神崎くんは床上手

ハナラビ

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シノ2

シノ2-1

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 二十歳になってすぐ入り浸るようになった〝そういう〟バーで、オレが神崎さんに声をかけたのはもう結構前の話。あれから色々あったけど、神崎さんとはたまにエッチしてる。主にバーで鉢合わせてお互い気分が乗ったら、で……大抵千葉がいない日っていうのが腹立つけど、まあ、あの神崎さんにタダで抱いてもらえるだけ、ありがたいのかもしんない。オレはまだ神崎さんを手に入れるのを諦めてないけどね。
 神崎さんが構ってくれないときは、相変わらずその辺の人を引っ掛けてるけど、この間の人はサイアクそのものだった。

「へぇ、どんなヤツ」
「なんかね、途中で泣き出しちゃって……」
「ふぅん?」
「オレが昔好きだったノンケの子に似てたんだって。初恋とか言ってたかな。オレ、その話聞いたら流石に萎えちゃってさあ」
「……なんで?」
 
 神崎さんとまともに話せるのって、実際こういう時間くらいしかない。終わったあとのベッドの上でオレはようやく息が整ってきたトコだけど、余裕そうな神崎さんは下着を拾って穿き直し、悠々とタバコに火をつけていた。そのまま冷蔵庫から水を取り出して飲む。神崎さんってお酒とかコーヒーのイメージだけど、エッチの前後は水なんだよね。
 再びベッドに腰掛ける神崎さんに擦り寄りながらも、オレはその問いに唇を尖らせた。
 
「なんでって……だってオレ、そんなこと言われてどうすればいいワケ? 大体ノンケに惚れるなんてバカバカしい。同情でチンコ勃てて、よしよしって慰めてやれば良かったの?」
「コッチの世界なんて、結構そんなもんじゃね」
「ええ~……じゃあ神崎さんはなんでオレとエッチしてくれるの? 遊び人のオレに同情してる?」
 
 オレがそう言うと、神崎さんはタバコを持ち替えて笑顔でオレの頭を撫でてきた。
 
「まさか。シノちゃんが可愛いからだよ」
 
 ……態とらしいちゃん付けに胡散臭い笑みだ。でも……神崎さんに頭を撫でられて、その上可愛いって言われたら悪い気はしない。流石にオレだって、この台詞に素直に頷いたりするほど馬鹿じゃないけど。
 
「嘘クサ~。じゃあ千葉と別れてよ」
「……そもそも千葉とは付き合ってねえ」
「え……? あれで……?」
 
 オレは呆然と呟いたけど、神崎さんは眉間にギュッと皺を寄せたままタバコを口に咥えた。それから立ち上がってジーンズを拾う。
 ……もしかして、怒らせちゃったのかな。
 いやだってさ、あの神崎さんがだよ? 千葉に何かあるといつも駆け付けてくるし、半年以上も一緒に暮らしてるって言う。そんなの付き合ってるのかと思うじゃんか。オレ別にヘンなコト言ってないもん。オレのこの一言でふたりに何かあっても知らないもん。ていうか、何かあればいいし。喧嘩して別れちゃえばいいし。……あ、付き合ってないんだっけ……
 
「……シノさ」
「ん? なあに」
「同情すんのも別に悪いもんじゃねえぞ」
「そうなの? セックスのスパイス的な?」
「そんなんじゃねえけど、でもまあ……不特定多数とエッチするときには、そういう感情と切り離せない場面も多いだろって話」
「ふぅ~ん? 神崎さんが言うなら、そうなのかな……」
 
 オレも色んな人とシてるけど、でも、神崎さんは男女の区別なくあらゆる人と寝てる。それこそ、オレみたいな後腐れないワンナイトだけじゃなく、様々な関係性で。だから、その神崎さんが言うなら、そうなのかも。
 
「その感情に足元掬われさえしなけりゃ、いいだろ」
「……神崎さんはあったの? そういうこと」
「………………ねえよ」
 
 ……この"間"の感じ、ああ、経験あるのかな。そう思ったときに、もしかして千葉なのかと、思わず口をついて出そうになって……慌てて言葉を飲み込んだ。それは流石に見えてる地雷ってヤツ。

「か……神崎さんが落ち込んだら、オレがいつでも慰めてあげるからねっ」
「ふっ……おー、頼むわ」
 
 神崎さんが、今度は普通に笑ってオレの頭をまた撫でて、おまけに軽くキスまでしてくれた。ふふーん。悪くないじゃん。今日は結構良い日になったかも。
 二人でホテルを出て、神崎さんに最寄り駅まで送ってもらって、そっからぷらぷら歩いて帰った。一人暮らしの冷蔵庫の中は空っぽで何もないし、コンビニ寄っていこっかな。
 その帰路の途中で、LINEの通知の数がエグいことになってるコトにようやく気が付いた。バーで飲んでたときからエッチの間まではサイレントにしてたから、全然気付かなかったな。
 えーと、どこまで遡ればいいんだろ。あ、あったあった、ここから未読メッセージ……
 
『××高校3-A、同窓会やりまーす!』
 
 ……うわ、サイアクだ。
 
 
 ◆
 
 
 高校は共学だったけど、その時代にはもう、オレには男の方が好きっていう自覚があった。クラスの女の誰よりオレが一番可愛かったし、男女関係なくモテていた、と思う。でも当時はオレもやんちゃするのは怖くって……その時の狭い人間関係や居場所みたいなものを、性的指向がバレることで失うコトのないようにと必死で隠していた。だから、どんな無謀な勇気を出したか知らないけど、男に告白してくるオトコも軽蔑していた。だってそんなの……例え好きなヤツと結ばれたって、もし噂になればハリのムシロに座るようなものじゃんか。その後の高校生活を棒に振るようなことはしたくない。オレはそんなにバカじゃない。
 ……とはいえ、そんなオレにも、好きなヤツはいた。
 結構一緒に遊んでた男友達で……オレが男女気にせず話すから、そいつ含めて仲良いやつは何人もいたけど、オレの一番はずっとソイツだった。まあ……普通に顔がタイプでさあ。女子人気もあって、田舎の高校生にしてはまあまあイケメンだった気がする。でもオレは気持ちを悟られないように気を付けてたし、高校卒業までちゃんと変わらない関係を保ってた。
 服飾系の専門に来てからは……オレも忙しくなったのと、成人して遊ぶコトを覚えたのとで、もうあんまり連絡しなくなっちゃったけど……まあたぶん、今でも顔は好きかな。最近の一番は神崎さんだけど、コイツとなら今だって本気になってもいいかもね。そう思えるくらいの相手。
 
「あー……あった……この写真……」
 
 ずっとデータを引き継いでいるから、カメラロールを遡るとちゃんと目的の写真に辿り着くことができた。同じ班の男女四人で撮った修学旅行の思い出。
 これが一番距離が近い写真のはずだ。 
 
「行きたくないなぁ……同窓会」
 
 はっきり言うと、オレは同級生のヤツらとは全然違う生き方をしてる。昼間は服飾の専門学校へ行って、授業が終わった後はショッピングモールに入ってるアパレルブランド店で夜までバイト。それだけなら良いんだけど、夜な夜なゲイバーで飲んで遊んでヤりまくりなのは……みんなにはちょっと刺激が強すぎるかな。もちろんそんなの言うつもりないけど、オレ酔ったら結構喋っちゃうタイプだし……うーん、どうしよ。やっぱり参加は止めとこうかなあ。
 
「あ……」
 
 久しぶりにトーク一覧のトップに来る個人名とアイコンにドキリとした。表示されたメッセージの一部分から目が話せない……
 
『シノ、同窓会来るだろ?』
「………………」
 
 オレの指が勝手に〝行こっかな〟と打っていて……ああもう、そんなつもりなかったのに。
 ……でも、アイツに会うのはちょっと楽しみかもしんない。
 
 
 ◆
 
 
「カンパーイ!」
「イエーイ! みんな二十歳おめでとーッ!」
「まだ未成年もいまーす」
「未成年はアルコール禁止だかんね!」
「この場合捕まるのって幹事?」
「……正直こっそりいけばバレないっしょ!」
「ハイだめでーす!」
 
 ギャハハ……頭の悪そうな笑い声が聞こえる。
 同窓会の企画者たちが音頭を取り、地元のやっすい居酒屋で乾杯したけど、薄い水みたいなカクテルを一口飲んで、オレはもうあのバーが恋しくなっていた。ここだと許されないコトでも、あそこなら大体してもいい。性的指向のただ一点を肯定されてるだけで、あんなに居心地がいいんだから不思議だ。
 
「シノ、また美人になったね~」
「ま、昔からオレが一番可愛かったからね」
「ちょ、そういうとこ変わってないな! でも事実だから何も言えない~!」
 
 そういうお前は……名前もちゃんと思い出せないけど、垢抜け通り越してちょっといやらしい感じになっちゃったな。大学で出会った人間にロクなヤツがいなかったに違いない。それとも現在進行形でワルいオトコに引っかかってるとか。その服、普通のバストサイズの女が着れば可愛いかもしんないけど、はっきり言ってお前はセクシー通り越して下品だから、やめときなよ。
 ……って言えたら、どんなにいいか。
 アルコールが回ると多分普通に言っちゃうから、この薄っすい酒に感謝しないといけないかも。絶対いつもみたいに酔っぱらえない。オレは別にエッチするときにチンコ勃たなくてもいいから、バーとか家だと結構飲んじゃうんだよね。
 ちなみに服飾の学校では、ゲイっていうのはもうとっくにカミングアウト済み。ああいうトコって不思議とみんな鋭いし、理解もある。だから、向こうの飲み会では別に酔っ払って良い。
 ……最近のオレは、許されるコトに慣れちゃってる。ココでは本当に気を付けないとな。
 
「しーの!」
「……タカヤ……」
「元気そうじゃん」
「……そっちこそ」
 
 なんかもうみんな自分のグラスを片手に、自由に席を行き来していて、大人しく座ってるオレの隣はころころ変わる。さっきの女ももういない。オレは久しぶりに会うタカヤを見上げた。髪色も明るい茶色になってて、そういう軽めの雰囲気が似合ってる。あー、やっぱりちょっと、かっこいいかも……
 
「まーた美人になっちゃって。遠目だとマジで性別わかんねーよ」
「あはは、よく言われる。でも近くで見るとちゃんと男でしょ」
「まあ、たしかに……」
「……そっちこそ、大学で結構人気なんじゃない? 遊んでそ~」
 
 自分のことを棚に上げてそう言ってみると、タカヤは笑いながらテーブルの上の唐揚げを一つ摘んだ。
 
「いやいや、俺結構一途よ? 昔から」
「へ~」
「あっ信じてないなコイツ~」
 
 酒を飲もうとした瞬間に肘で小突かれ、傾けていたグラスを慌てて持ち直す。
 
「ばっか! やーめーろって! 溢れる溢れる!」
「悪い悪い! ほら、唐揚げやるから」
「も~……いらないし」
 
 自分の取皿の上に問答無用で置かれた唐揚げを見て苦笑すると、タカヤがこっちをずっと見てるコトに気が付く。

「なあ……オレさあ、シノにずっと言いたかったことがあって。LINEしたのも、シノに絶対来て欲しかったからなんだ」
「へ、へぇ。なに?」
「……さっき向こうで修学旅行の話になったときにちょうど思い出したんだよね」
「……ずっと言いたかったのに今思い出したのかよ」
「ハハ、そうそう」
 
 あんまりにもジーッと見てくるから、もう何? ここがいつもの場所だと、もうこれくらい視線を投げられたら……顔見てホテル行くかどうかを決めてるトコなんだけど。まあオレはタカヤの顔なら喜んでオッケーしちゃうだろうな~……たぶん。
 
「俺さー、機種変のときにデータ移行ミスって、写真全部消えちゃったんだよね。あの写真だけでも送ってくんない? LINEで言っても良かったんだけどさ、どうせなら思い出話もしたいじゃん」
「…………どの写真?」
「ほら、あのー……修学旅行のときの、俺とお前がくっついてて……他に女子が二人映ってるやつ」
 
 ……は? いやいや、これってもしかして脈アリなんじゃないの? まさかコイツ、一途にオレのこと思い続けてたんじゃないのっ!?
 でっかい声で叫びたかったけど、グッとこらえて写真を確認させてやる。
 
「コレでしょ」
「あー! そう、これこれ! この写真が消えたのマジでショックだったんだよな~」
「ていうかこの写真、タカヤの距離近すぎだし」
「しかたねーだろ、自撮りで上手いこと四人アップにしようとしてたんだから。それにできるだけ近付きたかったんだよ」
「え~なんだよソレぇ……」
 
 満更でもなくって、顔がニヤけちゃう。なになに、もしかしてオレたちって両想いだったとか!?
 それでいて告ってこなかったんだとしたら……もう好きなんだけど、そういうの。ソレって、学生時代にこっそり付き合うなんて無謀だって思ってたオレとおんなじ考えってコトじゃん! 分かる分かる、共学でただ付き合うだけでも目立って噂になんのに、同性同士なんて隠し通せないに決まってる。だから言わないに越したことはなくって……!
 
「あ、違う違う、バカお前切り取んなよ! 嫌がらせすんなって」
「え?」
 
 オレとしては気を利かせたつもりだったんだけど、写真をトリミングしてオレとタカヤのアップを送ったら、笑いながら肩をドンと押された。痛ッ……なんなの?
 
「……杏と映ってる写真が欲しいんだよ! 言わせんなって!」
「……杏?」
 
 アン……アンって……誰だっけ? そう思ってタカヤの視線を追い掛けると、さっきの谷間お化け女がいた。男に囲まれて気分良く酒を煽ってる……ちょっと待って、あんなのがいいの!?
 
「はぁ……ごめん、写真上書きしちゃった」
 
 オレはもう何もかもがバカバカしくなって、思わずそう言っていた。途端にタカヤから苛立ちの気配が立ち昇る。それを感じて、衝動的に嘘を口走ったことを秒で後悔した。
 
「……は? お前それマジで言ってんの? 流石に無能すぎね? LINEブロックするわもう」
 
 散々な言われようだ。なんなんだよ、もう。写真一枚で煩いなあ……
 
「……杏との写真が欲しいんだろ?」
「そうだっつってんだろ!」
「……ねえ! 杏! ちょっとこっち来てくんない?」
「ちょっ!? おいシノ!」
 
 騒がしい店内でオレが声を張り上げると、気付いた杏がこっちを見た。タカヤが焦ったような声出してきたけど、知らなーい。
 
「え~なになに~?」
「おいシノ~杏のこと独り占めすんなよ~」
「もぉ、みんなちょっと大人しくしててよぉ」
「ごめんごめん! すぐだから!」

 オレは杏を呼ぶと、タカヤとの間に座らせてカメラを構えた。
 
「ねえ、記念に写真撮っていい?」
「え、いーよぉ。ちょい待ってね」
「おいシノ……」
「タカヤもいい?」
「あ……うん……いいけど」
 
 スマホのインカメラで髪を直した杏を挟んで写真を撮る。それからオレは体を離してカメラを切り替え、二人に向かって構えた。
 
「ついでにもう一枚撮るよ~」
「はぁーい」
「……ッ」
「ハイ、杏ありがと~戻っていーよ」
「ちょ、どういうこと~!?」
 
 ケラケラ笑いながらツッコミを入れてくる杏に、オレは適当に言い訳をした。
 
「や~修学旅行の写真思い出して懐かしくなってさあ。また撮りたいなって話になったんだよ。写真もう消えちゃったからさ」
「えーあたしたぶん持ってるよ。後で送ろっか?」
「マジで!?」
「じゃあオレも今の送っとくね~」
「ありがとっじゃー戻りまーす!」
「はーい」
 
 杏を見送ってタカヤに視線を戻すと、すっかり機嫌を直した調子のいいブ男がそこにいた。よくよく見ると歯並びも大して良くないし……ちょっと、ぱっと見分かんない変なトコに髭の剃り残しがあるじゃん!
 ……ハァ、ほんと、バカみたいだ。
 
「……あーっ! 忘れてた!」
 
 オレは態とらしくでっかい声を出して立ち上がった。皆が何々って見上げてくる。
 
「ごめーん、学校の課題提出明日までなの、すっかり忘れてた~! オレ帰るね! お金誰渡せばいい?」
「こっちでーす!」
「えー、シノもう帰んの~?」
「ごめーん、マジで同窓会に浮かれすぎて課題のこと忘れてた」
 
 態とらしく手を合わせ、ゴメンのポーズをする。座敷と廊下を仕切る襖を開けて、すぐにポケットから下駄箱の鍵を取り出した。こんなトコ、一刻も早く帰っちゃおう。
 
「服飾系だっけ? 課題エグそ~」
「浮かれて途中退場って意味なさすぎ!」
「あはは、ほんとソレな~」
「課題がんばれ~っ」
「バイバーイ!」
「またね~」
 
 適当に手を振って、オレは居酒屋を後にした。ちらりと振り返ると、オレにバイバイも言わなかったタカヤは、杏の取り巻きに混ざって鼻の下を伸ばしていた。なんだ。なぁーんだ。バッカバカしい。あんなヤツのドコが良かったんだか。
 オレは急いで電車に飛び乗って、いつもの駅で降りた。実家に泊まってもいいかと思ってたけど、今夜はもうコッチへ戻っちゃおう。
 あんな薄い酒で酔えるわけない。こんな気分こそ、強めのアルコールで押し流すに限る。
 
 
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