触れると、蜜のようにトロリとした液が溢れ、襞が甘えるように指先に吸い付いた。何これエッロ。
ゴクリと喉が鳴る。犬歯の下の歯茎がムズムズし出して、チンコが痛いくらい張り詰める。
ゆっくり指を入れれば、熟れた果物にナイフを当てたようにすんなり通った。もう挿れられるんじゃね? でもいきなりは痛いかもしれないし……。
そんなことを考えながら春太郎の中を指で探索する。確か前立腺が気持ちいいんだっけ。どこだろう。
だけどどこを触っても、春太郎は気持ちよさそうにアンアン啼いていた。雪ちゃん、雪ちゃん、って言いながらベッドに散らばる俺の服を寄せ集め、しがみついて快感に震えている。
それを見た途端、プツリと理性の糸が切れた音がした。ゴムを付けて、春太郎の腕を俺の肩に乗っける。
「春太郎、俺はこっち」
「雪ちゃ……あっ! あーーーーー!!!」
やっべ。一気に入るとは思わなかった。
春太郎の中はトロトロであったかい。気持ち良すぎて何も考えず腰を振りたくりたくなる。
春太郎は目を見開き、弓形になった身体はハッ、ハッ、と浅く息を吐き出す。
「ごめん、痛かった?」
春太郎は首を横に振り、俺をぎゅっと抱き締めた。蕩けた目で俺を見つめて、ぽやぽやした口調で
「雪ちゃん大好き……」
なんて言うものだからもう脳みそもチンコも爆発しそうになった。
それでも歯を食いしばり、ゆっくりと抜き差しをする。春太郎に嫌われたらイヤだ! というヘタレな部分が理性の代わりにストッパーの役目を果たしていた。
「雪ちゃんっ……んっ……はぁ……」
もどかしそうに尻を浮かせて俺に擦り付ける春太郎がエロすぎるんだが?
「もっと動いていいの?」
「んんっ、噛んで……」
春太郎は身を捩り、後れ毛を掻き上げて首筋を晒す。心臓が大きく脈打った。歯の付け根がムズムズして、脳みそが沸騰しそうになる。
太く筋張った首に噛みついた。でもうなじには到底届かない。仰向けだから当たり前なんだけど、噛みたいっていう衝動に支配されて何度も歯を立てる。
「激しっ……ああっ、ゆきちゃっ……!」
気づいたら夢中で腰を打ちつけていた。春太郎の眉はへなへなになって、いつもキュッと結ばれている口はしとげなく開いている。ビクッと身体が跳ねるたびポロポロ涙が零れ落ちた。
春太郎の身体をひっくり返そうと一度腰を引いたら、逞しい脚が俺の身体を絡めとる。どこにも行かないでって言うみたいに、春太郎は俺にしがみつく。
これ一回イッた方がいいかも。ていうか俺が持たない。
春太郎をぎゅっと抱きしめて、腰の動きを早くする。どんどん春太郎のナカは熱く、グズグズになっていって、俺のチンコまで蕩けちゃうんじゃないかって思った。
「雪ちゃん、雪ちゃん、俺……」
「うん、俺も……!」
パンッと目の前で白い火花が弾けて、ビリビリと下半身から脳天まで電流が走る。ゆっくりとその刺激が治っていくにつれ、それが快感だったと気づいた。嘘だろ、こんなん頭バカになるって。
春太郎は口をはくはくと開閉しながら小さく痙攣していた。腹にぬるりとした感触があって、春太郎のイチモツはふにゃりと萎んでいる。
「イッた?」
春太郎は頷いて、俺をぎゅっと抱き寄せる。嬉しくなってキスをした。そっかあ、俺ついに春太郎とエッチしちゃったかあ、そっかあ。
ニマニマしながら調子に乗ってキスを繰り返してたら、なんだか春太郎のアレが、その立派な息子さんがですね、元気になってきたような……。
「雪ちゃん」
春太郎は俺を見つめる。う、上目遣いだと……?!
「もっと」
春太郎のその一言にあえなく陥落し、第二ラウンドが始まったのであった。
いつの間にか眠ってしまったらしく、身体を起こしたらブルリと寒気がした。部屋の中は真っ暗だった。うわ、どんだけヤッてたんだよ。
あれ、そういえば、ぬくもりが近くにない。春太郎が、いない。
「どこいった!?」
ヒートは一日やそこらで終わるはずないのに。
素っ裸のまま部屋をウロウロし、電気を点けてふと振り返れば、ベッドの上に巨大な布の山があった。その山は俺の服や掛け布団や制服で構成されている。
その山から桃の匂いがした。春太郎の匂いだ。もしかしてこれ春太郎が作ったのか!?えっ、もしかして巣作り!?
「殺してくれ……」
春太郎の声もした。やっぱりそうなんだ。
「なんでそんなこと言うんだよ、春太郎が居なくなったら困るんだけど」
「いや、だって、あんな……ヒートだったからって……」
作った巣がふるふる震えている。最中の言動を思い出して悶えているらしい。俺もあんなに甘えん坊になるとは思っていなかったけど、ただ春太郎のかわいさが更新されただけだ。
「大丈夫だって! 俺しか見てないし他のやつにも教える気ないし!」
「当たり前だろ」
地を這うような声が聞こえるけど、もこもこの布の山が発生源なのでちっとも怖くない。ベッドに飛び込んで、巣ごと春太郎を抱きしめる。
「大好き!春太郎はかっこよくてかわいくて、俺の自慢の恋人だよ」
春太郎は何も言わなかったけど、布越しに春太郎の体温が上がるのを感じた。
違うだろ、って春太郎がつぶやいた。少しだけ顔を覗かせた春太郎は、照れくさそうに首の後ろを掻く。あ、そうだった。
春太郎は、昔から変わらずかわいい。そして、今は
「春太郎は、俺の自慢の番だよ!」
end
「そんなわけないじゃぁぁぁあああん!!」
俺は半泣きで春太郎に縋って絶叫した。春太郎が巣作りするところを見たかったことや、その為にあれこれ準備していたこと、居心地のいい巣を用意したらちょっとでも一緒にいられるかな~なんていう下心まで洗いざらいぶちまける。
「ごめん! 本っっっ当にごめん! 寂しい想いさせてごめんな!」
「お前さあ…………」
春太郎は呆れ顔を服の山から覗かせる。少し赤くなった目元と上気した頬が色っぽくてかわいすぎる。
「もういい……しんどいから出てって」
「そう言いながら俺の服ギュッてしてるのかわいすぎるんですけど」
心の声がダダ漏れになってしまい春太郎にゴミを見るような目で見られてしまった。やべえその目つきエロい。
「えっと、その、何か、して欲しいこととか欲しいものある?」
「あのさ、」
「うん」
「ホント、雪政って自分のやりたいことしか俺にしないよな」
んぐっ、と変な声が喉から出た。玉田にも肝心なとこがすっぽ抜けてるって指摘されたっけ。
「でも、いつも俺の為に一生懸命になってるとこは…………好きだ」
金髪と服に隠れて、春太郎の顔はまた見えなくなってしまった。ちょこんと見えてる耳は真っ赤に染まっている。
俺の頭の中は真っ白になっていた。だって、キャパオーバーにもなるだろこんなの。春太郎から好きって……! 好きって……!!
胸がいっぱいになって涙が出そうになる。
「俺も、俺も好き!!一生大事にする!春太郎大好き!」
春太郎の手を両手で握れば、
「遅えよ……」
と握り返してくれた。
そうだ、俺、春太郎にちゃんと好きだって言ってなかった。態度で表してたつもりだったけど、面と向かって告白したことはなかった。本当に俺は肝心なところが抜けている。
これからは、言葉でもどんどん伝えていかないとな。
「春太郎、俺といてくれてありがとう。大好き。いつか、番になってくれたら嬉しい」
「いつか、でいいの?」
春太郎は俺の手を少し引き寄せる。
「今から、でも、いいけど……」
春太郎は、俺の指先をかぷっと甘噛みした。
ヤバい。なんかこう、甘い香りがぶわっときて、指についた噛み跡がジンジンして、ぷるっとした唇の感触が艶かしくて、あの、その、俺の愚息がですね…………いやもう元気になっちゃうよねうん! 実は部屋に来た時から勃ってたけどね! ずっと我慢してたのに! どこでそんなエッチな誘い方覚えたんですか!
「えっと、ホントに、いいの……?」
春太郎は舌打ちして、ガバリと上体を起こして俺の胸ぐらを掴んだ。
「いいから抱けや」
ギラッギラした目を向けられて、俺はキレイだな~と見惚れながら「あっ、はい……」と返事をしたのだった。
でも、始まってしまえば春太郎は一気にふにゃふにゃのクタクタになった。
興奮と緊張で震えながら春太郎に覆い被さりキスをする。雄っぱいと呼ぶに相応しい胸筋は、最初はカチコチだったけど、唇を重ねて身体を撫でさするたびにふわふわになっていった。俺よりもデカくてケンカも強い春太郎が、身を委ねてくれていることが嬉しい。
服を脱がせる時「バンザイして」と言ったら素直に腕を上げていてかわいかった。筋肉バキバキの身体はかっこいいけど、昔と変わらず色白で、乳首の色も薄いピンク色ですごくエッチだ。
マシュマロみたいに柔らかくて白い雄っぱいに顔を埋め、春太郎の乳首を吸う。俺の舌が動くたびに春太郎は小さく喘いで身体を震わせた。
喘ぎ声を漏らしながら「雪ちゃん」って昔みたいに呼ばれてしがみつかれて、可愛さに鼻血が出るかと思った。
「春太郎、気持ちいい?」
春太郎は眦に涙を滲ませながらコクリと頷く。あーもうかわいい。好き。でも手は繋いでおこうか。締め付け強すぎて内臓出そう。
春太郎が俺の手をぎゅっと握り締めるとメキッと音がしたけど大して痛くはない。多分手加減しているんだろう。マジで健気だ。
恐る恐る春太郎のボクサーパンツの中に手を入れれば、あっちもこっちもぬるぬるになっていた。なにこれローションいらなくね?
下着を脱がせれば、汗と濃密な甘い香りがむわりと広がり、俺より一回り太くてデカい春太郎のイチモツがぶるんと飛び出す。熱く脈打ちながらタラタラ先走りを流している。
その奥の秘所にそっと触れると、蜜のようにトロリとした液が溢れ、襞が甘えるように指先に吸い付いた。何これエッロ。
ゴクリと喉が鳴る。犬歯の下の歯茎がムズムズし出して、チンコが痛いくらい張り詰める。
ゆっくり指を入れれば、熟れた果物にナイフを当てたようにすんなり通った。もう挿れられるんじゃね? でもいきなりは痛いかもしれないし……。
そんなことを考えながら春太郎の中を指で探索する。確か前立腺が気持ちいいんだっけ。どこだろう。
だけどどこを触っても、春太郎は気持ちよさそうにアンアン啼いていた。雪ちゃん、雪ちゃん、って言いながらベッドに散らばる俺の服を寄せ集め、しがみついて快感に震えている。
それを見た途端、プツリと理性の糸が切れた音がした。ゴムを付けて、春太郎の腕を俺の肩に乗っける。
「春太郎、俺はこっち」
「雪ちゃ……あっ! あーーーーー!!!」
やっべ。一気に入るとは思わなかった。
春太郎の中はトロトロであったかい。気持ち良すぎて何も考えず腰を振りたくりたくなる。
春太郎は目を見開き、弓形になった身体はハッ、ハッ、と浅く息を吐き出す。
「ごめん、痛かった?」
春太郎は首を横に振り、俺をぎゅっと抱き締めた。蕩けた目で俺を見つめて、ぽやぽやした口調で
「雪ちゃん大好き……」
なんて言うものだからもう脳みそもチンコも爆発しそうになった。
それでも歯を食いしばり、ゆっくりと抜き差しをする。春太郎に嫌われたらイヤだ! というヘタレな部分が理性の代わりにストッパーの役目を果たしていた。
「雪ちゃんっ……んっ……はぁ……」
もどかしそうに尻を浮かせて俺に擦り付ける春太郎がエロすぎるんだが?
「もっと動いていいの?」
「んんっ、噛んで……」
春太郎は身を捩り、後れ毛を掻き上げて首筋を晒す。心臓が大きく脈打った。歯の付け根がムズムズして、脳みそが沸騰しそうになる。
太く筋張った首に噛みついた。でもうなじには到底届かない。仰向けだから当たり前なんだけど、噛みたいっていう衝動に支配されて何度も歯を立てる。
「激しっ……ああっ、ゆきちゃっ……!」
気づいたら夢中で腰を打ちつけていた。春太郎の眉はへなへなになって、いつもキュッと結ばれている口はしとげなく開いている。ビクッと身体が跳ねるたびポロポロ涙が零れ落ちた。
春太郎の身体をひっくり返そうと一度腰を引いたら、逞しい脚が俺の身体を絡めとる。どこにも行かないでって言うみたいに、春太郎は俺にしがみつく。
これ一回イッた方がいいかも。ていうか俺が持たない。
春太郎をぎゅっと抱きしめて、腰の動きを早くする。どんどん春太郎のナカは熱く、グズグズになっていって、俺のチンコまで蕩けちゃうんじゃないかって思った。
「雪ちゃん、雪ちゃん、俺……」
「うん、俺も……!」
パンッと目の前で白い火花が弾けて、ビリビリと下半身から脳天まで電流が走る。ゆっくりとその刺激が治っていくにつれ、それが快感だったと気づいた。嘘だろ、こんなん頭バカになるって。
春太郎は口をはくはくと開閉しながら小さく痙攣していた。腹にぬるりとした感触があって、春太郎のイチモツはふにゃりと萎んでいる。
「イッた?」
春太郎は頷いて、俺をぎゅっと抱き寄せる。嬉しくなってキスをした。そっかあ、俺ついに春太郎とエッチしちゃったかあ、そっかあ。
ニマニマしながら調子に乗ってキスを繰り返してたら、なんだか春太郎のアレが、その立派な息子さんがですね、元気になってきたような……。
「雪ちゃん」
春太郎は俺を見つめる。う、上目遣いだと……?!
「もっと」
春太郎のその一言にあえなく陥落し、第二ラウンドが始まったのであった。
いつの間にか眠ってしまったらしく、身体を起こしたらブルリと寒気がした。部屋の中は真っ暗だった。うわ、どんだけヤッてたんだよ。
あれ、そういえば、ぬくもりが近くにない。春太郎が、いない。
「どこいった!?」
ヒートは一日やそこらで終わるはずないのに。
素っ裸のまま部屋をウロウロし、電気を点けてふと振り返れば、ベッドの上に巨大な布の山があった。その山は俺の服や掛け布団や制服で構成されている。
その山から桃の匂いがした。春太郎の匂いだ。もしかしてこれ春太郎が作ったのか!?えっ、もしかして巣作り!?
「殺してくれ……」
春太郎の声もした。やっぱりそうなんだ。
「なんでそんなこと言うんだよ、春太郎が居なくなったら困るんだけど」
「いや、だって、あんな……ヒートだったからって……」
作った巣がふるふる震えている。最中の言動を思い出して悶えているらしい。俺もあんなに甘えん坊になるとは思っていなかったけど、ただ春太郎のかわいさが更新されただけだ。
「大丈夫だって! 俺しか見てないし他のやつにも教える気ないし!」
「当たり前だろ」
地を這うような声が聞こえるけど、もこもこの布の山が発生源なのでちっとも怖くない。ベッドに飛び込んで、巣ごと春太郎を抱きしめる。
「大好き!春太郎はかっこよくてかわいくて、俺の自慢の恋人だよ」
春太郎は何も言わなかったけど、布越しに春太郎の体温が上がるのを感じた。
違うだろ、って春太郎がつぶやいた。少しだけ顔を覗かせた春太郎は、照れくさそうに首の後ろを掻く。あ、そうだった。
春太郎は、昔から変わらずかわいい。そして、今は
「春太郎は、俺の自慢の番だよ!」
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