89 / 247
《第2期》 ‐その願いは、琴座の埠頭に贈られた一通の手紙。‐
『死を落とした者』
しおりを挟むひづりとアサカ、二人の目標としていた分の宿題が全て片付けられ、約束通りハナやラウラへのご褒美タイムも施行され、そうしてそれら全てが終わった頃には陽はもうだいぶ傾いて、辺りは徐々に暗くなり始めていた。
時刻は十七時過ぎ。ずいぶん掛かったが、それでも遅れに遅れ、行き詰っていたあの宿題の経過が今日一日で完全に追いついたのは、我ながら実に頑張ったものだな、とひづりは自分を褒めていた。もちろんそれはハナとラウラの介護あってのことだし、四人で机に向かっている間は百合川の事を思い出すこともなかったので、今日は本当に助かったのだった。
「ひづり。代々木駅の方まで一緒に歩きませんか? 私、今日は頭ばかり使って、体がどうにもうずうずしています。少し歩きたいです」
新宿駅でアサカとハナを見送った後、ラウラはその様に提案した。
住居の位置関係から、アサカとハナが官舎家へ行き来するのにはいつも新宿駅が用いられていた。なので今日もそこで二人を見送ったのだが、距離的にはそこより一つ南にある代々木駅の方が、官舎家としては最寄り駅だった。またラウラは総武線を使うらしく、なので駅は新宿駅代々木駅、どちらでも問題ないとのことだった。
「構わないよ。私も座りっぱなしで、頭も疲れたし。少し散歩がしたい」
提案に乗り、ひづりはラウラと一緒に代々木駅までの短い距離を歩き始めた。
「うふふ。思い出すとやっぱり少し耳がくすぐったくなってきますね」
ひづりと二人きりになった事で一時間ほど前の膝枕耳かきの感覚が不意に蘇ったらしく、ラウラはその体をくねくねさせながら自身の耳に触れて笑った。
「私も一日に三人の耳かきしたのは初めてだったよ。けど喜んでくれて何よりだ。アサカも何だかんだ言ってラウラの髪梳き、丁寧にしてくれてたしね」
ひづりは普段より少しばかり毛並みが良くなって見える彼女のブロンドに視線を向けた。
「はい! アサカは優しいです! 髪、さらさらふわふわになった気がします! 私もアサカのこと大好きです!!」
おう。私がアサカのこと大好きな前提かい。……まぁ間違ってないけど。
アサカは小さい頃から可愛かった。しかも年々綺麗になっていくように思う。自慢の幼馴染だ。ただちょっと……少し……いやかなり危なっかしいところはあるのだけども。
ただ何にせよ、アサカのことを好きだと言って貰えると、何となくひづりも嬉しい気持ちになってしまう。それも昔から変わらない。
ラウラとアサカがこれからも上手くやっていってくれたなら、そんなに嬉しい事は無い。
しかし。
結局今日、約束通りひづりはラウラに対して父や天井花イナリについての質問をしなかった。そして勉強会が終わって日が暮れて行っている現在に至っても、朝に出掛けて行った父や《和菓子屋たぬきつね》からひづりの携帯に連絡が入って来るというような事はなかった。本当に一体父は今日どこへ出掛けて、そしていつ帰って来るつもりなのだろうか。
ただ、明日はひづりが《和菓子屋たぬきつね》へ寄る日だった。今日父が説明してくれないなら、明日天井花イナリに直接話を聞く事が出来る。ひづりはそこを、何も話してくれない父への不満に対する現状の落としどころとしていた。
「ひづり。ここで良いです」
代々木駅の北口まで来たところでラウラは立ち止まった。新宿駅と代々木駅はとても近い。少し話などしながら歩いていただけで、こんなものだ。
「そっか。じゃあ……」
「いえ、ひづり。ここでもう少しだけお話しましょう。実は、話しておきたいことがあるんです」
代々木駅は交差点のある西口が一番人通りが多く、一方の北口はその広さに対して大体いつも空いており、出てすぐ目の前にあるガードレールに腰掛けて話などしていても、誰にも見咎められる事は無かった。
話しておきたいこと。そう言われてひづりはたった今考えていた父と天井花イナリの事を連想し、ついそのまま何を反対するでもなくラウラの隣に腰掛けてしまった。
父と、天井花さんと、そしてラウラ。この三人の間にあって、そして父が自分に話してくれない何か。もしかしてラウラは今それについて話そうと思ってくれているのだろうか。そんな期待がついひづりの胸には湧いてしまっていた。父は昨夜、二時間だけラウラと話をするなとは言ったが、今日の勉強会を中止にしろとも、ラウラと口を利くなとも言わなかった。ひづりは約束は破っていない。ただ『昨夜父が天井花さんに連絡をしたこと』は依然として秘密にしていなくてはいけないようなので、そこだけは気をつけていた。
「ひづり、あなたにアサカやハナのようなとても素敵な友達がいるように、私にも素敵な友達が居ました」
ラウラは少しうつむいて静かに語り始めた。
「一人は、……少し前に亡くなりました。もう一人は、しばらく会っていませんでしたが、でももうじき、本当に数日後くらいに、どうやら再会出来るようなのです。それがとても嬉しいのですが、でもあまりはしゃぎ過ぎてしまうと、意地悪なその子にきっとまたからかわれてしまいそうなので……良かったらその時、ひづり、私の味方をして貰えますか? 私が日本でしっかりやってる、って、言ってやってくれますか?」
ラウラはずいと顔を近づけて、何やら悔しそうな顔をして懇願してきた。
ひづりは呆気に取られつつも、しかしラウラが浮かべたそのふくれっ面に思わず笑みを零してしまった。彼女の話とは、どうやら父や天井花さんの事とは関係ないようだった。
「あはは。うん、良いよ。ちゃんと言ってあげる。ラウラは私と私の友達の勉強を見てくれて、私の図書室の相棒とも仲良くしてくれてる。日本でしっかりやってるよ、って。……ああ、でも、そのお友達、オーストラリアの人かな? 私、英語喋れないんだけど……」
ふと不安になってひづりが眉尻を下げると、ラウラはにっこりと笑って答えた。
「大丈夫ですよ。彼女は小難しい話し方をしますが、ちゃんと日本語も喋れます。それに意地悪と言いましたが、とっても柔和な、良い子なんですよ。あ、でも私があの子の事、こんな風に褒めてた事、あの子には絶対言わないで下さいね!? きっとあの子、また調子に乗るんですから!!」
そう言ってまたラウラは、ぷく、と赤らめた頬を膨らませた。
ラウラの言うその子は、きっとこの夏休みを利用して近日中に日本へ遊びに来る予定になっているのだろう。ラウラの口から母国のそういった話を聞くのは少々珍しく、またそのふくれっ面が可愛らしくて、ひづりはついまた微笑ましい気持ちになった。
「分かったよラウラ。内緒にしたげる。言わないよ」
「本当ですか? 約束ですよ?」
再び身を乗り出して、それからラウラは小指を突き出して来た。
ひづりも右手を同じ形にして、その小指同士を結んだ。
「うん。約束」
ゆびきりげんまん。
「……じゃあ、約束しましたよ、ひづり」
それからラウラはそっと指を解くとガードレールにもたれかけていた腰を上げ、いつも通りその背筋を綺麗に伸ばしてひづりの顔を見下ろした。
……なんだ? 彼女のその声音は、先ほどまでの子供っぽい語り口とは明らかに異なっていた。
真面目な話をする……そんな時に発する類の声だった。
「やはり、ここで待っていたんだね……」
その時、出し抜けに第三者の声がひづりたちへと掛けられた。
ひづりは振り返った。北口改札を出て真っ直ぐこちらへ歩いて来たのだろう、彼は二人の前まで来ると立ち止まった。
「父さん……?」
予想だにしなかったタイミングと場所で現れたのはひづりの父、幸辰だった。
彼は改札の明かりを背に複雑そうな顔をしてひづりとラウラの顔をゆっくりと交互に見比べた。
「オウ。ひづりのお父さまですか? 初めまして。ラウラ・グラーシャと言います」
ラウラはいつか転校初日にしたように、かしこまったおじぎをして見せた。
「やめてくれないか、今更そんな演技は必要ないだろう、《グラシャ・ラボラス》」
しかし父は厳(いかめ)しい態度ではっきりとそう返しながら歩を進め、ひづりとラウラの間にその体を入れて来た。
それはまるでラウラからひづりを守るかのような動きだった。ひづりは父の背中から顔を覗かせてラウラを見た。
彼女はぴたりと動きを止め、それから無言のままゆっくりと顔を持ち上げた。そこには終業式の日にトイレで女子生徒三人を水浸しにしていた時と同じ、思わず背筋が凍る様な冷たい笑みが浮かべられていた。
……いや、違う、そうじゃない。今、一番重要な問題は。
最もひづりが向かい合うべき問題は。
「《グラシャ・ラボラス》……?」
ひづりは父の背中、それから再びラウラの顔を見つめると彼(か)の名を独り言のように呟いた。
ラウラはちらりとひづりに視線を寄越してきた。久々に、そして露骨に見せ付けられた彼女のその《嘘》の微笑み。そこからもはや感情の色は窺えなかった。
「君が分かっていないはずがないことは承知しているんだ。君には《未来と過去を知る力》がある。だから、昨日私が君の正体に感づいたことも、天井花さんに電話で訊ねたことも、今の君にはもう《見ることが出来ている》し、《聞こえる》んだろう? だから君はここへ来て、そして私が来るのを知っていて、こうして待っていた。けど、ひづりを誘い出した理由は何だ? ひづりは関係ないだろう」
「ちょっと、待ってよ、父さん。待ってったら。さっきから何の話をしているの? ねぇ?」
ラウラに対して語気を荒げる父に、ひづりはその袖を掴んで引っ張って問い詰めた。先ほどから動悸と不安がひづりの胸を満たし続けていた。
この三週間。《レメゲトン》を読みふけっていたひづりはすでにおおよそではあるがその《悪魔の王》たちの名を一つ一つ着実にその頭の中に入れていっていた。
だから、《七十二柱の悪魔の王》の中でも一際長いその名は特徴的で、ひづりにとって《フラウロス》同様に憶え易いものだった。
《グラシャ・ラボラス》。それは《ソロモン王の七二柱の悪魔》の一柱であり、二十五番目の《悪魔の王》の名。《レメゲトン》では『《グリフォン》の如き翼を持った犬の姿をして現れる』、そして《ボティス》と似た《未来と過去を知る力》を持つ、知恵と殺戮の《悪魔》である、と記されていた。ひづりは確かにそう記憶していた。
そうだ。ひづりはそれを情報として知っていた。しかしただそれだけだった。
その名前を、こうして初対面のはずの父がラウラに向けて放つなど、一体どうして予想出来たか。
「ラウラは、ラウラだよ……? 父さん、何言ってるの……」
しかし、そうやって言葉では父の言動を否定したが、ラウラが父によって《グラシャ・ラボラス》と呼ばれた事で、今まで頭の中で繋がらなかった様々な出来事の断片が今、一度にひづりの中で容赦なくはっきりと形を成して行っていた。
父と、そして天井花イナリに関係があるという、ラウラ。
ラウラ・グラーシャは父の知り合いではない。知り合いであるなら、ひづりとの会話でラウラの方からそれを話題に出して来てもおかしくないはずだった。ひづりとラウラの間には、それだけの十分な時間があった。しかし彼女は何も言わなかった。
その上で、少なくとも彼女は『そう振る舞っていた』。
天井花イナリは《悪魔》だ。今は日本の《神性》に囚われて、そして名前も天井花イナリという変名を用いてはいるが、元は確かに《ソロモン王の七二柱の悪魔》の一柱、《ボティス王》なのだ。
父と、そして天井花さんに共通する古い知己が居るとするなら、それは母、官舎万里子とも関わりがあって然るべきであって。
だからこれは父の言う通り、本当に……。
「ひづり。ラウラ・グラーシャは、彼女の正体は間違いなく天井花さんと同じ《悪魔の王》、《グラシャ・ラボラス》だ。昨日通話した時点で天井花さんが断言してくれた。天井花さんは《未来と現在と過去が見える力》で、八月の頭からずっとこの《グラシャ・ラボラス》を見張っていた。だから、にわかには信じられないだろうが、これは紛れもない事実なんだ」
ひづりはまるで頭を殴りつけられたかのようだった。さっきまであんなに楽しげに話をしていたのに、今のラウラの顔からはもう一切の感情が見えなくなってしまっていた。彼女のその虚ろな黄色い瞳を見つめたままひづりは途方に暮れるしかなかった。
否定して欲しかった。「一体、何を言っているんですか?」と、いつもの調子で彼女には笑って欲しかった。けれど彼女は今、じっと黙って父の顔を見つめたままその話を真っ直ぐに受け止めている。
ひづりの儚い願いが介入する隙間など、もはやそこには一分も無いようだった。
「今はその《契約内容》のために、そんな人間の姿に化けているだけだってことも、全部天井花さんから聞いて分かっている。だから、余計な言葉は必要ない」
父は拳をぎゅっと握り締め、その背中を少し丸くしてうつむいた。
「何かの間違いだと思いたかった。こんな事になるとは思ってもいなかった。なって欲しくないと願い続けていた。それなのに、君はまた私の前に現れるのか、《グラシャ・ラボラス》……。言ってくれ、正直に」
おもむろにその背筋を再び伸ばすと、父ははっきりとラウラに訊ねた。
「君の目的は何だ。何をしにひづりに近づいた? これ以上、私から何を奪うつもりなんだ」
その父の悲痛な問い掛けに、ひづりはまるで胸に刃物を突き立てられたような衝撃を受けた。
《何か》が明かされようとしている。そしてそれはおそらく、父が長年ひづりにひたすら隠し続けてきた事と関係している。それがラウラによって、いや、《グラシャ・ラボラス》と呼ばれる《悪魔》、彼女によって今、白日の下に晒されようとしている。
知りたい知りたいと願っていたが、けれどひづりは決してこんな形で《それ》を望んでいたわけではないのだ。父に、こんなにも苦しげな声を出させてまで知りたいわけじゃないのだ。
なのに。
「……ひづりは聞いていません。幸辰、あなたが、そしてあなたに懇願された《ボティス》が秘密にし続けたために、ひづりは知る機会をこれまで失って過ごして来ました。ですがもうその《時》は来ました。《ボティス》と相談して、そして避けられないと分かったのでしょう? では、あなたの口から話すのが辛いのであれば、私が語ってあげますよ、幸辰」
ラウラの言葉遣いはいつも通り丁寧なものでありながら、けれどその声はひどく低く、とても十代の少女のものではない凄味を孕んでいた。
もはや否定しようが無かった。その雰囲気はひづりのよく知る天井花イナリや《フラウ》、そしてあの《ベリアル》のそれと酷似していた。
「ひづり。三ヶ月前、あなたの母、官舎万里子は死にました」
どくんどくんどくん、とひづりの動悸が加速していく。ああ、ああ、そんな、そんなこと……。
「彼女に召喚され、《契約》を交わし、そしてそれを果たした《悪魔》こそ、あなたの母を殺したその《悪魔》こそ、この私、《グラシャ・ラボラス》なのですよ」
日の暮れた代々木駅の暗闇でギラギラと輝く《グラシャ・ラボラス》のその濃い黄色の瞳は、絶望に取り残されたひづりの瞳を真っ直ぐに射抜き続けていた。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる